*習政権の支配力の強化が背景にある、
【北京時事】中国最高人民検察院の曹建明検察長(検事総長)は13日、北京で開会中の全国人民代表大会(全人代)で活動報告を行い、全国の検察機関が2015年に収賄や横領などの汚職で摘発した公務員が5万4249人に上ったと公表した。
近年で最多となった14年の5万5501人から減った。しかし、閣僚・省長級以上の大物の摘発は41人。13年の8人、14年の28人から急増している。
15年に閣僚・省長級以上で摘発されたのは、胡錦濤前国家主席の元側近・令計画前共産党中央弁公庁主任ら。また周永康前党中央政法委員会書記ら22人が起訴された。習近平指導部による反腐敗闘争が一段と強化されたことが反映されている。
収賄や横領の額が100万元(約1750万円)以上だった事件は前年比22.5%増の4490件に達し、汚職事件の大規模化も鮮明になった。