「偏向報道」抗議者に「不問」求める 訪台のNHK番組関係者

2009年10月06日 | メディア・芸スポ
「偏向報道」抗議者に「不問」求める 訪台のNHK番組関係者
10月6日7時56分配信 産経新聞
NHKスタッフが台湾を訪れ、番組出演者に手書きで示した文書のコピー(写真:産経新聞)

 NHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー アジアの“一等国”」(4月5日放送)の番組内容に偏向・歪曲(わいきょく)があったと批判が相次いでいる問題で、番組制作の中心となった番組プロデューサーらが、出演した台湾人らを現地に訪ね、抗議を取り下げるよう持ちかけたり、不問に付す文書にサインするよう求めていたことが5日、分かった。NHKはこの時点で、ホームページ(HP)上などで、番組制作や内容には問題はなく、「台湾人出演者からの抗議などはない」と視聴者向けに説明しており、こうした姿勢が台湾人らの不信感に拍車を掛けている面もあるようだ。

 訪台したのは番組のチーフプロデューサーとディレクター。

 関係者によれば、プロデューサーらは、東京地裁に国内の視聴者が集団訴訟を提起する直前の6月22日ごろ、番組に出演した台北一中の卒業生らに接触した。自宅などを訪ね、番組制作の趣旨などを説明し理解を求めたという。

 抗議と訂正を求める文書をNHKに送付した台湾人の中には、プロデューサーらから文書を見せられ、それにサインするよう求められた人もいた。

 文書は「NHKに対し『抗議と訂正を求める要望書』に署名・捺印(なついん)しましたが、これは私の意見です」などとしてあり、「事実関係や用語に関しては、NHKの説明を聞き、納得しました」「私はNHKに対して抗議する気持ちはありません」と書かれたうえで日付と署名する欄が用意されていた。

 番組で使用された言葉のうち、(1)台湾統治下の暴動・鎮圧を『日台戦争』と表現(2)日英博覧会での民族紹介を『人間動物園』と表現し見せ物にしたとコメント(3)台湾語の使用を制限したのを中国語を禁止したと表現(4)台湾人を漢民族と表現-などの点が疑問視され、日本の台湾統治をおとしめる作為的な番組だったとする批判が起きていた。

 NHKが接触した台湾人のなかには、NHKに訂正や善処を求めた者もいたが、NHK側は「勘弁してほしい」などと答えたという。

 NHKの説明をつかみどころがない弁解ととらえ、「台湾人の立場を無視している」「誠意がない回答」と不信感を募らせ、サインしなかった人もいたが、なかには情にほだされサインした人もいたという。

 NHK広報局は「台湾の方々からの抗議や疑問には誠意をもって説明、回答し、理解いただくように努めてきた。出演者にお会いし、納得いただいた場合もある。問題を不問に付すような要求や要請を行ったことはない」としている。

 ■Nスペ・JAPANデビューへの抗議 NHKには番組出演者だけでなく、親日的な台湾の民間団体やパイワン族などがそれぞれ抗議し、番組の訂正や謝罪などを求めている。NHKは6月の時点では「台湾人出演者からの抗議はない」とHP上で説明したが、7月に抗議があったと明らかにした。NHKへの訴訟では8000人超の国内視聴者らが損害賠償訴訟を提起。原告は今後も増え、1万人超となる見通し。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091006-00000058-san-soci
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091006/biz0910060131000-n1.htm








「客観的判断」とNHK 怒り収まらぬ台湾の人々
2009.10.6 01:32

 NHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー アジアの“一等国”」の番組内容に偏向・歪曲(わいきょく)があったと批判が相次いでいる問題は、国内だけでなく台湾人社会でも批判が広がっている。彼らは何に怒り、なぜ怒りが収まらないのか。

 番組への批判は台湾要人からも相次いでいる。

 「制作者に問題がある。NHK全体の問題か、制作者本人の曲がった考えに根ざすのか。いずれにしても彼らの手にかかると曲解された形で放送されてしまう。報道に携わる人間のあるべき態度ではない」

 訪日した台湾の李登輝元総統は離日直前の9月9日、記者会見で番組をこう批判した。

 駐日大使館にあたる台北駐日経済文化代表処の元代表、許世楷(きょ・せいかい)氏もTV局「チャンネル桜」のインタビューで「営々と築きあげた両国の関係を壊す番組。台湾統治に限らず、歴史事象には一様に明暗があり、取り上げ方が重要。この番組はネガティブな要素ばかりをクローズアップしている」と指摘。「番組制作者が一体どこまで作為的だったのか。とても気になった」と憂慮する。

