新世界発展(香港の不動産開発大手) 16年6月期決算は純利益が86億香港ドル(約1100億円)と前の期比55%減った。本業の不動産販売は堅調だったが、前の期に保有ホテルの持ち分売却益を計上した反動が出た。*三井不動産、1.100億円、三菱地所、780億円に匹敵摺る利益)
売上高は8%増の595億香港ドルだった。香港都市部で開発した高層マンションの販売が伸び、不動産売却収入は285億香港ドルと11%増えた。中国本土で保有していた大型物件を不動産大手の中国恒大集団に売却したことも寄与した。
新世界発展は今年8月に中国子会社の新世界中国地産を非上場化するなど事業の再構築を進めている。鄭家純主席は21日の記者会見で「中国経済は低成長が続いており慎重な投資判断が必要になる」と語った。(香港=阿部真也)
新世界発展(英語: New World Development、中国語: 新世界發展)は、香港華資のコングロマリットである。不動産開発(新世界発展、新世界中国)、運輸(新世界第一バス、シティバス、新世界フェリー、大老山トンネル)、インフラストラクチャー(新創建集団、協興建築)、通信(新世界電信)、ホテル(新世界ホテル)、デパート(新世界百貨)、テクノロジー(新世界信息科技)などに従事している。
1970年に鄭裕トウ(周大福ジュエリーの創業者周至元の女婿)、何善衡(恒生銀行の創業者)、郭得勝(新鴻基不動産の創業者)によって創業され[3]、1972年に香港証券取引所に上場した。創業から2012年まで、鄭裕トウはずっと会長に就任しいていた。2012年、当時86歳の鄭氏は引退し、会長職を長男の鄭家純に譲った。