the morning star ~明けの明星~

日本でも世界でも子どもたちが安心して幸せに暮らせるように☆と願う活動主婦の日記。三原市の課題や三原応援情報を発信。

「台風の備え 段階別チェックリスト」

2016-08-27 08:30:48 | 環境(全般)
台風の動き・・・心配です。
「水のことなら、この方!」とご著書やメルマガを読ませていただいている橋本さんから、
異例の土曜日のメルマガ配信。
多くの方に知っていただきたい内容なので、こちらでシェアさせていただきます。

よろしければ、ぜひ、メルマガご登録ください!

以下、転載です。
~~~~~~~~

週刊「水」ニュース・レポート2016.8.27「台風の備え 段階別チェックリスト」

━━━━━━━━━━━━
水を通して社会を読み解く!橋本淳司の週刊「水」ニュース・レポート (2016年8月27日)
━━━━━━━━━━━━

安藤志保さん、おはようございます。現在27日午前3時ですが、私の住む群馬県館林市では、遠くで雷がなり、小雨が降ってきました。昨晩は群馬県草津町付近で1時間に100ミリを超える雨が降りました。数年に一度しか発生しないような短時間の大雨です。これまでの少雨・渇水が嘘のような豪雨で、地球温暖化時は「渇水と洪水を繰り返す」のとおりです。

そうしたなか沖縄南東沖で停滞していた台風10号が、進行方向を反転し東へ移動しはじめました。29日から30日にかけて本州へ接近する恐れが高まっています。

平年より約1度高い海水面からエネルギーを受け取りながら強まり、満を持して北上してきます。

それだけではありません。

今回注目したいのは、熱帯生まれの台風の渦が、大陸から南下してくる寒冷な渦と日本付近で合体しそう。こんなことは前代未聞の事態です!

北極方面からやってきた冷たい渦と、熱帯からの台風の渦が重なったら何が起きるでしょうか。

2階建て家屋に例えるなら、1階には熱くて軽い空気があり、2階には冷たくて重い空気があるという感じでしょうか。

1階からは湿った上昇気流がどんどん発生し、2階ではそれがキンキンに冷やされます。

すると大量の雲が発生します。

猛烈に荒れた天気をもたらすのは確実。

ですが、前例がほとんどないため、正確な予測は難しい。

本日は台風の備えについて、以下に「段階別チェックリスト」をまとめましたので、安藤志保さん、ぜひご参考にしてください。

私たちはこれまでの気象データが通用しない時代を生きているのです。

温暖化による気温の上昇、海水温の高まり、それにともない海流や大気の流れも変わります。

従来の常識では考えられないことが起きているので、こうした事態を単に「異常」と片付けずに、緊張しながらも経験値を高めていくべきです。事態の最中だけ「異常だ」「おかしい」と騒ぎ、喉元を過ぎたら熱さを忘れるような態度はいちばんよくないと思います。

今回のエネルギーの一部は東海上の太平洋高気圧に伝わり、高気圧を強めるとの見方もあります。台風通過後は、勢力を拡大した太平洋高気圧に覆われ、残暑が厳しくなると見られています。

━━━━━━━━━━━━

【特定非営利法人・地域水道支援センターの勉強会のお知らせ】

9月16日(金)、17日(土)の2日間、東京都内におきまして、小規模で、低コスト、維持管理もしやすい水道の考え方や実践事例を学ぶ勉強会が行われます。広く一般の方向けに、EPS(Ecological Purification System=生物浄化法)の概要や最新情報をお伝えします。

*EPS・・・ろ過槽の表面に棲んでいる、目に見えないほど小さな生物群集の働きで安全な水をつくるシステムです。工夫次第で安価でつくることができ、シンプルで壊れにくい、浄水過程で電力や薬剤が不要、維持管理が容易などの特長をもつ、サスティナブルなシステムです。諸外国の村落給水だけでなく、国内でも活躍しています。

16日は、厚生労働省水道課水道計画指導室の松田和久室長の基調講演ののち、今後の小規模水道への支援のあり方や課題を国内外の広い視野から 参加者とともに考えます。

17日は、昭島市訪問では市民が誇る地下水源100%の水道水のおいしさを味わい、官民いっしょに取り組む水源保全の現場を訪れて、まちづくりと水について意見交換します。

<2日間、EPSについてしっかり勉強したい方は以下からお申し込みください。充実したレジュメも配布されます>
http://www.cwsc.or.jp/

