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平城宮跡のメインエリアをソイルセメントで固めるという国交省の愚策

2012年10月12日 | 奈良にこだわる
2010年の平城遷都1300年祭のお祭り騒ぎもおさまって、静けさを取り戻したと思っていた平城宮跡が今、蜂の巣をつついたような騒ぎになっている。国交省(国営飛鳥歴史公園事務所平城分室)が、宮跡の中央部分(第一次朝堂院跡)をソイルセメントで蔽うというのだ(=セメント入りの土を使い、土系舗装する)。毎日新聞奈良版(10/4付)《平城宮跡 朝堂院跡舗装、国営公園化で着手 住民ら声明文「即時中断を」》によると、
※トップ写真は宮跡探訪ツアー(10年4月29日)の様子、すぐ後方が朝堂院跡。tsujikenさんの撮影

奈良市の世界遺産・平城宮跡で、国営公園化事業を進める国土交通省が、奈良時代に儀式や供宴を行う場だった朝堂院の跡地を土で舗装する工事に先月下旬から着手した。国交省は「文化庁審議会の了承を得ており、問題ない」としているが、一部の住民が「地中に埋まる遺構に影響が出る恐れがある」と反発し、3日に工事の即時中断を求めて緊急声明文を国交省側に手渡した。【伊澤拓也】

◇国交省「問題ない」
朝堂院は大極殿の南に位置する東西約210メートル、南北約260メートルの広場で、役人の儀式や外国使節の接待などに使われたとみられる。遷都後は田になり、国有化が始まった63年以降は草原の状態だった。発掘は約3分の1が終わっており、遺構の全体像は判明している。工事は国営公園化事業の一環で、草を刈り取って盛り土し、その上に地盤を固化させるためのセメントを4%混ぜた土を舗装するもの。工期は来年3月末までで、予算は造成だけで1億1000万円、舗装も1億円以上かかると見込んでいる。

6月に文化財行政を所管する文化庁の審議会から許可が出ているが、08年に策定・公表された公園基本計画には舗装することまでは明記されていなかった。報道で工事が既に着工されているのを知った奈良市在住の作家、寮美千子さん(56)がメールやツイッターで賛同者を募り、これまでに2回、国交省を訪問した。寮さんらは「セメント入りの土で舗装したら木簡を守る地下水の量に影響が出る」「緑が減り、代わりに土ぼこりが舞う」などと主張し、計124人が賛同したという緊急声明文を、国交省国営飛鳥歴史公園事務所の伊勢達男副所長に手渡し、工事の中断を申し入れた。



この日は、NHKのカメラが入った

これに対し、国交省側は「現状では利用者が広場を歩けない。公園としての利便性を向上させるため」と工事の意義を説明。地下水については「文化財審議会で専門家が検討した結果、問題ないとして許可が出た。舗装で影響が出るとは思わない」と述べ、「住民側の主張を省内で検討する」という回答のみにとどめた。寮さんは「賛同した市民は誰一人として工事の内容を知らなかった。だましうちのようなやり方は卑怯(ひきょう)だ」と話す。一方、伊勢副所長は「宮跡周辺の自治会には説明している。閣議決定された計画に基づく事業の一環なので、理解してほしい」としている。

◇県は静観の構え
県は静観の構えだ。国交省から文化庁審議会に諮る前に、工事の内容を把握していたが、その際に「問題ない」と判断している。荒井正吾知事は3日の記者会見で、「当時の広場にできるだけ近づける方がいい。文化財の保護という視点は専門家が議論してきており、問題ないと思う」と述べた。


第一次朝堂院跡とは、どういう場所か。HP「旅 瀬戸内」の「平城宮 第一次朝堂院跡」によると《大極殿と朝堂院は、平城宮の中でも最も重要な場所である。国の政策を決め、元日や節句の儀式をおこない、外国の施設をもてなす宴会が行われたりした。このとき、天皇がすわる建物が、北はしの高いところにある大極殿で、臣下は南の朝堂院にならんだ。平城宮には2つの大極殿と朝堂院があった。西側のものは第一次大極殿、朝堂院と呼ばれており、奈良時代前半のものである。奈良時代後半には、東側に第二次大極殿、朝堂院が建設され、第一次朝堂院は宴会の場所になったようである》とある。


草地なので、スケール感が味わえる。吹く風も心地よい

私は1300年祭の期間中には、「平城宮跡探訪ツアーガイド」として、たいていの土曜日は宮跡をガイドしていた。今、その手元資料を見ると、

朝堂院は臣下の居並ぶ場所 執務、式典、儀式など。第一次(中央区)朝堂院には4つの朝堂があり、四堂朝堂(よんどうちょうどう)と呼ばれた(「院」とは「エリア」のこと)。今、眼前に見えている広場の通路は、第一次朝堂院の回廊であり、朝堂があった場所は、土の盛上りで分かる

