みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

春彼岸

2017年03月19日 | 俳句日記

 大勢のおはこびでお有難うございます。

 

 むかしから暑さ寒さも彼岸までと申します。

二十四節気の中で、春彼岸の時分ほど劇的に

世の中が変わる時はございませんで、とりわけ

自然の景色は回り舞台のようですな。

 

 お手紙の時候の挨拶に「百花繚乱の春」とか

「万物躍動の春」とか書けますのもこれからで、

まさに森羅万象すべてに目に見えて命が横溢

し始めるんですね。

 

 と申しますのも、天文学の方ではなんでも

天球の赤道を、お天道様が「どっこいしょ」と

北半球のほうへお戻りになるのが春分の日

なんだそうで、明日のことでございます。

 

 こちらにお戻りになりますと、どうしたこと

になるのかと申しますと、日に日にお日様は

こちらにお近づきなるのですから、お日様の

エネルギーの波動は凝縮されて強くなる。

 

 これを「ドップラー効果」てんだそうですな。

救急車の音が近づくと甲高くなり、離れると

低くなりますね、あれと同じでどんどん波長

が短くなり、エネルギーが強くなる。

 

 そこんとこを草も木も、鳥も獣も、カエルさえ

知ってましてね、それ今だ!ってんで動き出す。

人もなぜだかワクワクし始めますね。

それを蠢動てな言い方をしています。

 

 かといってヘンなものが蠢動するのは

ご勘弁願いたいものですな。テロとかね。

 殿方もヘンなものにはどうぞお蓋を。

景気が上向きに動くのは歓迎ですがね。

 

 ちなみに古語で「景気」てのは、もともと

景色とか景観をさしていたそうでしてね、

「景物」てぇのは、四季折々の全ての「趣」

なんだそうです、衣装も食べ物もね。

 で、まあ、いよいよの春なんですよ。

 

< 景物も 色めき立ちて 春彼岸 > 

             放浪子

 

三月十九日(日) 小雨のち晴れ 風強

         「こころの時代」を観よと

         仏様に起こされし午前五時。  

         軒しずくだったかも知れない。

         旅立ちの準備にかかる。

 

 

 


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