<17日の昭島視察のみ参加されたい方は以下からお申し込みください>
http://kokucheese.com/event/index/416122/

私は16日には「熊本地震と水」というテーマで、熊本地震発生から現在に至るまで、熊本市の水道、工業用水・農業用水で何が起きたのかという話をします。17日は、昭島でみなさんといっしょに地下水をつかった水道、地下水保全について学ぼうと思います。安藤志保さん、ぜひごいっしょしましょう。

それでは今日のレポートです。

━━━━━━━━━━━━

【今日のニュース・レポート】
「台風の備え 段階別チェックリスト」

━━━━━━━━━━━━

台風は地震などと違い、事前に備えることができる災害です。それによって被害を最小限に食い止めることができます。

事前、接近前、通過時など、段階に応じて行うべきことをチェックリストにまとめました。安藤志保さん、ぜひコピペ・印刷してご活用してください。


《事前に行うことチェック》

??地域のハザードマップを入手する
??近所の危険な場所を確認する
??自宅の側溝や排水溝を掃除する(つまっていると洪水の原因に)
??屋根、塀、壁などを点検・補強する
??庭木の確認と手入れ(倒れる危険はないか)
??非常用品をリュックサックに入れる(両手がつかえるので)
 ・懐中電灯(夜間に自分の居場所を知らせることもできる)
 ・予備電池
 ・着替え
 ・タオル
 ・マッチやライター
 ・救急薬品
 ・携帯ラジオ
 ・貴重品(公衆電話に使える10円玉も)
 ・非常用食料水(飲料水、乾パンやクラッカー、レトルト食品、缶詰、粉ミルク、哺乳ビン、ナイフ、缶切り)
 ・太く書ける黒マジック(被災後、壁などに連絡先やメッセージを書いたり、自分の所有物に名前を書く)
 ・丈夫な靴
 ・軍手
 ・使い捨てカイロ
 ・マスク
 ・紙おむつ
 ・生理用品
 ・厚手のごみ袋 など
??家族で緊急連絡手段、方法、落ち合う場所を決める
??避難場所の確認
 ・避難場所が遠い場合、隣近所の2階以上の頑丈な建物に避難させてもらうほうが安全な場合もある
 ・避難場所までの経路で低いところ(浸水しやすい)、崩れやすい場所はないかなどの確認
??隣近所の人たちとのコミュニケーション(これは日頃から)

《接近前にすることチェック》

??最新情報を確認する
??庭木に支柱を立てる
??塀を補強する
??家の周りにあるもので強風などによって飛ばされる可能性のあるものは、室内にしまうか固定する
 ・傘立て、傘
 ・植木鉢やプランター
 ・ガーデニングの道具
??窓や雨戸を補強する
??浸水対策をする
 ・家財や家電を高所や2階に移動する
 ・電気のコンセントを抜く
??断水に備えて飲料水を確保する
??浴槽に水を張るなどしてトイレなどの生活用水を確保する
??非常持ち出し品を準備する

《通過時》

??外出は控える
??水のあるところに行かない(用水路、河川、海岸など)
??低いところに行かない(地下街なども)
??危険な土地に行かない
 ・山や丘を切り開いて作られた造形地、河川が山地から平野や盆地に移る扇状地、山間部・海岸付近・河川敷は大雨や洪水、土石流に特に警戒が必要

《避難勧告が出たら》

??すぐに動けるように準備、すばやく避難
??火の元、ガスの元栓、電気のブレーカーを落とす
??戸締りを確認する
??最小限の持ち物
??両手を自由に使えるようにする
??脱げない靴
 作業靴、紐履などの紐をギュッと結んで、中に泥が入らないようにする。水かさが増しているときは長靴やサンダル履きだと、最初の一歩で土砂に埋まり、脱げてしまうケースがある。すると裸足で歩くことになり、地面にガラスや鉄筋があると危険。


《復旧作業のときに役立つもの》

??軍手
??カッターナイフ
??ドライバー
??マスクやゴーグル(乾燥してくると埃が立つ)
??丈夫で大きめのビニール袋(ものを運ぶときに役立つ)

これをベースにしながら工夫してお使いいただければと思います。

━━━━━━━━━━━━

●安藤志保さん、9月1日は防災の日。「もしも!水ノート」で備えのチェックをしてください。
http://www.aqua-sphere.net/solution/09/as09.html

━━━━━━━━━━━━

●読書感想文に『100年後の水を守る 水ジャーナリストの20年』を。

水問題や水ジャーナリストの活動をまとめた『100年後の水を守る 水ジャーナリストの20年』が推薦・指定図書に選ばれました!
