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92才の介護ダイアリー,彼女の作った仏壇と母親の人形、心根の優しさと不屈の実行力、最高のレクイエム!

2016年10月20日 21時31分06秒 | thinklive

 *ボクは仏壇が嫌いである、仏壇が嫌いというより、宗教に対するある種の反発があった、今はそうでもないが、元来ボクの家は神主であったから,ボクの家には、神棚はあったけれども、仏壇は無かった、彼女はボクの思想的な傾向はよく承知していて、仏壇を作ってくれとコトバに出したことはない、ボクの両親の墓地は世田谷区の松陰神社にある、ボクはそのお墓に入ろうと思ったことはない、彼女の実家は仏教で、彼女の母親の墓は横須賀の在のお寺に,母親が生前にご自分で建てられている、半農半漁の漁村で、随分と急な勾配の小高い丘の上にそのお寺はあった、1日掛かりでそのお墓へ家族揃って、お参りにいった、見上げるような大きなお墓であった、実家の縁戚のお宅でご馳走になった、お土産にトコブシを沢山戴いた、

*彼女の母親は86才で亡くなられたが、仏壇をボクは作る気はなかった、ボクは神棚を作る気はサラサラないから、ボクの両親もだからボクは祭っていない、彼女はそれを承知していたから、自分で人形ケースを仏壇に仕立てて、ご位牌を置き、母親の人形を作って祭っている、いくつかの思い出の品を飾り、箪笥の上に置いていた、彼女が昨年8月にさくら苑に入園してからは、ボクの部屋の、彼女の箪笥の上に置いている、その箪笥というよりは棚であるが、その棚はボクのベッドの頭の先にある、彼女の季節の着替えを置いている、

*彼女の母親は背の高い女性で昔風に幾分、背をかがめて歩かれた、ナカメに家を建てたのはボクの40才台のころで時折、孫にお小遣いを持ってきてくれた、家の前の坂を下りてくるおばあちゃんの姿をいまもアリアリと思い出す、優しい、ネバリ強い女性であった、長男の暁を溺愛してくれた、ボクは十分におもてなしは出来なかった、と、今悔いている、長男を抱いている写真を転載したが、光を反射している、おばちゃんはいい顔である、改めて、あなたのお嬢さんは世界でも最高のマダムです、ありがとうございます、お礼を申しあげます、お嬢さんの介護には最善の努力を生涯捧げる覚悟ですからご安心下さい、

*もう12時になります、お母様もお寝すみ下さい、申しあげたいことは山ほどありますが、ボクもやすみます、

 

*彼女の母親に抱かれて満足げな長男、


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