特集 わたしが子どもだったころ
「いつでも~小説家・よしもとばなな~」
仕事で家にいられる時間が少ないので、見たいTV番組はどんどんハードディスク・レコーダーに録りためている。
で、チャンスと見るや、深夜に一気に!見る。
そんでも、ほとんどの番組はレコーダーの奥のほう(変な表現)で見ないまま放ったらかしになるか、面倒くさくなって結局消してしまう。
人生の貴重さに気づくと、TVやゲームになかなか時間を避けなくなっちゃうね。
あ~あ、人生が150年くらいあったらね。
シワシワになっちゃうか。
でも、これ見てよかったなぁ。
1964年、東京の下町、千駄木に生まれたよしもとばなな。
本人が「置いてきてしまった人々」と呼ぶ、「家族」、「じゅんちゃん」、「さかい」、との思い出を描く。
よしもとばななが書き下ろした4編のエッセイを軸に、再現ドラマと本人の朗読というシンプルな構成なのだが、とても丁寧に作られている。
まず、少女時代の真秀子(まほこ。よしもとさんの本名)を演じた子役の子がとってもいい。
周囲の驚ろくべき人たちの挙動に、いつも目をクルクルさせている。
当時のよしもとさんは、きっとこんなメガネっ子だったろう。
そんで、親友の「じゅんちゃん」と「さかい」を演じた子たちにも、拍手を送りたい。
いい仕事してるな、君たち。
そして、要となる、よしもとばなな本人が読み上げるエッセイ。
これが・・・。
自分を支えてくれる人たちに「ありがとう」の気持ちをどうやって伝えるかは、俺としても人生の一大テーマだ。
でも、よしもとばななのような力のある人が、本気で感謝の気持ちを言葉にすると、とてもじゃないけどかなわない。
まあ、感謝の気持ちに、かなうも、かなわないもないけどさぁ。
それにしても、圧倒的。
いつか、俺も俺なりの言葉で、伝えるべきことを、伝えるべき人たちに伝えたいもんだ。