『100年後の水を守る 水ジャーナリストの20年』(文研出版)
http://www.sinkan.jp/special/protect_water/

埼玉県、小学校高学年向き「すいせん図書」
http://www.saikyou.co.jp/serieslist/suisen/natu_suisen.html

神奈川県、「県内小学校の先生がすすめる 第33回 夏のすいせん図書 読書感想文コンクール」課題図書
http://kanagaku.com/archives/12884

静岡県、平成28年度「夏休み推せん図書」
http://www.city.ito.shizuoka.jp/toshokan/item/kadaietc/suisen.pdf

第49回 YBC読書感想・体験文募集「本の森たんけん」指定図書(中学生向け)
http://goo.gl/KPZepS

━━━━━━━━━━━━

●引き続き熊本地震へのご支援をお願いします>

平成28年度熊本地震義援金の募集
https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_15416.html

ジャパンギビング熊本地震募金特設サイト
http://japangiving.jp/special/kumamotoouen

必要な支援を必要な分必要なところに届けることができる「スマートサプライ」
https://www.facebook.com/saijotakeo/posts/954271097974620

━━━━━━━━━━━

▼週刊「水」ニュース・レポートのバックナンバーすべて公開しています。水を通して社会を見ていきましょう。
http://www.aqua-sphere.net/newsletter.html

━━━━━━━━━━━━

【橋本淳司の講演・セミナー情報】

━━━━━━━━━━━━

「消費者市民社会とは~消費者教育のヒント~」

━━━━━━━━━━━━
◆日 時:平成28年8月28日(日)10:00~12:00
◆会 場:独立行政法人国立女性教育会館 研修棟 大会議室(埼玉県比企郡嵐山町菅谷728)
◆プログラム
【第1部】ミニ講義および対談「消費者市民社会とは」
10:00~10:25 ミニ講義 上村協子氏(東京家政学院大学現代生活学部 教授)
10:30~11:00 対談 上村協子氏(東京家政学院大学現代生活学部 教授)橋本淳司(水ジャーナリスト、アクアスフィア水教育研究所所長、武蔵野大学非常勤講師)
【第2部】実践発表「消費者教育における実践のヒント」
11:05~11:40 「小・中学校における消費者教育」
11:40~12:00 「消費者教育における国民生活センターの役割」
◆ご参加申込み:http://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/syouhisha/index.htm
◆会場までのアクセス:http://www.nwec.jp/jp/about/access.html
━━━━━━━━━━━━

水のことを学んでみませんか? アクアスフィア水教育研究所では企業、自治体、市民向けの水の授業や研修プログラムをご用意しております。
http://www.aqua-sphere.net/program.html

━━━━━━━━━━━━

【橋本淳司について】

━━━━━━━━━━━━

水ジャーナリスト/アクアスフィア水教育研究所所長

1967年群馬県館林市出まれ。学習院大学卒業。出版社勤務後、独立し現職。水課題を抱える現場を調査し情報発信。国や自治体への水政策の提言、子どもや一般市民を対象とする講演活動などを行う。現在、武蔵野大学非常勤講師、愛知県立芸術大学非常勤講師、NPO法人ウォーターエイドジャパン理事、NPO法人地域水道支援センター理事。

<主な参加プロジェクト等>

●国際協力機構(JICA)専門家(2009年~2011年)
中国において水問題の普及啓発活動担当者を育成。モデル3都市(北京市・河南省鄭州市・山東省ズーボ市)にて、市民や企業に対し、節水の考え方や具体的な方法を伝える「節水リーダー」育成をお手伝いをしました。

●Think The Earth Project「みずのがっこう」(2009年~)
地球全体をキャンパスに、水を通じて人やモノやアイディアが集う学校です。学問のジャンルや国境をこえ、ローカルな視点やグローバルな視点から、水問題を読み解きます。

