tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

多忙のため2017年からは毎日更新できないかも…。しかし、中身は充実いたしますので、引続きのご愛読よろしくお願いします!

さようなら、大門市場

2010年01月24日 | 奈良にこだわる
木の茶の間 輪(りん)さんからスクープ情報をいただいた大門(おおもん)市場の閉鎖が、いよいよ1週間後に迫ってきた。昨日(1/23)は「第3回大門玉手箱」という一箱古本市が開かれ、今日(1/24)は「大門50周年感謝祭」が開かれる。
※スクープ!大門市場が閉鎖
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/37729d71b2dc92ec00bc580850d7473d



先日(1/20)、市場の近くを通りかかったので、そのポスターを目にしたが、1/24は閉場に伴うイベントではなく、もともとは50周年を祝うイベントであったのではないだろうか(閉鎖のお知らせとイベントの告知が別のポスターになっていたし、閉鎖のポスターの方があとから貼られた様子だ)。

周年イベントが早くから企画されていて、そのあとから閉鎖が決まったので、最終日でなく1週間前にイベントが行われるのかも知れない。記念すべき50周年祝典が閉場イベントになったとは、何とも無念なことである。





市場の閉鎖を当ブログで報じて以来、いろんなメディアが取材されていた。読売新聞(奈良版1/20付)の見出しは《さらば「大門市場」 奈良東部の台所担い半世紀 客足減り月末閉鎖》だ。《今年、開設50周年の節目だったが、近隣にスーパーが進出したことや、郊外型の大型商業施設の登場で客足が遠のき、苦境に立たされてきた》。



《大門市場は、1960年頃に開業。最盛期には、約1000平方メートルの市場内に36店舗が店を構えていた。市東部の台所として、10キロ以上離れた月ヶ瀬や柳生などから訪れる買い物客も多く、1日2000人が来店したこともあった。ただ、近隣に大型スーパーなどの出店が相次ぎ、売り上げは減少。20年ほど前には、「大門楽市」というスーパー型の店舗として生まれ変わる案が浮上したが、関係者の意見が合わず断念。客足は戻らず、現在は8店舗が営業していたが、配達を主な収入源とする店も多かった》。



朝日新聞(奈良版1/20付)には《閉鎖後、8店主のうち数店舗は市内のほかの地域へ移転し、商売を続ける。天ぷらを扱う須山商店は神殿町に移る予定で、市場の協同組合会長を務める店主の須山一信さん(68)は「地元を離れるのは本当に断腸の思い。無念だけど、とにかく前を向いて頑張りたい」と話す》。

《同市東之阪町の自宅で商売を続ける予定の松本精肉店の松本晶子さん(59)は「みんな『ここへ来ればほっとする』と言ってくれ、遠方からもお客さんが来てくれた」と残念がる。顧客は高齢者が多く、「市場で会話するのを楽しみにしていた常連さんも多かった。閉鎖はやっぱり寂しい」》。



《市内の別の店舗で営業を続けるという大門ドラッグの衣川康代さん(61)は「なじみの人たちに感謝の気持ちを伝え、新しい第2のスタートへつなげたい。落ち込んでいる暇はありません」と前向きだ。感謝祭は24日午前11時から午後4時まで。歌声広場(カラオケ)や無料健康診断、南京玉すだれや皿回し、大正琴などのステージがある。フランクフルトや甘酒、お茶のふるまいもある。23日には古本市「大門玉手箱」もある。イベントの問い合わせは大門ドラッグ(0742・22・1677)へ》。



毎日新聞(奈良版1/21付)には《須山一信さん(69)は「やめると知って店先で泣き出したお客さんもいた。これまで支えてもらって本当にありがたい気持ち」》というコメントも紹介されていた。

今日の感謝祭のスケジュールは、以下の通りである。
11:00 歌声広場(カラオケ)、無料健康診断 
13:00 ピーチーズのダンス、ならっこダンス
14:00 南京玉すだれ、皿回し、奈良ばやし(踊り)、大正琴
15:00 歌声広場(カラオケ)
16:00 終了



ならっこダンスは以前、当ブログでも紹介させていただいた。NPO法人 DEAR DEER-あおによし(平田美恵子理事長)が考案された面白いダンスである。ピーチーズは、小さい子どもさんのダンシングチームである。
※歌って踊って!ならっこダンス(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/75bb4b32b0611f0ef8efa07acb054db4

木の茶の間 輪(りん)さんによると《市場の中で爆笑だったのは読売新聞にさらっと「店主らが歌や踊りを披露」と書いてあったことです。24日は「店主らは忙しい」はずなので、「歌ったり踊ったり」はなさらないのです。出し物は今までのイベントの出演者や関係者がやります》。

《「でも、誰かこっそり練習してはるんかな…」「当日のサプライズっていうやつか?」などという会話もあり、淋しさだけでなく、注目を浴びて、張り切っておられる感じも少し受けました》。

確かに読売新聞には《店主らが歌や踊りを披露するほか、甘酒やフランクフルトが無料で振る舞われる》とある。50年間、市場ととともに歩まれたご店主たちがカラオケで歌われたり、や奈良ばやしを踊られると、拍手喝采は間違いない。ぜひ「サプライズ」を期待したいところである。



