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私たちはいったい何者なのかを自覚するために

『内なる平和が世界を変える』より

みんなのために未来を変容させることは可能であり、そのためにおこなうことも多い。だが、「おこなう」のは確かに大事だが、そのような「存在になる」こともまた同じように重要だ。

あなたの描く変容した世界、その一部であるあなたもまたそれにふさわしい存在でなければならない。だからこの章では、そういう存在としての内的な英知を身につけるために、誰でもアクセスできるスキルを明らかにしていこう。あなたには変容を遂げる可能性は充分ある。そうでなければ、そもそもあなたはこの本を読んでいない。

変容した未来にふさわしい存在となるための第1歩は、まず、個々人が自分自身の可能性のエネルギーに目覚めることだ。あなたも、私も、この地球上の誰もが、現在は自己の可能性のほんの一部しか使っていない。第2章でダニエル・シーゲルが、脳は複雑な構造を持っており、その創造のために使う発火パターンには事実上無限の選択肢がある、と言ったことを思い出してほしい。1つのパターンにとらわれていたら、自分の可能性を限定してしまう。

そして、それは脳だけではない。私たちの身体にも、感情にも、想像力にも、精神にも魂にも、呼び出せる力が果てしなくあるのだ。この章では、手がかり、メッセージ、地図、詩などとともに13の道しるべを詳細に説明しよう。

それを導きの糸として、あなたはごり高い自己認識への道に出発し、前向きな未来を築くための可能性を引き出すことができるだろう。この道は、鳥瞰図的視野を持つように意識を跳躍させ、人類がこの惑星に生み出してしまった問題の解決に向けて必要な行動を取る道へとつながる。

自らの活力の源を養う

 あなたの知り合いで「最も生き生きと活動的で実践的でエネルギッシュで、同時に落ち着きがあり寛大で他人のための時間もとれる人」を考えてみてほしい。そして、その人のところに行って秘密を聞いてみれば、おそらく、彼らは、瞑想か整体か、自己を捉え直す何かのエクササイズをしているとか、自然に包まれて静かにしているのが好きだとか、自己を認識する何かの経験があったという可能性が高い。

 でも、彼らが正直なら、その修練は必ずしも簡単ではないし、楽しいことばかりではないと教えてくれるだろう。激しく混乱したり、不確かな気持ちに陥ったりするときもあっただろうし、こんなことをする価値があるかと疑ったときもあっただろう。

 私には、間違いなくそういうときがあった。自分と格闘して、存在の光と影すべてに向き合わなければならなかった。内側にいる凶暴な悪魔を見て恐怖で凍りついたこともあるし、逃げたことも何度もある。目覚めるとは、執拗にまとわりつく自我に気づくだけではなく、自己の暗闇を進んで覗くことを意味するわけで、簡単なことではない。

 だが、その褒賞はまったく予想がつかないほど素晴らしい。ずっと自由で機敏になり、気分に左右されず、自分をそう大げさに考えなくなる。それというのも、飽くなき自我の要求に拘泥することが減り、すでに自分の手元にあり地球にとってとても有益な資質に目が開くようになるからだ。

 現在、あなたはまだ自分の才能を出し切っていないし、あなたがまだ気づいていない力もある。こういう力は、私たちみんなをいずれ微笑ませる未来を築くために、貴重である。この力によって、あなたは91]世紀の夜明けを告げるI人となるに違いない。夜明けの知らせとは、何百万人が日々唱えているお題目「何かもらえるのか?」を、「何を与えることができるのか?」という感覚へと転換させていくことである。

 現実問題として、多くの場合、私が出会った人のなかで最も持たざる人が、食べ物や水すら共有する最も心が広い人だった。所有物が多い人ほど、往々にしてそれを守ろうと必死になる。だから、ここで述べているのは、物質的な豊かさとはほとんど関係なく、内的な豊かさの感覚である。

 とはいえ、聖人ならともかく、普通は自分が充分栄養豊かでない限りなかなか分け与えることはできないものだ。それには、インド人が言うところの「オージャス」 つまり「活力源」が、毎日供給される必要がある。「オージャス」を得れば免疫システムが改善し、生きる喜びを感じ、全細胞の新陳代謝が増える。もちろん、つやつやの肌も……。

 では、「オージャス」はどうすれば手に入るのか? 残念ながら、これはビンに入った薬でもジムの名前でもない。「オージャス」を得るとは、実は自分自身を見つめる旅であり、その頂点はまさに自分とは何かを知ることだ。

 この旅路をBの道しるべで区切ってみた。どんな順序でおこなってもいいが、1から順番におこなった方が、1つずつ積み重ねられるのでくじけずに済むだろう。

  1 品位と信頼と自分の真実を手にするため、自己に耳を傾ける。

  2 心の観察者となるために内省の習慣を育てる。

  3 厄介な感情に対処する。

  4 健やかで活気に満ちた人になる。

  5 争いをチャンスにする。

  6 無為を味わう。

  7 想像力や創造性を花開かせる。

  8 影と、影が生むエネルギーの中に分け入る。

  9 「私」から「私たち」へと進み、奉仕することを学ぶ。

  10 愛しいものを見つけ、「何を与えられるか?」と問えるようになる。

  11 神聖なる活動家となる。

  12 失敗と失望をどう扱うか?

  13 自分が本当に何をしたいかを見つける。

 これを何か自己啓発書の始まりのように思うかもしれないが、決してそうではない。重要なヒントをつなげただけだ。あなたの前を歩いた人たちが、あなたを勇気づけるために道端に残していった道しるべである。図表を残してくれることもあるし、地図の切れ端かもしれない。謎々やタンゴや水や、詩などの一部かもしれない。そして大事なのは、「目覚め」には明確なポイントや目的地があるわけではないということだ。それは、終わることのない旅路である。
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