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中国ドラマ「秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~」第38話 あらすじ

2017年03月16日 12時28分37秒 | 秀麗伝(中)

「“良妻”の決意」


麗華が寝台で目覚めると、劉秀が目の前で座ったまま眠っていた。体を起こし、劉秀の頬に触れる麗華。劉秀も目を覚ます。離す麗華の腕をつかみ、劉秀は自分の頬にもう一度持っていく。そこに「子の刻を回り、追儺が始まりました」という知らせが。
「追儺は陛下が執り行うのでは?」と麗華が言い、劉秀は「にぎやかだぞ、見に行くか?」と誘う。


追儺に向かう途中、劉秀は「何も案ずるな」と麗華に言う。そして麗華の肩を強く抱き、歩き出す劉秀。


麗華を支えながら劉秀が現れると、先に来ていた過珊彤が挨拶に来る。「お姉様」と言って頭を下げる過珊彤。過珊彤は長旅をした麗華を気遣いながら「追儺の舞は邪気を払いますから、ご到着の歓迎ですね」と笑顔で麗華に言う。そんな中、過康の抱いていた劉強が泣きだす。

過珊彤は麗華の目の前で、見せつけるように劉強をあやす。その時、陰興が劉秀に拝謁に来る。さらに馬武が「麗華、来たのか?」と声をかけ、馬武や朱裕、鄧晨の顔を見た麗華の顔がやっと笑顔になる。

劉秀が臣下と話している間、陰興が「上着も羽織らず外へ?無茶だな。以前は聡明だったのに、今ではまったく頭が働かないようだ」と麗華に言う。麗華が兄上は?と聞くと「宮外だ」と答える陰興。まだ過主が現れてないだろ、“陰貴人”も少しは頭を使え、と。「何が貴人よ。名ばかり高貴ね」と言う麗華。しかし陰興は「そう呼んで当然では?姉上は陰謀渦巻く宮中で暮らしていくんだ。我が身を守ることだけを考えればいい」と言う。

「用心ばかり重ねて、一生を送れと?」と麗華が聞く。陰興は劉秀の元に戻れて本望だろう?」と言う。陰興の顔を見てから「冷静に考えてみるわ。私は何を求め、何を捨てるべきかを」と麗華は返す。

劉秀は寄り添っていた過珊彤に目もくれず、麗華と陰興の元へ歩いて来る。「体を冷やすといけない、行こう」と言い、麗華を連れていく劉秀。過珊彤はその様子を見つめる。


嘉徳殿に戻った過珊彤は「陛下は陰麗華に付きっ切りで、私には目もくれない。宮中は今、陰麗華の話題で持ち切りです。このままだと陛下は…」と過主に話す。「心配ないわ。真定王(劉揚)なくして劉秀の即位はなかった。出兵せずとも大功を立てたのよ。劉秀は盤石の地位を築くため、真定王の顔を立て、お前を皇后にする」と言う過主。

過珊彤が「私は地位よりも陛下の心が欲しいのです」と言うと、過主は「馬鹿な子ね、移ろいやすきは人の心。男の心はなおさらよ。地位がなければ心も得られないの。お前は今までどおり、良妻賢母であり続けなさい」と話す。どれほど冷血な男でもいずれ心が動く、何より劉秀はお前に情がある、さもなければ皇子は産まれないと。
皇后の座を得られなければ劉強も皇太子になれず、2人とも陰麗華に潰されると母に言われ、過珊彤は皇后の座も陛下の心も狙うことを決意する。


朝廷。劉揚は「皇后の冊封についてご検討を」と劉秀に訴える。「今も各地に賊がおる。東に劉永、董憲、張歩、西に隗囂、公孫述、竇融、南北に更始の旧臣、関中に赤眉軍。朕は天下の群雄と同時に戦うに等しい。立后はまたの機会に考える」と言う劉秀。
劉揚が不服そうな態度になり、呉漢が「漁陽の彭寵に不審な動きがあります。万一に備え、慰撫なさってください」と劉秀に話す。

劉秀が長安の状況を聞くと「長安を奪った赤眉軍が暴虐の限りを尽くしたため修羅場と化しました。赤眉軍は長安を廃墟にしたのち、西へ移動しつつ各地で略奪を働いています。今、長安には鄧禹大司徒が駐留を」と馮異が答える。劉秀は「鄧禹を褒賞し、同時に関中の平定も命じる。馮異は寇恂と共に兵糧を調達せよ。呉漢、彭寵を見張るよう朱浮に伝えよ」と告げる。


