THE FOURTH PARTY

燃えるシングルファーザーとっくんのバイク生活&チョイ毒エッセイのようなもの。コメントは承認制で、基本的に返信しませぬ。

豪放磊落の極み、天へ

2017-12-08 12:12:26 | チョイ毒エッセイのようなもの
以前勤めていた会社の社長が亡くなられた。

10年ほど顔を合わせていないのだが、社長の子が縁故でウチで働いていたこともあるし、「正吉君」の呼び方のルーツは彼にある。
昨日、お別れに行ってきた。

彼は、かなり無茶苦茶な人生を送られた方である。
人生で2度の自己破産、法人登記していないにもかかわらず法人を名乗り(笑)、もちろん税務などは何処吹く風。俺が在職中も仕事はそれなりにあったけど、半数以上は支払いしなかった仕入先からの取立て代わりの仕事だった。
仕事への取り組み方も酷くて、クレームも多かったなぁ。
賃金支払いも滞ったり(俺は全て貰っていた)、仕事が詰まっていても作業せず、納期に間に合わなかったことも何度かあったっけ。
車検切れの車を乗り回し、不法滞在の外人さんを雇ったり、悪事を挙げていけばキリがない。酒を飲みながら車を運転する人を見たのも、この人が初めてだった。

正直なところ、俺は人間的にも仕事人としても、一切尊敬できないんだけど(ゴメンチャイ笑)、不思議な魅力はあったかな。
何故だか手を差し伸べてくれる人が周りにたくさんおり、逆に困りごとを相談に来る人も多かった。

仕事に高いブライドを持ち、金に細かく、常にピリピリしている俺とは真逆の人だった。チャランポランとは、正にこの人の事だ。

一方でかなり博学で、外注を使わずに(支払わないので頼めない笑)専門性の高い仕事や規模の大きい仕事を自前でやったりしていた。前に勤めた会社が外注を使うことが多かったので、初めて見た時は驚いた。
褒められることではないけど、クレーンでリモコン使って自分を吊り上げて、高いところの作業をしたり。
重機を使わずに規模の大きなものを設置したり。
今の俺も、その流れを汲んでいるのは間違いない。労働基準法や現場の規律は大事だが、そういった枠をある程度吹っ飛ばす事も知らないと、レジェンドには成れないだろう。

婿養子に入った先の資産を食い潰すなどの悪行が過ぎて、晩年に離婚。
お通夜も葬儀も行わず、納棺して焼き場に行ったのみである。
元奥さんと子ども達は一通り来ていたけど、弔問客は俺を含めて5人くらいだった。
一番長く一緒に働いていた、当時の番頭さんは最後まで現れず・・・。

彼が亡くなった事で、日本はさらに個性の無い、のっぺらぼうな状態にシフトした。
至極残念である。
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