 「出演者の発言は普段の言動と全く違う発言だった」。こんな違和感も台湾人から多く聞かれる。

 さらに台湾人の怒りを増幅させているのがNHK側の対応だ。

 《パイワン族の人たち自身が当時どう受け止め、感じたかということは、「人間動物園」の事実を左右するものではありません。こうしたことは台湾の方々にとっても心地よいことでないことはもちろんですが、番組は当時の状況の中でおきた事実としてあくまでも客観的に伝えたものです》(NHKのHPより)

 NHKは、1910(明治43)年の日英博覧会のパイワン族の写真に、「人間動物園」の文字をかぶせ、ナレーションで《イギリスやフランスは博覧会などで植民地の人々を盛んに見せ物にしていました。人を展示する「人間動物園」と呼ばれました》と放送した。

 英仏の動物園では植民地の人間を見せ物にすることがあり平成になって仏人学者が「人間動物園」と称した。NHKはこの学説などを根拠に、パイワン族の展示も「人間動物園」にあたるとした。しかし、自分たちを世界に知らしめた栄誉な機会と今でも考え、美しい記憶として伝えてきた台湾南部の高士村の多くの人は収まらない。パイワン族からは「NHKに聞きたい。日本政府が当時、『人間動物園』などという言い方をしていたのか。あの展示が『人間動物園』と呼ばれること自体、パイワン族の尊厳を傷つける番組で、私たちには理解できない」と怒る。

 日本李登輝友の会の柚原正敬事務局長は「NHKは学者に依拠して客観的というが、それが紛れもない客観的事実だと判断したのは他ならぬNHKなのです」と指摘。「パイワン族が当時、どう思ったかは事実認定を左右するものではない、というのも民族差別的な意識をNHKに感じ、人権侵害と感じている」と現地の思いを代弁する。

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091006/biz0910060133004-n1.htm








NHK偏向報道で2次提訴 パイワン族男性「自尊心傷つけられた」
2009.10.6 17:42
 NHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー アジアの“一等国”」の番組内容に偏向・歪曲(わいきよく)があったなどとして、視聴者がNHKに損害賠償を求めた訴訟で、新たに出演者や台湾人ら約1900人が6日、約2600万円を求めて提訴した。1次提訴とあわせた原告は計約1万300人、請求総額は約1億1千万円になった。
 訴状によると原告側は、番組について、「取材に応じた台湾人の話を、一方的に都合良く使っている」などと指摘。1910年にロンドンで開かれた「日英博覧会」で台湾の先住民族・パイワン族の生活状況を実演紹介した企画を、番組内で「人間動物園」と表現したことが事実の歪曲にあたるなどとしている。2次提訴には、コメントが放映された女性らパイワン族37人も加わった。
 提訴のために来日したパイワン族の原告4人らが東京・霞が関の司法記者クラブで会見。原告男性の1人、華阿財さんは「なぜ事実にあわないことを発表して世界に伝えるのか。当時、日本人はわれわれに敬意を持って接してくれた。民族の自尊心が傷付けられた」と怒りをあらわにした。

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091006/biz0910061742023-n1.htm






Nスペ歪曲報道、台湾のパイワン族37人が集団提訴
「なぜパイワン族の尊厳を傷つける」
代表4人が記者会見

 【東京】日本の台湾統治を扱ったNHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー」の第1回「アジアの“一等国”」(4月5日放映)の内容が取材実態に基づかない歪曲報道だとして台湾のパイワン族37人が6日、NHKを相手取り東京地裁に集団提訴した。また(株)日本文化チャンネル桜(水島総代表取締役)も同日、この問題でNHKを名誉棄損と営業妨害で東京地裁に提訴した。

 パイワン族の代表団4人は同日、司法記者クラブで記者会見し、華阿財・元牡丹郷郷長(71)が「1910年の日英博覧会でパイワン族は誇りを持って参加したが、それをNHKは人間動物園だとして辱めた」と述べ、事実に基づかない報道姿勢を批判した。また母方の父が日英博覧会に出席したという李新輝・前春日郷郷長(71)は「では博覧会主席者を喜んで迎えた経緯がある」とし、NHKに謝罪と名誉回復を求めた。

 高士村およびその他のパイワン族住居地区は8月、台風8号による深刻な災害に見舞われた。その救済と再建業務で息つく暇もない環境の中、華阿財氏ら4人はパイワン族の尊厳を守り祖先の英霊が辱めを受けることがないように、パイワン族を代表して今回の集団訴訟のため訪日した。