「赤眉は北地郡や安定郡へ移り、その機に鄧禹様が長安に入ったとか」と琥珀は麗華に伝える。麗華は「24歳の大司徒・鄧禹もやるわね」と言う。そこに丁柔が会いに来る。喜ぶ麗華。

丁柔は「陛下は今、苦境に立たされているわ。内憂外患で危険と紙一重なの。こんな時こそ陛下を支えてあげて」と話す。麗華が「陛下に頼まれたの?」と聞くと、うなずいた丁柔は「強要しないのは愛するがゆえよ」と言う。「昔、私が従軍したことは知られてない一方、過貴人は良妻の誉れが高く、皇子の母でもある。私を皇后にしたら陛下に尽くしてきた河北の諸将は陛下に不信の念を抱く。彼にとっては致命的な打撃よ。そんな危険を冒すべきじゃない。天子の彼には私情にこだわらず天下を統一してほしいの」と言う麗華。

丁柔は麗華の手をとり「そこまで陛下のことを?ではなぜ去ろうとするの?」と言う。麗華は「彼はもう皇帝で、この国を治める能力もある。そして私は彼を愛すれど自尊心と意地があるの。他人と夫を分け合うなんて無理よ。それなら、いっそ別れるわ」と答える。


“別離”と麗華が書いたところに劉秀が来る。急いで書いていた紙の上に紙を重ねる麗華。劉秀は「ちょうどよい、そなたの筆と紙を借りたい」と言うと、麗華の隣まで歩いて行き筆を持つ。「朕が読むので書いてくれ」と言う劉秀。麗華が「私は悪筆ゆえ、陛下の目を汚すかと。お忘れに?」と返し、劉秀は麗華の斜め後ろに座り筆を持たせる。その手に自分の手を添え、劉秀は読みながら“将に恐れんとする時 維れ予と 汝のみ 将に安楽の時 汝転じて 予を 棄てる”と書く。麗華の涙が紙に落ちる。

麗華を後ろから抱き締め「本当に私を捨てる気か?」と劉秀が聞く。「秀兄さん、止めないで」と言う麗華。劉秀は「望みは何だ?何でもかなえるから行かないでくれ」と泣きながら頼む。麗華は「あなたは天子よ。手厚い恩賞で臣下の功労に報いてあげて」と話す。「嘘だ。それが望みだと?」と言う劉秀。麗華は劉秀を見ながら「お願いよ。一国の主として功臣を褒賞して。私はもう疲れ果てたの。今後は寄り添うことも支えることもできないわ。なぜなら、ここに残ることは苦痛でしかないの。胸が潰れそうになる」と言う。美しい思い出はすでに消えた、この悲しい現実は変えられない、ならば手放すわ、と。


馮異が「麗華はやはり去ると?」と劉秀に聞く。「その上、功臣への論功行賞を私に求めた」と答える劉秀。馮異は「麗華にとって陛下は夫に留まらず、付き従う主であり戦友でもある」と話す。劉秀は「ああ。陰戟としての忠告だった。“陰麗華の夫・劉秀は今や建武帝だ。私情は捨て、朝廷と国家、天下を第一に考えろ”と。彼女なりの幕引きだ。私や生死を共にした仲間との決別であり、けじめだろう。そして彼女は去り、私と無縁になる」と言う。

「麗華が身を引くのは陛下の立場を考えたからでは?しかも彼女は善良で、権力闘争を何よりも嫌う。彼女を宮中の暗闘に巻き込むのは確かに酷です」と言う馮異。劉秀は「分かってはいるが、数々の苦難を乗り越え再会を果たした。行かせられるか?」と言う。どんな要求でものむが、去ることだけは承知できぬと。馮異は「麗華の性格だと、そう簡単には翻意せぬはず。無理に引き留めれば裏目に出るやも」と話す。「どうすれば…彼女は残ってくれる?とにかく決意した。彼女の意に反しても、恨まれても決して行かせない。滹沱河で私は彼女に誓った。何があっても2人は一緒だと。昆陽の戦いのあとも二度と離れないと誓った。麗華の手は絶対に離さない」と劉秀が言う。


