詩の自画像

詩は一部まだ未完成のも含まれております。ある程度推敲したものを掲載しますが、再校正を何回か必要なものが多くあります。

孤独

2017-02-11 11:42:05 | 日記
孤独



孤独ってそんなに重いもの?
と 質問された



毎日が孤独だから重さなど
あってもなくても同じだよ

とは 子どもたちには言えない

少し人生の先輩として
何か一言を付け加えて話をしたい

孤独に飽きて来た頃だし
孤独の輪郭がある程度つかめたし

タイミングのいい質問だ

それぞれが違うものであっても
同じように一括りにして説明しても
大きな間違いとはならないだろう

震災後の被災者の心は
みんな一様に暗くて重かったが
その重さはグラムなどの単位で
量ることはできない

そこに沢山の葛藤も加わったから
その整理には時間がかかった

孤独を一つずつ取り出し
どれが重いのか どれが軽いのか
どのような重さなのか

混乱している中で分類するから
分類の糸に絡まるばかりだった



孤独の重さには大小があるんだよ
人それぞれ違うから
大きさだけでは決められないんだ

泣くだけ泣いて
すっきりしたとき重さは同じでも
心の中が軽くなるよね
それと同じだよ

分かるかな?
孤独は比較するものではない
と いうこと

震災後から丸六年になると
もう心は孤独の真ん中にいるから
孤独は生きているんだよ

みんな少し前屈になっているね
まだ孤独を背負っているんだよ

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