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野平先輩

2017-03-26 16:58:03 | Weblog
俺がなんでバンドを始めたか。いろんな理由があるかもしれないけど、やっぱり強烈に残っているのは俺が中学生だったときのこの先輩の存在だった。野平(のひら)先輩。
小学生の時から野球とサッカーと釣りくらいしかやってなかった俺。尊敬するのはブルース・リーと松田優作と王貞治とアントニオ猪木とビートたけし(若干ジャッキー・チェン)。そんな当たり前の中学生だった俺の周りにもこんな年頃には当然いろんな奴が出てくる。クラスメイトにランボーの詩集を愛でる奴なんかも出てきたりして。ランボーなんか100%理解出来なかった俺は500%の力で罵倒してやった。そんな2億%体育会系の俺をかわいがってくれたのが、俺が中1の時に中3だった野平先輩。バンドマン。お互いが太子堂中学校に在学中はそれ程の接点はなかったんだけど、俺が中3になり野平先輩が近くのレンタルレコード屋でアルバイトを始めてからはもう毎日会ってるくらいだった。アルバイトが先輩一人しかいないんで、俺も常にカウンター内で店員モード。先輩が飯食いに行く時なんかは俺が店番&接客。中3のガキ1人しかいないレンタルレコード屋って!そんで先輩は店に置いてある全てのレコードを常に無償で俺に貸してくれた(あっ、通常やっちゃいけない事だと思うけど、まあ昭和だったし、貸してるだけってことで・・・)。大体1日に3〜5枚は借りていった。この時のレコードが今の俺にとってどれだけ肥やしになっているかって、もうホント。そんな野平先輩は先輩のお兄さんとメタルバンドをやっていた。お兄さんがドラム、先輩がベース。そりゃあもうかっこいいなんてもんじゃなかった。当時のメタルバンドは目黒の鹿鳴館って言うライブハウスでやれることがステータスだったんだけど、ここにいっつも出てた。とにかくダントツで光ってた。まぶしいなんてモンじゃなかった。しかも練習方法もすさまじくて俺の家はすっごい近所だったんだけど、家にドラムがあってガンガン叩いてて、ガッツリ聞こえてくるんだよね、毎日。周りからしたら近所迷惑なんてもんじゃなかったと思うよ、世田谷なのに。いい時代だったのかもね。

そんで当時よく徹マンに誘われて先輩の家で麻雀打ってたりしたんだけど、たまに「ちょっとたばこ買ってきて、バイク使っていいから」って言われて、一番下っ端の俺は淡島通りをたばこを買うためだけにJOGで疾走してた。気持ちよかったなあ!
そんな中3時代。人生で何が一番かっこいいか。そりゃあもうバンドでしょう、ってホントそれしかなかったんだよね。中3の時に取り憑かれ、今も取り憑かれ続けてるバンド人生。そういえば俺が初めて女の子と付き合ったのは中3だったんだけど、そのきっかけは野平先輩周りの先輩達(森先輩、田原先輩、田口先輩、佐野先輩、悪くて怖い人ばっかだったなあ・・皆さん今何してんだろう・・)に一週間以内に彼女を作れっていう命令に従ったんだよなあ。そんな事でもなければチキンな俺は告白なんて出来なかっただろうし。そんなバックボーンは知らなかったはずの僕の最初の彼女、Kさん。告白した気持ちは今でもハッキリと覚えてるけど、ウソはひとつもなかった!本当の気持ち!これを引き出してくれたんだね、あの先輩達が。でもゴメン、きっかけはそんな事だったんだよね・・・・

そんなわけで、かっこいい人。そんなものに中学生時代に触れることが出来て、いまだにそのかっこよさを追い続けてます、俺。今考えたらその当時の野平先輩は高2。俺はまだその高2の先輩に追いついてねえかもなあ、と思ったりして、2014、春。

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