建武2年1月17日。建武帝は詔を下し、功臣20名を列功に封じ、梁侯・鄧禹と広平侯・呉漢に最大の封士を与えた。陰識は陰郷侯に封じられ、陰興は黄門侍郎の他、期門僕射にも封じられた一方、劉揚には爵位の授与がなかった。


陰識と劉秀が麗華の元に来る。麗華の前で劉秀に跪き「戦功を立てた者は大勢おります。陛下の親族である私が過分に恩賞を賜れば不満を招くかと」と言う陰識。陰識は陰貴人のよしみで私を厚遇するとあらば、恐れながら拝受できません、どうか勅命をご撤回ください、と頭を下げる。仕方なく劉秀は聞き入れ、兄妹で話をするがよい、と言うと出て行く。

「超然とした兄上らしくないわ。たとえ天子になっても、しょせんは劉秀なのよ。平身低頭するなんて」と陰識に言う麗華。陰識は「畏敬して当然では?お前の才知も劉秀に会ったとたん、すべて無と化す」と言う。麗華は「何かあった?」と聞く。陰識は「もともと劉秀は腹の内を見せない男だが、かつては権力を持たぬ凡人だった。そのような者なら私は一顧だにしない。だが今は違う。昔のように劉秀に接すれば、憂き目を見るだろう。ひいては無残な死を遂げるやも」と答える。

麗華は「劉揚に何か?」と尋ねる。陰識は「よい質問をしてくれた。気づかぬのか?真定王・劉揚は謀反の意図があるらしい」と話す。過貴人の伯父で天子の外戚、まさか、と麗華は思うが、陰識は「だからこそ野心を抱くのではないか?呂后や霍成君のような先例があるだろう」と言う。切れ者の劉秀は必ず外戚を除きにかかる、禍根は断じて残さぬ、今日が劉揚だとすれば明日は…まかり間違えば陰家やもと。

「どうすれば陰家を守れるの?兄上、私を連れていって、宮中を出るわ」と言う麗華。しかし陰識は「手遅れだ」と言う。劉秀はいずれお前を立后する、あの男は温和であるが一度決めたことは頑として曲げない、温和な者は人を殺さぬと言えるか?恐らく今、劉秀はお前を立后するため画策しているぞ、真定王・劉揚が謀反人となれば過家は後ろ盾を失う、朝廷の官吏はほとんどが南陽郡の者だ、潁川郡と河北出身の大臣もお前と生死を共にした戦友ばかり、お前の立后には多くの者がもろ手を挙げて賛成しよう、と。

「だが麗華、忘れるな。ひとたび皇后になったら後戻りはできぬのだぞ。劉秀の心が本当に分かるのか?分からぬのなら劉揚がたどる運命は陰家の運命となるやも」と言う陰識。麗華は「嫌よ。毎日、策謀に明け暮れるなんて。なぜ、こんなことに?」と言う。陰識は「劉秀に嫁いだからだ。私は以前のようには守ってやれぬ。お前には楽しく過ごしてほしいが、今後、お前は私ではなく、夫を頼るしかない。劉秀こそが、お前の後半生のよすがだ」と話す。「つまり、私の選んだ道だから、責任はすべて自分で負うしかない。逃げたくても、向き合うしかないのね」と言う麗華。陰識は「無事を祈る」と言う。


夜。麗華はやっぱりここを去ろうと劉秀の元へ向かう。しかし劉秀は奏状を片手に居眠りをしていた。その奏状を見ると“鄧禹の失策で征西軍は危機に陥りました。漁陽の彭寵が反逆し、劉揚はこんな予言で天下を狙っています。「赤丸のあと癭揚が主となる」”と書かれていた。「癭揚って劉揚の事?不遜な」とつぶやき、麗華はその場を後にする。
麗華がいなくなってから目を開けた劉秀は「麗華、こうすれば君は残ってくれるはずだ」と言う。


劉秀は耿純に河北へ行き、劉揚の腹を探るよう命じる。「河北の安定を第一に考えるのだぞ」と言う劉秀。


耿純と懇意?と麗華が尉遅峻に聞く。尉遅峻は「信都で耿純の家族を救って以来、関係は良好です」と答える。麗華は「陛下は劉揚に参内を命じる。劉揚が応じるか試すの。耿純を守りつつ、劉揚も探って。事は荒立てぬように」と言う。


