詩の自画像

詩は一部まだ未完成のも含まれております。ある程度推敲したものを掲載しますが、再校正を何回か必要なものが多くあります。

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縁側

2017-02-09 09:13:40 | 日記
縁側


雪の中に花の芽を隠す
悪戯ではない寒さに弱いから
朝陽のでるのを待つ
二日も三日も待つときがある

じっと温もりを蓄える
そんな時間を縁側から学び取る
年老いた姿になっているのに
気が付いていないのだ

親父もお袋も
大叔父も大叔母も雪の日に
縁側に座った
そしてしばらくして旅立った

冬の雪は溶けなかった
朝陽はときおり姿を見せるが
花の芽を隠した雪の上を
足音を付けずに歩くだけだ

二月という季節と
糸電話で話している姿があった
残りの月日の情報交換なのか
すぐに電話は切れたが

滅多に降らない雪が
昨夜から降り続いている
子どものはしゃぐ姿はどこにもない
一Fのメルトダウンからだ

親父もお袋も
大叔父も大叔母も縁側にはいない
大分冷え込んだので
神棚の中に戻った

次は自分の番だと分かっている
それがいつなのかは
誰も分からないから
生きることに集中できる

雪の中に花の芽を隠した
今年初めてのことだ
あと何回続けば縁側に座るのか
深く考えることはやめた

*一Fとは東京電力福島第一原子力発電所のこと
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