平城宮跡は地下水位が高い。このエリアの土も湿っている(少し土を踏んでみてもらう)。そのため、木簡などが良い状態で保存された。第一次朝堂院の宴で何が出されたのかは、木簡で分かる。貴族の食事は漆塗の食器、蓮の実の入ったご飯、海産物、炊いた野菜、鴨肉・鹿肉。庶民の食事は精白度の低い白米に青菜の汁、塩。平城宮跡資料館には地下から発見された発掘品が展示されている。


図は国営平城宮跡歴史公園のHPより。中央が第一次朝堂院跡。4つの建物(四堂朝堂)跡が見える

平城澪跡は地下水位の高い湿地帯であり、そのおかげで木簡が1300年の時を経て保たれた(水分があると木が腐らない)。宮跡の近くには伏見という地名が残る(=旧伏見町。今も伏見小学校、伏見中学校、伏見公民館がある)。伏見は「伏水」で、湧水の豊かな地域のことである。平城宮跡は「地下の正倉院」と呼ばれ、木簡などの埋蔵文化財が豊富である。しかし宮跡の発掘調査は、まだ3割程度しかなされていない。10/7付同紙奈良版「平城宮跡 舗装工事に守る会が反対署名運動 国交省に提出へ」によると、

国土交通省が進める世界遺産・平城宮跡(奈良市)の舗装工事を巡り、奈良市在住の作家、寮美千子さん(56)が「平城宮跡を守る会」を結成し、反対の署名運動を始めた。6日、近鉄奈良駅前で街頭署名を初めて呼び掛けた。15日ごろ国交省側に提出する。

問題の工事は、大極殿のすぐ南にある朝堂院跡地を、セメントを4%混ぜた土で舗装するもので、先月25日に着工した。寮さんは「地下水が枯渇して埋蔵文化財が破壊される」などとして、工事の即時中断を求めたが、国交省側は「舗装で影響が出るとは思わない」と継続の方針を示している。7、8両日も午後1時から近鉄奈良駅前で署名を集める。問い合わせは、ならまち通信社(070・5024・9428)。




「舗装で影響が出るとは思わない」とは、明らかに強弁である。かつては水田、今は草地なので、1300年前の状態を維持できているのである。それは、放射能問題のときに政府が連呼した「直ちに影響が出るとは思わない」というのと同じではないか。1300年間、保たれてきたのである。これから1300年の後にも、影響は出ないと言えるのだろうか。

そもそも「リスク」を冒してまで何かをするのは、それを上回る「メリット」が得られるからである。ソイルセメントで固めることに、どんな「メリット」があるというのだろう。産経新聞奈良版(10/3付)「国交省 平城宮・朝堂院跡で広場整備スタート」には《国交省は「広場が整備されれば観光客が第一次大極殿に近づきやすくなり、当時の都の姿をさらに体感できるようになる」と話している》とある。しかし第一次大極殿に向かうには、横にちゃんと舗装された通路があるのだ。わざわざ第一次朝堂院跡にどかどかと入りこんで歩く必要は全くない。これは1度でも平城宮跡に行ったことのある人なら、誰でも知っていることである。


以下、10年11月7日、仲間を呼んでのプライベート・ツアー。
写真撮影は、長岡光彦さん(奈良市観光協会事務局長)

ならまち在住の寮美千子さんは、第一級の詩人・作家であり、私は文章作法の手ほどきを受けたこともある。そんなご縁で昨日(10月11日)、こんなメールをいただいた。

9月末に、とんでもない知らせが飛びこんできました。平城宮跡の大極殿前の45,000平米(東京ドーム1つ分)の草原を、国交省が埋立て・舗装する工事を始めてしまったのです。近鉄線の電車の窓から見えるあの草原、大極殿前までのほぼすべてです。舗装は土をセメントで固めたもの。コンクリではありませんが、草一本生えなくする土色舗装です。工事は国交省の「国営公園の整備」の一環で、目的は次の通り

