1999年発売、OVA全6話。ジオンの新米兵士バーニィとサイド6の小学生アルがストーリーの中心です。他のＯＶＡとはちょっと雰囲気が違い、戦争を少年の視点からとらえ戦争の中にある日常を描いてます。最初はあまり派手なストーリーではなかったのでなんとも思わなかったのですが、何回か見ているうちにストーリーのよさがわかってきました。登場キャラがみんな存在感があります。サイクロプス隊のシュタイナー、ミーシャ、ガルシア、アンディ、そしてバーニィ。自分達が囮とわかっていても任務を忠実に実行するその軍人魂は、ランバ・ラルに通じるものがあります。そして、アル、サイクロプス隊との出会いにより軍人、人間として成長していくバーニィ。また、連邦のテストパイロット、クリスとの関わりも戦争の悲しさを教えてくれます。戦争ごっこが好きなアルが実際の戦争を体験し、その切なさを感じていきます。ストーリーがバーニィとクリス中心ではなく、バーニィとアルが中心になっているところがいいですね。これを見て戦争の無意味さ、悲しさをあらためて感じました。こういうアニメを見た人たちが、戦争反対の気持ちを持てたらすてきなことだと思います。
