2007イギリスGP

レース全体を通した非常に白熱した好レースでした。2回目のピットストップが終わるまで全く予断を許さない状況が続き，手に汗握る展開でした。

Raikkonenは予選でミスはあったものの，決勝は無難なスタートを決め，1度目のピットストップでHamilton（マクラーレン）の前に出ました。週末を通じてマシンは好調でしたし，この時点でレースは決まったかと思いましたが，直後にAlonso（マクラーレン）に前に出られてしまいました。燃料搭載量が少ないことはわかっていましたが，前に出られ，差を広げられていくと非常に不安でした。周回遅れの渋滞もAlonsoには多少不利に働いたかもしれません。そしてAlonsoが2度目のピットに入ってからの数週がRaikkonenの見せ場でした。1周当たり1秒ずつAlonsoとの差を広げていき，猛烈にプッシュしました。結果，ピットストップ後にAlonsoの前に出ることができ，見事な逆転勝利です。見ていてもおもしろいし，走りも最高でした。

Massa（フェラーリ）に関しても，スタートのアクシデントに負けず，素晴らしい追い上げでした。あっさりと簡単に抜いていきましたが，高速サーキットの仕掛けどころはそれほどなかったと思います。最後のKubica（BMW）を抜けなかったのは残念ですが，今レースでは十分な仕事をしました。本人のコメントでもわかっているようでしたが，アクシデントがない限り次戦以降では2台揃ってマクラーレンの前に出ることが重要です。

シーズンも折り返し地点に来てポイントではまだだいぶ離されていますが，ここ2戦の上昇気流に乗って，一気に差をつめていきたいところです。