そらにとって厳しい夏だけれど、嬉しいことが一つ。
春坊からのエール
触りたくて触りたくてたまらなかった春坊。そらの身体に手のひらを寄せて
力をコントロールして、そーっとカキカキできました。
そのふれあいをきっかけに、春坊はとても大人になって、
むやみにゲージに指を入れたりせず、見守ることもできるようになりました。
絆が強くなった二人
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上手に歩くようになった春坊は、ふれあいの輪をどんどん広げています。
とにかく触る
触って確かめて、相手とのふれあい方を勉強しています。
そして、相手の食事にも興味津々。
そらの好物の紫蘇の実は、そのおいしさが分かるのか、
それとも、そら兄と同じものを分かち合いたいのか、
私がそらにあげるたび急いでやってきて、自分も数粒口に入れてもらっては
味わい深げにゆっくりともぐもぐする春坊なのでした。
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幼子は、小さいながらに相手を理解しようとする心を持っている。
ただ興味だけでなく、仲良くしたいという気持ちがある。
春坊を見ていてそう思う。
大人になると、そうはいかない。 対象にふれることもなく、
頭の中にある材料だけで それがどんなか判断することが多い。
あのブランドだからとか、あの党だからとか、あの国だからとか・・・
時として、それで戦争がおこることもあるんだろう。
その国のことは報道でしか知らなくて、その国の人と会ったことすらないけれど
国のトップの一言で、その国に向けてミサイルを打ち込む。
やがて、世界が巻き込まれる。 家族が兵に駆り出される。
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北朝鮮に向けて米大統領が言う。「炎と怒りに直面することになる」と。
核戦争にも発展しかねない、恐ろしい挑発。 そんな状況に
核の恐ろしさを身をもって知る日本こそ、何か動けないかと思うけれど、
真っ先にそれをやったのはドイツ首相だった。
「問題の軍事的解決はありえない。」と米朝双方に自制を求めた。
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どんな人か、子どもか老人か、暮らしぶりなどは知る由もない、
その人の住む町に一発の核ミサイルを撃ち込む。平和のために?おかしいと思う。
ヒバクシャ国際署名