全49話。UC以外の話にはなかなか手を出しづらいんですが、見てみたらけっこう面白い!舞台はAC(アフター・コロニー)195年。地球圏統一連合の圧政に苦しむ宇宙コロニー側は、ヒイロ、デュオ、トロア、カトル、五飛の5人の少年と、5機のガンダムを密かに地球へと送り込んだ。ガンダムのパイロットである5人の少年たちがいずれも美少年であることから、女性からの人気が極めて高い作品。こんなイメージだったので最初は敬遠してたのですが、見てみるとガンダムのテーマ「戦争と平和」についてもしっかりと描かれていて、見ごたえはありました。秘密結社OZ(オズ)とコロニー側の戦いに始まりますが、徐々にそれぞれの組織内での思惑が複雑に絡み合い、またサンクキングダム(絶対平和主義)という国家(思想)も絡んできて、ひとことに地球VS宇宙とは言えない感じになってきます。完全に兵器を排除することで平和を願うサンクキングダムのリリーナ。人は戦うことによって恐怖・死を感じ、戦いによって人は成長すると、戦争を必要悪と考えるトレーズ。その絶対的破壊によって忘れられほどの恐怖を与え、二度と戦争を起こさないようにしようと自ら悪になるミリアルド(ゼクス)。そしてコロニーを愛しコロニーを守るために戦い続けるガンダムチーム。それぞれ手段は違いますが、戦争終結という目的のために戦争を続ける組織。なんか難しい問題ですよね。それぞれの思想に思うところがありどれが正解とは言えない。ある意味「戦争と平和」というテーマを掲げた、一番ガンダムらしい作品ではないでしょうか。キャラが美少年ということでファースト世代にはとっつきにくいかもしれませんが、一度見てほしい作品です。