 なおNHKはこの問題で6月下旬、小田村四郎・元拓殖大学総長のほか台湾人140人を含む視聴者ら8400人によって東京地裁に第1次集団提訴されている。さらに「アジアの“一等国”」で取材を受けたパイワン族ら3人を含む第2次集団訴訟原告団1946人を含めると原告団は1万人を突破、賠償請求金額は総額で1億1000万円となった。
2009/10/7 0:24
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091007-002434.html







NHK番組訴訟で新たに提訴
10月6日 23時38分

戦前から戦中の日本による台湾統治を取り上げたNHKの番組について、大学教授などが「事実に反する」などと主張してNHKに賠償を求めている裁判で、台湾の人たちを含む1900人余りが新たに訴えを起こしました。
ことし4月に放送したNHKスペシャル、「シリーズ・JAPANデビュー第1回アジアの“一等国”」をめぐっては、ことし6月、大学教授など8300人余りが、事実に反しているうえ、日本が台湾の人たちに対し弾圧だけをしたかのように伝えているなどと主張して、NHKに対し、原告1人当たり1万円の損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。この番組をめぐり、6日、新たに1900人余りがNHKに、あわせて2600万円余りの賠償を求める訴えを起こしました。訴えによりますと、原告の中には、番組でインタビューに応じた台湾の女性も含まれているということです。台湾から来日した男女4人が6日、記者会見し、「NHKがなぜ民族の名誉を汚し、子孫の感情を傷つけたのか理解できません」などと訴えました。訴えについてNHKは「訴状が届いていないので申し上げることはありません」としています。

http://www3.nhk.or.jp/news/t10015946881000.html#






パイワン族の方々が靖国神社を初参拝

 昨日午後、NHKを提訴するために来日中のパイワン族の方々が靖国神社に初めて参拝
された。

 華阿財・元牡丹郷郷長、包聖嬌・華阿財夫人(国立嘉義大学助理講師)、李新輝・元春
日郷郷長、洪金蓮・李新輝夫人の4人は、一緒に来日した本省人の黄敏慧さんとともに柚
原正敬・日本李登輝友の会事務局長、永山英樹・台湾研究フォーラム会長に伴われて靖国
神社を訪れた。

 来日した5日夜、華阿財氏と李新輝氏の叔父(母の弟)がともに高砂義勇隊として出征、
ともに戦歿していたことから、靖国神社を訪問したいという意向だったため参拝が実現
した。

 包聖嬌・華阿財夫人と洪金蓮・李新輝夫人は靖国神社の境内に入ったときから目がうる
みはじめていた。厳粛な雰囲気の中、正殿に昇殿参拝。

 参拝後、控室に戻って涙ながらに「私たちは高金素梅とは違う。台湾の原住民はあのよ
うな騒動を好まない」「靖国神社で私たちの先祖にお会いした。大切にお祀りされている
ことを知り感激した。安心して故郷に帰れる」などと話されていた。

 靖国神社を去るとき、包聖嬌・華阿財夫人が正殿に向かって大きく手を振ってご祭神に
別れを告げていたのが印象深かった。                  (編集部)

http://www.melma.com/backnumber_100557_4632045/








<巻頭言> NHKの偏向番組を批判する 蔡 焜燦

【「榕樹文化」第27号(2010年新年号)】

■台湾人の心を踏みにじった

 NHKスペシャル番組「JAPANデビュー」を観て私はあまりの偏向番組報道ぶりに
NHKに対する憐れみを覚えるほどだった。

 NHKの背後に、台湾を併呑しようと企む独裁国家の影がはっきりと見えたからである。
「台湾は紛れもなく世界一の親日国家である」。この事実は、当事者である台湾および日
本の国民だけではなく、アジア諸国の人々の共通認識である。ところが番組では、その台
湾が、北朝鮮や中国に比肩する「反日国家」として描かれていた。

 番組に登場した台湾人年配者は、私も知る人だが、彼らは決して「反日」などではない。
問題は番組の編集だ。NHKの番組制作者は、ある特定の結論を導き出すために、番組制
作に都合のよい部分だけを切り貼りするなどしたことは間違いない。いずれにせよ、この
ような極端な偏向番組は、これまでのNHKの番組の中で最悪といってよかろう。