●東京学芸大学客員准教授(2008年~2012年)学生、市民を対象とした水講座を行いました。年度別テーマは、2008年「水問題に気づいていない日本人」、2009年「世界が水を奪い合う日 日本が水を奪われる日」、2010年「水問題を考える3つの視点」、2011年「水問題解決に教育は何ができるか」、2012年「子どもたちへの水教育 現状と未来」でした。

●参議院第一特別調査室客員調査員(2012年)
今後の水政策のあり方の提言を行うための調査研究会を行い、参議院の提言書作成のお手伝いをしました。

●静岡県立三島北高等学校スーパーグローバルハイスクール(SGH)推進会議委員(2014年~)
地域の課題であり、世界的な課題でもある「安全な水の確保」をテーマにした研究を通じ、大学・企業・海外高校等との連携の下、グローバルな課題に対応できる人材育成のサポートをしています。

●水循環基本法フォローアップ委員(2014年~)
水循環基本法フォローアップ委員会では、地下水に関する課題検討、議員および関係者間の情報共有と政策研究、次期水循環基本計画への提言などを行っていきます。

━━━━━━━━━━━━
【橋本淳司の書籍のご案内】
━━━━━━━━━━━━
『67億人の水 争奪から持続可能へ』(日本経済新聞出版社)
「本書をまとめる過程で世界の水問題に関するおびただしい本を読んだが、橋本淳司氏(アクアスフィア代表、日本水フォーラム節水リーダー)の『世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日』(PHP研究所)、『67億人の水』(日本経済新聞出版社)の2冊がもっとも緊迫した国際間の水問題を分かりやすく迫力にみちて追求していたので、大いに参考になった。この問題についてもっと深く知識を深めたい方は是非こちらの本をおすすめする」(『水惑星の旅』(椎名誠)より引用)(東邦大東邦中学校の入学試験問題、岡山県公立高校の入学試験問題、代々木ゼミナールの慶応大学模擬試験問題に使用されました)
http://www.amazon.co.jp/dp/4532316103
━━━━━━━━━━━━
『100年後の水を守る~水ジャーナリストの20年~』(文研出版)
http://amzn.to/1GWWbSy
━━━━━━━━━━━━
『いちばんわかる企業の水リスク~地球の水が足りない、Tシャツ1枚に2900Lの水がつかわれている!~』(誠文堂新光社)
http://www.amazon.co.jp/dp/4416714254/
━━━━━━━━━━━━
『通読できてよくわかる水の科学』(ベレ出版)
(静岡県立三島北高校(SGH)で「水」の授業用テキストとして採用されています)
http://amzn.to/1lBXatJ
━━━━━━━━━━━━
『日本の地下水が危ない』(幻冬舎新書)
(2015年度群馬県公立高校の入学試験問題に使用されました)
http://www.amazon.co.jp/dp/4344982959
━━━━━━━━━━━━
※その他の書籍のご案内は以下にあります。
http://www.aqua-sphere.net/book.html

メールアドレスの変更はコチラ
http://abduy.biz/brd/39/aqua/mail_change.php?cd=02ASu9ZIxmFCsr
メルマガの解除はコチラ
http://abduy.biz/brd/39/aqua/mail_cancel.php?cd=02ASu9ZIxmFCsr
━━━━━━━━━━━━
発行者
━━━━━━━━━━━━
橋本淳司(はしもとじゅんじ)
水ジャーナリスト、アクアコミュニケーター、アクアスフィア代表。
橋本淳司、アクアスフィアの活動、お問い合わせはWEBページをご覧ください!
http://www.aqua-sphere.net/
講演・セミナー・メディア出演・執筆等のご依頼は以下のフォームをご利用ください!
<水課題・課題解決方法の発信:週刊「水」ニュース・レポート、各種メディア>
http://www.aqua-sphere.net/inquiry.html
<政策提言:国や自治体の水制度作成への参画・アドバイス>
<プロジェクト:市民・自治体・企業の皆様との連携>
<人材育成・啓発活動:講演、教育研修>
━━━━━━━━━━━━


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« さぎしまトライアスロン~哲... | トップ | 三原×沖縄 交流フェスタ「め... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

環境(全般)」カテゴリの最新記事