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中国民営物流2位のZT0エクスプレス,NYSE上場14億$調達、終値は16.75$、目標値の下限、

2016年10月31日 08時27分56秒 | thinklive

【上海=小高航】中国の物流大手、中通快逓(ZTOエクスプレス、上海市)は27日、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。調達額は約14億ドル(約1500億円)で、同取引所における新規株式公開(IPO)で今年最大となった。中国ではネット通販の普及で小包などの宅配需要が急増している。

 中通快逓はNYSEに米預託証券(ADR)を上場させた。初日の終値は16.57ドルと、公募・売り出し価格を約15%下回った。調査会社ディールロジックによると、中国企業のIPOでは2014年にネット通販大手のアリババ集団(浙江省)が約250億ドルを調達して以来の規模となる。

 米メディアによると、創業者の頼梅松・会長兼最高経営責任者(CEO)の持ち株比率は28%だが、議決権の約8割を握る構造となる。

 民営企業の中通快逓は02年設立で、ネット通販の普及に伴い業容を広げた。国内約2万3千の配送拠点を構える。15年12月期決算は売上高が前年比57%増の61億元(約900億円)、純利益が同3倍の13億元だった。ジュンリエキ率は、6.7%、日本通運企業の3倍レベル、

 中国のネット通販市場は16年に5兆元を超える見通しで、宅配需要は増加が見込まれる。米証券取引委員会(SEC)に提出した目論見書によると15年の取扱荷物の77%がアリババのネット通販に関連したものだった。アリババへの依存度軽減が課題となりそうだ。

 

米国SECへの提出書類によると、上海に本拠を置くZTOの発行株式数は7,210万株。一株16.5~18.5ドルでニューヨーク証券取引所に上場する。調達資金を同社は土地や車両の購入、物流拠点やIT設備の整備に充てる。

回のIPOは中国企業による米国での上場としては、2014年のアリババによる250億ドル(約2.6兆円)規模のIPO以来、最大となる。

中国ではYTOエクスプレスやS.F.エクスプレス、Shentongエクスプレスらの物流企業がしのぎを削り、母国でIPOを果たしている。急拡大が見込まれる中国の物流市場は2020年までに昨年から189%の成長を遂げ、取扱貨物数は600億個に達するとされている(調査企業iResearchのデータ)。

先週、中国の証券監督管理委員会はS.F.エクスプレスが上海のレアメタル企業を433億元で買収することを承認した。YTOエクスプレスやShentongエクスプレスも市場シェア獲得戦争に備え、他の上場企業と合併を行なっている。

課題はアリババ依存度の高さ

YTOに次いで業界2位の座にあるZTOは、取扱貨物数で14.3%の市場シェアを獲得している。同社の2015年の総売上は9億1,500万ドル(約950億円)。純利益は2億40万ドル。今年上半期には売上6億3,880万ドル、純利益1億1,510万ドルを計上した。

モーニングスターのアナリスト、マリー・サンは「ZTOは米国市場への上場により、迅速な資金調達が可能となる」と分析する。

「中国ではIPO申請のプロセスが非常に遅い。大手の物流企業らはみな、可能な限りの資金調達を望んでいます」

ZTO社は米国でのIPOにあたり、自社のリスク要因にアリババへの依存度の高さを挙げている。アリババ関連の売上がZTO社に占める割合は昨年時点で77%。今年に入ってその比率は75%に微減している。同社はアリババの競合であるJD.comの商品の配達も行なっている。

ZTOは上場目論見書において、アリババが出品者らに別の物流企業を選択させる可能性についてもふれた。デジタルウェイビル等の新たな物流ソリューションの導入により、現状のビジネスモデルが破壊される可能性もある。

アナリストのサンは次のように述べる。「ZTOのアリババへの依存度の高さは確かにリスクと言えます。しかし、アリババは中国のEコマース物流において主要な地位を占めており、ZTOは彼らから逃れることはできないのです」

 

編集=上田裕資


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