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春日市・須玖岡本遺跡 国内最大級の甕棺墓が出土、中から銅剣と青銅製柄飾りが出土

2016年06月17日 | Weblog
 福岡県春日市教委は17日、同市の須玖(すぐ)岡本遺跡で、墓穴の大きさが国内最大級となる弥生時代中期前半(紀元前150年ごろ)の甕棺墓が見つかったと発表した。
 墓穴は縦5.2m、横3.9m。長さ約1mの甕を二つ合わせた甕棺から銅剣(約42cm)1点と、青銅製の柄飾り「把頭飾(はとうしょく)」(高さ約4.5cm、幅約5.5cm)1点が見つかった。柄飾りは一緒に見つかった銅剣の柄の先端に取り付けられていたとみられる。遺物周囲の土の表面からは複数種類の布の痕跡が多数確認された。遺物や遺体を布で何重にもくるんだ可能性があるとみている。
 須玖岡本遺跡一帯は魏志倭人伝に出てくる「奴国」の中枢部で、弥生時代有数の青銅器生産遺跡としても知られる。同遺跡では銅鏡30点以上を副葬した「王墓」とされる甕棺墓があり、今回の甕棺墓はこの王墓の時代よりやや古いが、位置は王墓から80mと近い。
[参考:毎日新聞、産経新聞]

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 須玖岡本遺跡、須玖


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