※1/28追記
イベントは盛大に行われた。読売新聞(1/25付)によると《大門市場 感謝祭にぎわう 常連客ら「寂しい」》《今月末で閉鎖される奈良市今小路町の「大門(おおもん)市場」で24日、「大門50周年感謝祭」が行われた。半世紀続いた市場がなくなるのを惜しむ大勢の買い物客が訪れ、にぎわった。市内の幼稚園児らがダンスや舞を披露。買い物客にはフランクフルトや甘酒が振る舞われた》。

《卵を販売する「岡商店」では、午前中までに完売し、店主の岡ミサヲさん(69)は「たくさんのお客さんと話せたのは久しぶり。もっと仕入れておけば、良かったかな」と笑顔を見せた。薬局「大門ドラッグ」店主の衣川康代さん(61)は「普段の10倍くらいのお客さんが来てくれた」と喜んでいた》。

1/23の「第3回大門玉手箱」については、木の茶の間 輪(りん)さんがブログにたくさんの写真を掲載されている。
http://tamatehako.exblog.jp/9762215/

毎日新聞「鹿笛」(1/24付)には、こんな話が紹介されていた。《今月末、半世紀の歴史に幕を下ろす「大門市場」(奈良市今小路町)で、「大門ドラッグ」店主、衣川康代さん(61)らを取材していた時のこと。ある高齢男性が「まだやってる?」と不安げに店内に入ってきた。「24日は感謝祭もするから」と声をかけた衣川さんに、男性は泣きそうな顔になり、何度も握手を求めて店を後にした》。

《常連客。いつも買い物をするわけではないが、一人暮らしになり、朝、昼、晩と1日3回も顔を出すこの男性を皆、温かく迎えていた。「お客さんの家族構成から性格、持病まで全部頭の中に入ってる。スーパーには無理でしょう」。衣川さんの言葉に、街をつくってきたという気概を感じた》。
『社会』 ジャンルのランキング
コメント (3)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« アンヌ・マリーカフェのランチ | トップ | 観光地奈良の勝ち残り戦略(3... »
最近の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
感謝でいっぱい (木の茶の間 輪)
2010-01-27 08:26:37
tetsudaさま

再度こうして、市場のことを取り上げていただきありがとうございました。

おかげさまで(って私が言うのもなんですが)、週末の人出はものすごく、往時の賑わいはさぞかし…と思わされました。

市場の閉鎖は年内に店子の方々の会議で決まったように伺いました。
そして、年明け1月に公表されたとか。

ひっそりと閉めるのではなく、最後は賑やかに、そしてお客様への感謝の気持ちを伝えるなにかをしたいとたまたま相談されたので、
今回、土曜日の「大門玉手箱」と日曜日の「大門50周年感謝祭」の両方でお手伝いさせていただきました。

ただ、私の悔いは「ファン」であって「ユーザー」にはなりえなかったことです。
週末にお惣菜やら焼き鳥やら肉、薬をちょろっと購入する位のこと。
平日は勤めから帰ると市場は閉まっているので、日頃の買い物はやはりスーパー。
「ファン」を自認する人間ですらこれですからね…。

tetsudaさんには援護射撃以上のことをしていただいたと感謝しております。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。
次々に変貌する (畳薦)
2010-01-27 18:33:54
 大門市場、本日表敬訪問。寂しかったな。そもそも生鮮3品(魚、肉、野菜)を扱う店が生き残っていなかった。肉屋さんは健在だが。
 正面通路が奥で「ロの字」型になる典型的な市場の構造だが、かっての大阪の市場なら、商店街の中程や近くに必ず立地していた。このあたりはそれもない。旧京街道(奈良街道)の道はクラシックな商店が並び奈良坂まではなかなか良い道だと思うのだが、かって「若狭湯」
という銭湯もあった。東大寺のお水取りの若狭井からとったのだろう。転害門裏の「鼓坂小」の本瓦の講堂大屋根もすばらしい。
 京都は一つ屋根の下の市場は少ないと見ている。
奈良きたまち (tetsuda)
2010-01-28 06:25:03
木の茶の間 輪さん、畳薦(たたみこも)さん、コメント有り難うございました。新しい情報を当記事の最後に「追記」しましたので、ご覧下さい。

> 市場のことを取り上げていただきありがとうございました。

> おかげさまで(って私が言うのもなんですが)、週末の人出は
> ものすごく、往時の賑わいはさぞかし…と思わされました。

貴重な情報を、有り難うございました。1/24は、普段の10倍ものお客さんが来られていたそうですね。1/23の古本市の写真を掲載された木の茶の間 輪さんのブログ記事も、追記させていただきました。

> 正面通路が奥で「ロの字」型になる典型的な市場の構造だが、
> かつての大阪の市場なら、商店街の中程や近くに必ず立地していた。

そうでした、懐かしいです。この周辺は銭湯がなくなるなど、寂しくなりました。唯一、転害門の北に接する建物が、地元の力で観光拠点に生まれ変わろうとしているのが、明るい話題です。風情ある「奈良きたまち」が、もっと知られるようになれば良いですね。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。