みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

半島を出でよ!=朝鮮有事Ⅴ=

2017年04月19日 | 俳句日記

 村上龍の長編小説「半島を出でよ」は2005年に発刊された。ドラマの舞台は

福岡市である。北朝鮮の工作部隊がヤフードームの観客を人質にして、本国

からの北部九州占領軍を迎え入れようとする寸前、若い福岡市民のゲリラ活動

により工作部隊が全滅、本隊の上陸が阻止されたというストーリーである。

 

 読まれた方は、このたびの事態を見聞きするうちに、事と次第によっては・・・

と、思われたに違いない。ただ決定的に相違するのは、米軍の存在である。

書かれた当時は金正日体制下で、核の問題も今日のように切迫したものでは

なかった。小説のテーマは、北の不気味な存在と政府の不作為であった。

 

 今回は、米軍が一方の当事者である。最終目標は正恩体制の中立化である。

米軍は圧倒的な軍事圧力と周到な根回しにより、北を孤立無援にしつつある。

狙いは、正恩体制の内部崩壊による正恩の暗殺か亡命か、それでなければ

衆目監視の中での斬首作戦により、北の正規軍を無力化しょうとしている。

 

 従って、正規軍が日本に侵攻するようなことは万に一つも無い。ところが

軍の一部が、江沢民派である中国北部戦区の後ろ盾で内乱を起こすか、韓国

に侵攻した場合には、事が大きくなる。成行きでミサイルが飛ぶかもしれないし

確実に難民は生じる。我が国に危機が生じるのである。

 

 難民はまず対馬を目指すだろう。なかには武装した者がいるかもしれない。

対馬には、350名の陸自がいるが、万を超す難民が押し寄せてきたら、多分

用を為さずに壊滅するだろう。歴史的に運命である。その後ろには何十万の

難民が北部九州から中国・北陸地方の約800キロの海岸線を目指してくる。

 

 そこで、例えば福岡県だが、糸島から門司までの日本海側の海岸線は約

150キロあるが、頼りにする県警は11000名しかいない。全員が一列に

並ぶと、4.5mおきである。陸自は、小倉に約1000名、春日に800名、

久留米に30門の大砲、それだけしかいない。

 

 考えて見て欲しい。一万の警察官の中に自動小銃を扱える者が何人いる

だろうか?拳銃では自動小銃に対抗出来ない。歩兵1800名で海岸線を

守るのは到底無理だ。福岡都市圏では250万人の市民、北九州には

150万人の人がいる。兵隊一人で二千人からの人を守れるかね。

 

 つまり、都市圏は早々と放棄して筑豊盆地や筑後平野、佐賀平野に避難

して、周りを固めるしか方法はないのである。しかも、水、食料、テント、

医療、その他のケアが必要となる。援軍はこない。すべての県で同様の

事態が生じているからである。極東米軍は半島と基地に釘づけだ。

 

 洋上で撃沈すればいい、という馬鹿がいる。相手が正規軍ならば可能だが、

相手は難民なのである。人道上許されるはずがない。同じことは海岸線でも

言える。正規軍ならば空爆すればいい。だが、武装勢力は一般の難民を人質に

しているのである。彼らの常套手段だ。一挙に殲滅することが出来ぬのだ。

 

 であるから、ひとまず集団で警察・消防に誘導されながら退避するしかない。

その後、武装集団を一人ひとり始末することになる。手間のいる話だ。

その間、われわれ一般人は自助・共助するしか手はない。人様に迷惑を

掛けぬよう、あらかじめ必要なものは準備を怠らないことだ。

 

 3・11では全国各地から述べ2000万の人々が直接手を差し伸べた。

無傷の地域が圧倒的に多かったからだ。でも、今度は違う。無傷な地域は

無いに等しい。日本海側の各県は同じ状況だ。大都市圏、原発立地県は

テロの誘発が予想される。警察・自衛隊はここでも手をとられる。

 

 この状況に中共の武装漁民や国内の工作員、左翼過激派が呼応したら

ますます混乱は深まる。尖閣もこのどさくさに実行支配されぬよう、空爆

あるいは艦砲射撃の準備を整えていなければなるまい。正規軍同士の

戦いはある意味簡単だ。ところが民兵、武装難民、ゲリラは厄介なのだ。

 

 我々は、上記の事態に備え、粛々と準備を整えなければなりません。

そうならぬように祈りながら。そして、万が一そうなってしまったら、混乱

の中で命を落とさぬよう、傷つかぬよう、周りの人を気遣いながら、慌てる

ことなく行動しましょう。人は逃げる時ほどパニックに陥りますから。

 

<天つ神 守り賜いし 春嵐>放浪子

 

四月十九日(水) 風強し

         天候定まらず

         星病院の東方

         晴嵐の中に

         鮮やかな虹

         希望を観る思い 

 

 

 そこで懸念されるのが、軍同士の衝突で内乱状態となる可能性である。

になるかもしれない。 


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