麗華に贈り物を持ってきた過珊彤は「実の姉も同然のお姉様に贈ります」と言う。受け取れないと麗華は断わるが「私の善意を無になさるのですか?これはご機嫌取りではなく、もっとお姉様と親しくなりたいだけです。多忙な殿下に会えずとも、お姉様がいれば寂しくない」と言う過珊彤。麗華は「母君がいるのに寂しいの?」と聞く。過珊彤は「私も母も伯父の件を案じています。陛下は過家を罰し、ひいては…私までお疑いになるやも」と話す。「陛下は公正な方だから大丈夫よ。今は子供を大切に」と麗華は過珊彤のお腹に触れる。

過珊彤たちが贈り物を琥珀に渡して戻って行く。「狙いは一体何でしょうか?」と麗華に言う琥珀。麗華は「何でもいいわ。売った金を民に与えて」と言う。
琥珀は尉遅峻の知らせとして、劉揚は謀反を起こすため、予言で民を惑わした上、賊と手を結んだと麗華に話す。「ただでさえ陛下は手いっぱいなのよ、有事は避けないと。尉遅に伝えて、耿純と共に劉揚に自制を促せと」と言う麗華。


劉揚と会った耿純は「ご健勝とあらば、私と帰京し陛下に拝謁してください」と言う。劉揚は笑うと「洛陽へ戻り、劉秀を陛下と仰げと?くだらん」と言う。その言葉を聞き、劉揚を殺してしまう耿純。


「あなたが命じたの?」と麗華が陰興に聞く。陰興は「まさか。尉遅峻と耿純の独断だ」と答える。「軽率すぎるわ。劉揚の死で河北は揺れる。情勢は一層不安定に」と心配する麗華。


鄧晨は「耿純が参内を促すも拒まれたため、劉揚を不忠と見て斬ったとか。河北の諸将は陛下が功臣を殺したと考え、反発しています」と劉秀に話す。「劉揚を成敗する手は朕も考えていた。耿純は早まったな。善後策を講じるしかない」と言う劉秀。

馮異は「陛下は今、河北、河内、河東、河南しか押さえておらず、西の鎮圧には時間がかかる。ひとまず兵力を東に向けては?」と言う。劉玄による長安への遷都で賊が一層はびこり今の洛陽は常に攻められる危険がある、都を守るには前線を遠方に移すべき、まず東の賊の征討に兵力を集中できるよう河北の諸将をなだめ、かの地を安定させては?と。劉秀は「耿純は帰京の途に就いた。話を聞いてから次の一手を考えよう」と言う。


ーつづくー


過主が「劉秀はお前に情がある」って過珊彤に言ってたけど、いやいやいや、みたいな(;´д`)ノ
そして過珊彤はついに皇后の座も陛下の心も狙うことを決意。
でも劉秀の心は無理だから!!!
さっそく麗華に近づいてますね…。

鄧禹が24歳!?
と、いうことは麗華はいくつなの?
鄧禹より年下だよ…ね?

劉揚がこんなにあっさりと(0д0‖)
亡くなったことで起きているという反発が心配。
過珊彤や過主たちの立場もどうなるんだろう?

麗華は離れられないよね。
陰識も「もう遅い」って言ってたものね…。



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2 コメント

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兄の助言 (time)
2017-03-29 00:03:20
陰識兄さんの「もう遅い」の一言がありました。
みんなが背中を押してくれるのに、
どこか弱気な麗華。それもわかっているからこそ
劉秀を夫に選んだのだから、腹を決めよ
ということだったのではないかと思いました。
麗華が帰る家を用意していることは
変わらないのだと思うのですが、
そこに甘え過ぎていたのかもですね。

珊彤もお母さんとお兄さんにけしかけられているというか
彼らも珊彤には前向きに言うしかないというか
不安定な状況ですよね。
結局政治の駒なので仕方ないのかもしれませんが、
ちょっと気の毒になってきました。。。

劉秀も辛いですよね。
麗華を逃さない策がラストを見ていると大丈夫なのでしょうか。。。
的確な陰識兄さん (くるみ)
2017-03-31 15:19:23
>「たとえ天子になっても、しょせんは劉秀なのよ。平身低頭するなんて」と陰識に言う麗華。

この場面、ちょっと驚きました(笑)
麗華からするとそういう感覚なのだろうけど、陰識兄さんはさすが心得ていましたね。
外戚が権力を握ると将来どうなるか、予想していたのですね。
そこまで慎重にできるお兄さんがいて麗華は幸せ。

そして劉秀・・・麗華に執着しているようですが大丈夫なのでしょうか。。。

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