 我々台湾人は日本語放送といえば、NHKしか観ることが出来ないのだから、その失望
感は筆舌に尽くせぬものがある。つまりNHKは、日本にひとかたならない思いと憧れを
持ち続ける我々台湾人の心を踏みにじり、そして傷つけたのだ。番組制作に都合のよい断
片的な歴史だけを繋ぎ合せて、日本統治時代を全面否定することは偏向ではなく、むしろ
捏造である。

■台湾人が称える後藤の偉業伝えず

 たとえば第4代総督児玉源太郎の右腕であった民政長官の後藤新平に関する箇所には驚
嘆し、そしで憤りを覚えた。医学博士でもあった後藤新平は、道路・鉄道・水道などのイ
ンフラ整備をはじめ、台湾の衛生環境と医療の改善という大事業を成し遂げた偉人である。
驚くなかれ、後藤新平は、東京よりも早く台北に下水道設備を完備するなどして、それま
で疫病の地として知られていた台湾から疫病を一掃したのである。そのおかげで台湾民衆
は安心して暮らせるようになり、なにより台湾の経済発展の基礎が作られたのである。今
日の台湾の経済発展と繁栄は、すべて日本統治時代にその基礎があることは、すべての台
湾人が認識していることなのだ。否、たとえそれが日本の国益のためであったにせよ、台
湾民衆はこのことで多大の恩恵を受けたわけであり、それを「侵略」とか「弾圧」といっ
て非難する台湾人など誰一人いない。

 その他にも、後藤新平は、当時台湾で蔓延していた清朝時代からの悪弊であるアヘン吸
引を医師としての知識を生かして見事に消滅させている。後藤新平は、中毒や常習者にの
みアヘンを販売し、自然減を図った。そして結果として人口の6%にも上ったアヘン患者
を1941年には、人口の0.1%にまで激減させたのである。悪習といえども他民族の習慣を、
強引な手法ではなく時間をかけて撤廃していったのである。実はこうした「生物学の原理」
に基づく台湾統治を喩えたのが、「ヒラメの目を鯛に付け替えることはできない」という
言葉であり、NHK番組のなかで使われているような差別的な意味合いはない。

 さらに後藤新平は、同じ岩手県出身の新渡戸稲造を台湾に呼び寄せ、サトウキビの品種
改良を行うなどして製糖業を殖産した。これによって台湾経済は成長してゆき、戦後も19
60年代まではこの製糖産業が台湾経済を支え続けたのである。台湾人はそうした歴史の事
実を忘れることはない。

 だからこそ1999年5月22日には、台湾人の手によって後藤新平と新渡戸稲造の偉業を称
える国際シンポジウムが台南で開催されたのである。本来、NHKはこうした事実もしっ
かりと伝えるべきであった。

■引揚げ日本人に何故取材しないのか

 NHKはこの番組を制作するに当って、何故終戦と同時に台湾から引揚げた日本人にイ
ンタビューしなかったのか。

 たしかに私が学生の頃には、台湾生まれの目本人学生から「チャンコロ」といって馬鹿
にされたこともある。しかしながら戦後、そんな連中とも、いまでは「貴様と俺」の関係
で仲良くしている。当時の差別が許せないほどのものであったなら、そんな付き合いなど
できるはずがない。つまり、日本人から受けた差別というものは、そもそも忘却の彼方に
忘れ去られた差別であって、執拗に恨み続けるようなものではないのだ。一方、台湾から
引揚げた日本人は、台湾を第二の故郷と考え、往来する人が多い。それは彼らが、戦前か
ら知り合いの台湾人と温かい交流を続けている証左であろう。NHKは、何故そうした人
々の話に耳を傾けようとしないのか不思議でならない。

■NHKの背後にいるのは「誰」なのか

 台湾人の日本に対する恨みは、戦前の日本および日本人に対してではない。戦後、日本
は共産党独裁国家の中国と国交を結んだが、そのとき、かつて半世紀も歴史を共にした世
界一の親日国家・台湾をあっさりと切り捨てたことを恨んでいるのだ。ところが、そうし
た台湾人の恨み節はあの番組にはまったく描かれていないではないか。

 日本を代表する放送局NHKに言いたい。あなた方の政治的意図のために台湾人を利用
するのは止めていただきたい。加えて、あのような見苦しい捏造・偏向番組を称賛する台
湾人は誰もおりません。あのような歪な番組を観て喜ぶのは、日本を意のままに操ろうと
企み、台湾を併呑しようと考える共産主義独裁国家だけでしょう。

 諸君の背後にはいったい「誰」がいるのですか?

http://www.melma.com/backnumber_100557_4630091/

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