モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ゴールデンレモンタイム(golden lemon thyme) の花

2008-06-02 10:49:57 | その他のハーブ

ダービーとともに花が咲きほこる5月が終わってしまった。
毎朝発見の喜びがあり楽しい時期だったがあわただしくもあった。
さて、昨年より遅れ気味だがタイムの時期になってきた。

(写真)ゴールデンレモンタイムの葉


ゴールデンレモンタイムは常緑低木で10~15cmの立ち木であり、
レモンタイムの変種となる。

レモンの香り、光り輝くイエローの班が入った葉が特色で、
料理では、魚とチキンにマッチする香草です。

フレッシュハーブティーにも最適といわれ、のどの殺菌効果を期待する場合に良さそうだ。

(写真)ゴールデンレモンタイムの花


タイムの語源と歴史
ギリシャ語でのタイム(thumos)は、古い行為に由来した言葉であり、
“焼くといい香りを放つ”という意味の“thyein”に由来しているといわれ、
神々への感謝の気持ちが“タイムの芳ばしい香り”として昇っていき、
神々との交信で使われたようだ。

コロンブスが会ったアメリカ大陸の原住民達も、“タバコ”を神との交信で使い
芳しい煙が神へのプレゼントでもあった。

チョッとわき道にそれるが、コロンブス以降“タバコ”がヨーロッパに伝わったが、
それ以前のヨーロッパなどではどうしていたかというと
“薬草類”を乾燥させ吸っていたようだ。
これをスペイン語で“tabaco”と呼んでいたが、
この語源は、古いアラビヤ語での“tabaq”といわれている。

喫煙の起源は、中央アジアにあるといわれており、
この喫煙の記憶を持ったモンゴロイドが、アメリカ大陸に移動したが故にと見るか、
交流のない地域で同時に喫煙文化が花開いたとみるか興味が尽きないが、
神々との交信でもその地域での代表的な“薬草・香草”が使われていることに類似性を覚える。

ギリシャ人が香のかわりにタイムを使っていたのは、
香りが良いだけでなく消毒の効果があるからで、宗教的な儀式だけでなく
生死にかかわる出来事、十字軍で遠征する騎士への贈り物、愛のメッセージなど
時代時代で重要な意味を持った使われて方がされてきたハーブでもある。

(写真)ゴールデンレモンタイムの葉と花


ゴールデンレモンタイム(golden lemon thyme)
・シソ科・ティムス属(和名イブキジャコウソウ属)の常緑小低木。
・ゴールデンレモンタイムの学名は、Thymus x citriodorus ”Aureus”。英名がgolden lemon thyme。
・原産地 ヨーロッパ地中海沿岸。
・草丈10~15㎝で立ち木性。
・開花期: 6~7月、
・耐寒性強いので、庭で栽培できる。
・乾燥気味に育てるので、日差しの強いところでも育つ。
・湿気に弱いので、梅雨時期には刈り込むなど手を入れる。
・先祖がえりしやすいそうなので、緑の葉が出たら摘み取る。
・魚・チキン料理に適している。

ゴールデンレモンタイム(Thymus × citriodorus ( Pers. ) Schreb.)の命名者には2名がいる。
Persoon, Christiaan Hendrik (1761-1836) と Schreber, Johann Christian Daniel von (1739-1810)
Persoonは、南アフリカ喜望峰で生まれ、勉学のためにヨーロッパに来て神学・医学を学んだ。
1803年からパリに来たが、貧困を極め、その中で、「菌類学の父」といわれるように菌類の研究で成果を残した。
Schreberは、ドイツのチューリンゲンで生まれ、ウプサラ大学などで神学と医学を学び
1770年にはエルランゲン大学の医学&植物学の教授となり、1773年にはエルランゲン植物園の責任者となる。
彼は、哺乳類の分類とリンネの命名法に準じた学名の付与などで実績がある。


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