秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
よろしくお願いいたします。

出張のウラ 後編

2016-06-21 06:35:30 | 建築日記
6月21日(旧暦5月17日 干支=甲戌 九星=八白 六曜=先負)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。

今朝の増田町は穏やかな朝となっています。

しかし、九州を中心に記録的な豪雨が発生し、人的被害も発生しています。

これ以上の被害の拡大がないこと、少しでも早い復旧がなされることを祈ります。


昨日の記事は、皇居周辺の大手町や永田町近辺の街並みを紹介しました。

日本初の超高層建築である、霞が関ビルから始まり、東京といえば超高層ビル群が並ぶ、いかにも無機質な街という印象がありました。

しかし、改めて振り返ってみると、例えば近代の遺構を残していたり、皇居をはじめ、緑地をうまく残して街づくりをしていることに気づかされます。


それは、前編の赤坂周辺、中編1の神宮外苑も然りであり、東京都心の緑の多さというものが、街歩きをしているととても心地よいものであると思いました。

今日紹介するある場所は、それをもっと感じさせ、「東京の緑」というものが持つ魅力を別の面でも表していると思います。


講習2日目。

10時から15時までの講習は、耐震診断後の耐震改修についてでした。

実務についてでしたので、非常にわかりやすく、ためになる内容でした。

15時が過ぎ、帰りの飛行機は20時過ぎでしたので、空き時間をまた街歩きにしたいと思い、永田町駅の切符売り場の路線図をにらみ、しばし場所の選定を行いました。


いつもですと、博物館や美術館といった施設を訪れるのですが、今回はそれをせず、とにかく街並みを歩いてみようと思い、場所を決めました。

その場所は、六本木です。

六本木といえば、六本木ヒルズといった超高層ビルや、繁華街のイメージが強く、私は10年以上前に、ヒルズができてしばらくしてから行ったきり、一度しか訪れていません。

六本木一丁目駅で降りて、地上へ上がりました。


六本木一丁目


スペイン坂


アークヒルズ、アーク森ビル


サントリーホール


ホテルオークラ


アークヒルズを抜けて、スペイン大使館方面へ


スペイン大使館


スペイン大使館のお向い、スウェーデン大使館


泉ガーデン。ビルのガラスはエメラルドグリーンで、これが非常に魅力的な外観でした。


旧住友会館跡地


そこから臨むビル。緑とブラウンのコントラストは、緑地のイメージを感じさせます。


泉ガーデン内部、六本木一丁目駅構内


泉ガーデンを出て、六本木ヒルズのある六本木駅方面へ向かいます。

道を間違え、麻布十番方面へつながる麻布通りの道を歩いてしまい、交差点を右折して六本木へ向かいました。


六本木一丁目から麻布通りを歩く


麻布小学校


飯倉片町交差点から麻布方面を見る。東京タワーが見えます。


その逆方面、六本木駅方面を見る


六本木の繁華街。看板や店の外装の雑多さが、いかにも遊びの街の雰囲気です。


六本木ヒルズ


ヒルズ遊歩道


オブジェ


上を見上げる


ヒルズを後にし、国立新美術館の外観を観たくなり、乃木坂駅方面へ歩きました。


六本木トンネル


トンネル内の歩道の壁に、アーティストが作品を描いたそう


国立新美術館


青山霊園

そのまま、乃木坂駅の反対方面にある乃木神社を観たくなり、乃木坂陸橋の上を歩きます。


乃木神社の隣、乃木希典大将の邸宅跡。レンガ積の建物は厩だそう。


乃木神社の入り口にある、公園


神社境内


そのわきにある、剣道場。少年剣士が神社へ一礼してから、ここに入っていきました。


神社へお参り


参拝を終え、神社の正門から外へ出ると、乃木坂通りに出る


乃木坂陸橋


乃木坂駅に入る時にわき見をすると、ささやかな緑の建物を発見


乃木神社を出ると、雨がだんだん降り始め、行きかう人は傘を差し始めました。

私もいい加減、疲労と飛行機の時間にゆとりを持つため、街歩きをここで終了しました。

心残りは多少あったものの、時間と体力を考えると、致し方なしといった気持ちのまま、飛行機は秋田への航路を進みました。


こうして写真を整理して、一つ一つ通った場所、見た建物を振り返ってみると、エリアや距離は大したことがないにせよ、かなりのボリュームになったと思います。

冒頭でも述べた通り、東京のあらゆる場所で緑を発見できたことは、今回私自身が東京に持っていた悪いイメージを払しょくし、逆に魅力的な街並みを持っているのだと、強く印象に残るものでした。

泉ガーデンのエメラルドグリーンのガラスは、周りの景観に与える影響も大きく、また乃木坂にひっそりとあった建物の緑も、一つの街並みの個性を表していると思います。


今はインターネットのストリートビューなどがありますので、出かけずともその街並みの画像を見ることもできます。

だからこそ、自分の足と目で実際に感じることで、それ以上の情報量、例えば生活感やにおい、音などを感じとれれば、その画像にもっと特別な意味合いが生まれてくるかと思います。

今回の出張の間に訪れた、東京都心の風景。

世界有数の大都市であり、政治・経済の中心であり、日本で最も人口の多い都市。

1350万人の人口は、日本の総人口の10%を超えると考えれば、10人に1人は東京在住ということになります。


人が集まるところは、富も集中します。

六本木ヒルズや大手町などはその象徴でしょう。

富が富を呼び、人はもっと集まります。

2020年の東京五輪は、一つのピークとなるか、あるいはもっと上昇していくかの節目かもしれません。


逆に地方は人口が減少し、場所によっては失われた集落があったり、少子高齢化によって地域の存続が危ういところもあります。

秋田県は少子高齢化と人口減少のスピード、地価下落幅、自殺率、がんや脳卒中の死亡率と、あらゆるマイナス面で日本のトップにいます。

地域経済もさりながら、どこか暗い雰囲気が続いていている気がします。


しかし、私はもう秋田から離れたいとは思いません。

ここで生きる価値は、単に富にとどまらないと思います。

夏の緑に冬の白、それが生んだ自然と人々の営み。

人も、街並みも、食も、すべて自分を育んだものであります。


他を知れば、もっと地元が知りたくなります。

地元をよく知ることは、そこに何があるかを掘り起こすことであり、時には大きな「気付き」となる事もあります。

そこから、自分たちが楽しく生きる方法を考え、実行していく。

これをみんなで共有できれば、マイナスはプラスにすることも不可能でないかと思っています。


ないものをつくることも大切ですが、あるものをよく知り、うまく使うこと。

耐震診断はそれを生かすための一つの方法であり、リフォームやリノベーションは価値の再生にもつながります。

ちょうどうまい締め方になりそうですので、この辺で終わりたいと思います。


補助金やローンなどのご相談も承ります。
お問い合わせ先

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