Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

ポベトキンvsチェンバース(2008年1月26日ドイツ・ベルリン)

2008年02月09日 | ヘビー級
ポベトキン 116-112 チェンバースX  

1R ポベトキン10:9(ポベトキン10:9チェンバース)
2R チェンバース10:9(ポベトキン19:19チェンバース)  
3R チェンバース10:9(ポベトキン28:29チェンバース)
4R ポベトキン10:9(ポベトキン38:38チェンバース)   
5R ポベトキン10:9(ポベトキン48:47チェンバース)  
6R ポベトキン10:9(ポベトキン58:56チェンバース)   
7R ポベトキン10:9(ポベトキン68:65チェンバース)  
8R チェンバース10:9(ポベトキン77:75チェンバース)
9R チェンバース10:8(ポベトキン86:85チェンバース)  
10R ポベトキン10:9(ポベトキン96:94チェンバース)
11R ポベトキン10:9(ポベトキン106:103チェンバース)
12R ポベトキン10:9(ポベトキン116:112チェンバース)   



<Official>

◎ポベトキン UD チェンバースX

デオン・ドワルテ(南アフリカ)117-111
アレハンドロ・ロペス(メキシコ)119-109
フィル・エドワーズ(イングランド)116-112



<HBO:ハロルド・リーダーマン>

1R チェンバース10:9(ポベトキン9:10チェンバース)
2R ポベトキン10:9(ポベトキン19:19チェンバース)  
3R チェンバース10:9(ポベトキン28:29チェンバース)
4R チェンバース10:9(ポベトキン37:39チェンバース)   
5R ポベトキン10:9(ポベトキン47:48チェンバース)  
6R ポベトキン10:9(ポベトキン57:57チェンバース)   
7R ポベトキン10:9(ポベトキン67:66チェンバース)  
8R ポベトキン10:9(ポベトキン77:75チェンバース)
9R ポベトキン10:8(ポベトキン87:84チェンバース)  
10R ポベトキン10:9(ポベトキン97:93チェンバース)
11R ポベトキン10:9(ポベトキン107:102チェンバース)
12R ポベトキン10:9(ポベトキン117:111チェンバース)   



<memo>

1R ポベトキンがマシンガン連打で攻勢、チェンバースはがっちりガードを固め打ち終わりに速い右を返す。
2R ポベトキンは良く攻めるが堅いガードと思いのほか大きく動く上半身に戸惑っているようにみえる。終盤いいワンツーを決めたチェンバースのR。
3R 攻めあぐむポベトキンにチェンバースが効率よくパンチを当てたという印象が強い。コーナーに戻るポベトキンの表情も冴えない。
4R 前の回と同じような展開だけどここはポベトキンのボディを交えた攻勢のほうが有効だったように思う。
5R ポベトキンのエネルギッシュな攻勢は続き、チェンバースの反撃の頻度は減る。
6R チェンバースのカウンターのタイミングを上手く外しながら攻めたてたポベトキンのR。
7R 闇雲に前に出るだけじゃないところはさすが金メダリスト。チェンバースは反撃のタイミングがつかめないでいる。
8R 奮起したのかファイトプランなのかチェンバースがスチームアップ。クリーンヒットも奪いこの回はとった。
9R 前半はチェンバースがカウンターで優勢、後半はポベトキンの手数が制した。どっちかといえばチェンバースの的確な攻撃か。
10R ポベトキンさすがにキレは前半に比べおちてるがそれでも旺盛な手数は健在、アングルを変えて断続的に攻撃。厄介なカウンターも減りポベトキンの的中率上がってくる。
11R 攻める気はあるのだろうが前に出てもチェンバースは肝心のパンチが出ない。精力的なポベトキンの体力に辟易としてるよう。
12R 残りのエネルギー使いきるかのようなポベトキンの攻撃にチェンバースは沈黙。

・ポベトキンが体力でチェンバースの技巧を制した印象。
・たったプロ15戦、それもヘビー級でこのスタイルを最終回まで通したフィジカルはすごい。
・得意の左フックやオーバーハンドが当たらないとみるやストレート連打でスウェーバックに対抗するなど順応性も高い。
・ただもみ合い、クリンチ際の攻防はまだ隙があり向上の余地がある。今日の試合はいい経験になっただろう。
・おそらく試合前はパワーで押し切るプランだったんだろうけど、今日のような出入りのボクシングをするならあと5ポンド絞っておいた方が良かったか。
・チェンバースは柔らかい攻防ができ、ファーストに名に恥じない好選手だけど後半はボディが効いたのか押されっぱなしだった。
・体格、スタイルからしてチェンバースにとってポベトキンは最も得意なタイプだっただろうことも序盤の健闘の原因か。
・ポベトキンは例えばドナルド戦に比べ身体のキレが今ひとつだったように見えた。チェンバースのスタイルに戸惑ったメンもあるかもしれないけど。
・今日の試合はクリチコ戦の参考にはあまりならない、相手が違いすぎる。ポベトキンはジャイアントキラーだし。
・ウラジミールの長いジャブ、ストレートをかいくぐって後半に持ち込めれば充分勝機があるだろう。
・最近接近戦にも強みを見せるウラジだけにそれなりに打ち合いに付き合ってくれそうだし。ただブロック戦のように戦われるとちょっと無理かなあ。

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