tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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プレイバック! クーカル奈良2009(1)神戸北野ホテル

2010年01月19日 | グルメガイド
昨年(2009年)を振り返ると、奈良県の「食」における最大の出来事は、11/3~23に開催された「クーカル奈良」(奈良フードフェスティバル)だった。
※クーカル奈良 あるいはA級グルメの祭典(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/92094fddcd605de2157623730492d5f4



この「究極の食の宴」については終了直後、簡単なレビューを当ブログに書いたが、料理や作り手の詳細については紹介できていなかった。そこで遅ればせながら、同イベントでいただいた逸品の数々を紹介することにしたい。
※料理人の技と心(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/d75a8d06ae3293e7559e3281667be4f9



まずは、11/6の「シェフズステージ」にお訪ねした神戸北野ホテルである。シェフの山口浩氏は、総支配人兼総料理長である。クーカル奈良のHPには《1960年兵庫県生まれ。フランスでの修業時に、ブルゴーニュの三ツ星レストラン「ラ・コート・ドール(現「ルレ・ベルナール・ロワゾー」)」の総料理長ベルナール・ロワゾー氏に師事、フランス料理界に新風を巻き起こした『水のフレンチ』を学ぶ。92年「ラ・コート・ドール神戸」開業にあたり帰国、日本人のシェフを務める。2000年から現職》。
http://www.cucal.net/2009/?area=nara&m=c&cevent=narastage&cid=yamaguchi


http://www.kobe-kitanohotel.co.jp/concept/main.html

《「神戸北野ホテル」は、異人館が立ち並ぶ神戸・北野のトアロード沿いにある都市型オーベルジュ(宿泊施設つきレストラン)である。山口浩さんは、総支配人兼総料理長を務める。神戸マイスターの一人。ホテル開業時に世界一と謳われるロワゾー氏の朝食メニューを提供することを許され、注目を集めた。レストランからカフェまで幅広い業態開発の手腕は高く評価され、いまや関西だけでなく東京にも店舗を有し、常にフランス料理界に大きな話題を投げかける存在となっている》。



そんな山口シェフの前菜は、大和肉鶏と野菜のテリーヌだった。新鮮な野菜の甘みが引き立つ逸品だ。ソースにも野菜のエキスが使われている。野菜がこういう風に調理できるとは、新発見だった。


大和肉鶏と野菜のテリーヌ、3種のソース添え

次はスープ。アマゴのラビオリが、大和芋と大和太ネギのスープの具になっている。濃いスープの味が、ラビオリの味付けになっている。アマゴはクーカルでよく出てきたが、一流シェフたちにとって魅力的な食材であったようだ。


大和芋と大和太ネギのスープ、アマゴのラビオリ

次は、トップ写真のヤマトポークのローストとバラ肉の煮込み。栗の香りのジュ(汁)がかかっている。ヤマトポークの旨味が凝縮した、食べ応えのあるメイン料理である。



最後はデザート。ウズラの卵のように見えるのは、アガー(凝固剤)の殻の中にラズベリーソースを充填したもの。グミのように柔らかく、口に入れるとアガーが溶けてラズベリーが流れ出す。これは面白い食感である。もう1つは、フォークでつぶし、アイスクリームにかけていただいた。このデザートが、この日一番のサプライズであった。
※デザートの写真は、おぜんさんのブログ「膳-sai」から拝借しました
http://blog.goo.ne.jp/ozen1_2006/e/e3beb15e5d135e8a6d537cbfba7e5a83


柿のフランべとパンドエピスのトースト ヨーグルトのグラス

神戸の一流シェフが、大和肉鶏、ヤマトポーク、アマゴ、大和芋、大和太ネギなど、奈良の食材をたっぷり取り入れて、こんな素晴らしいフレンチに仕立て上げられたのだ。これで@5千円とは、驚きである。

山口シェフの料理は、ホテルのフレンチらしく、前菜、スープ、メイン、デザートと、オーソドックスな食膳であったが、クーカルにはいろんなシェフが来られ、様々なパターンの料理を出された。次回以降も、お楽しみに。

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2 コメント

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美味しかったですね。 (おぜん)
2010-01-22 17:31:17
かなり前のことが出てきてたので驚きました。
私は、ディナーの方に行きましたが、野菜のテリーヌ、ラビオリのスープ、デザートは同じですね。
私は、野菜のテリーヌがお気に入り。つなぎなしで野菜を圧縮して、テリーヌに仕立ててあるのです。それなのに、野菜の旨味が残り、なんとも不思議で美味しいテリーヌでした。

あまごは確かによく出てきましたね。それしかなかったのかしらね・・。

デザートの玉子も面白かったですね。
柿はやっぱり柿でしたが・・

春のクーカルも楽しみです。
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春のクーカル (tetsuda)
2010-01-23 09:08:13
おぜんさん、コメント有り難うございました。デザートの写真は、おぜんさんのブログから拝借させていただきました、多謝。

> かなり前のことが出てきてたので驚きました。

クーカルのあと、奈良検定の受験準備に突入したので、ちゃんと紹介できませんでした。これからぼちぼち、掲載していきます。

> つなぎなしで野菜を圧縮して、テリーヌに仕立ててあるのです。それ
> なのに、野菜の旨味が残り、なんとも不思議で美味しいテリーヌでした。

あのテリーヌは美味しかったですし、見た目もステンドグラス風というか、とてもきれいでした。神戸のセンスが光っていました。

> 春のクーカルも楽しみです。

ぜひ、大々的にやっていただきたいですね。
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