・歩きやすくなる
・奈良時代の広がりを体感してもらえる
・遺構を整備してわかりやすくする

歩くなら道をつければいいだけ。全部舗装で固める必要はありません。広がりなら、今の草地で充分感じられます。遺構の整備といっても、セメントで固める必要はありません。平城宮がなくなって以来、千年間は田んぼであり、この50年間は草地だった平城宮跡です。豊かな生態系があり、市民の憩いの場であるばかりでなく、湿地であったからこそ、地下水が充分にあり、埋蔵遺物が守られてきました。木簡の文字が読めるのも、地下水に浸っていたおかげ。その土地を舗装して環境を変えれば、何が起こるか分かりません。1300年来の地下図書館を炎上させるも同然の愚行です。しかも、平城宮跡の発掘はまだ3分の1しか終わっていないのです。

住民の公聴会もなく突然始まったこの工事を止めるため急遽「平城宮跡を守る会」を立ち上げました。署名活動も開始。サイトからダウンロードして郵送という方式。1万筆集まれば国も見過ごせないとのことなので、1人10名集めてくれる協力隊員を1000人求めています。署名集めて送ってください!よろしく!

1970年代の公園整備計画を踏襲し、見直しもなく進められている工事です。当時の「セメントで固める=整備」という方法は古過ぎます。自然と歴史とが調和した、新しいスタイルの公園を発想すべきです。ITにより、自然を傷つけずにヴァーチャル映像で歴史を示すことも可能な時代になりました。平城宮跡は世界遺産です。工事の中止と、整備計画の見直しを!どうか、ご協力お願いします。埋め立ては11月10日開始予定。来年1月には舗装を開始し、3月には完了。一刻の猶予もありません。きょうも工事が続いています。お知り合いの新聞雑誌テレビの方々にも、お伝え下さい!


説明していると、どんどん人が集まってきた

また、同じ日の別のメールには

寮美千子です。平城宮跡の中心部、近鉄奈良線の車窓から見える草原のほぼすべて、45,000平米(東京ドーム1つ分)を舗装するという野蛮な工事を、国交省が突然はじめてしまいました。急遽、工事に反対する「平城宮跡を守る会」を立ち上げました。イベント開催します。10/13(土)午後1時~ 平城宮跡舗装に反対する自然観察会&歌会。環境科学の谷幸三先生を講師にお迎えし、平城宮跡の豊かな自然を散策散策。そのあと、みんなで短歌をつくり、大極殿前で、大きな声で読みます。舗装抗議の短歌は、国交省にも届けます。新聞テレビの取材も入る予定です。1人でも多くのご参加を! ぜひよろしくお願いします。お待ちしています!

寮さんの思いは奈良市長に届き、昨日(10/12)仲川市長は国交省に、工事の経緯などを市民に詳しく説明するよう、要望書を提出した。産経新聞奈良版(10/12付)「平城宮跡の広場工事 市民に経緯説明を 奈良市長が国交省に要望書」によると、

国土交通省が平城宮跡(奈良市)の第一次朝堂院跡で始めた広場整備工事に地元の市民グループが反対している問題で、仲川げん市長は11日、宮跡内の国交省国営飛鳥歴史公園事務所平城分室を訪れ、工事の経緯などを市民に詳しく説明するよう求める要望書を提出した。仲川市長は「整備計画そのものに異論はないが、市民からは不安の声も届いている。工事の手法や、これまでの経緯などを説明し、住民の声を聞いてほしい」としている。

工事では土とコンクリートを使用し、コンクリートの使用量は重量比で土の4%とする計画についても、「すべてを土でやるとか、もう少し自然に近いものにすれば納得してもらえるのではないか」と提案した。要望書を受け取った同事務所の伊勢達男副所長は「整備は、できるだけ往時の平城宮を再現するような材質を選んでいる」と返答。市民への経緯説明などについては「広報のやり方は考えていきたい」と述べた。


靴の裏に湿った土を感じながら、記念撮影。向かって右が朝堂(建物)のあった場所 

ソイルセメントで固める話については、工事の第1回の検討委員会から「協力委員」として文化財課長(奈良市教育委員会教育総務部)と建築指導課長(奈良市都市整備部まちづくり指導室)の2人を出席させていたので、仲川市長はある程度の報告は受けていたのだろう。だから、比較的速やかに今回の要望書提出に至ったのだと思う。

「四堂朝堂」と呼ばれた第一次朝堂院跡は、草地のままで保たれてこそ、往事の宮跡の広がりを体感することができる。ここに棲息するクビキリギリス(口紅を塗ったように口が赤い)は、枯れ草の下で冬を過ごしている。仲川市長の「すべてを土でやるとか、もう少し自然に近いものにすれば納得してもらえるのではないか」という提案は、理解できるものである。しかし土だけで舗装すれば、草が生える(クビキリギリスも棲息できる)。つまるところ、国交省(国営飛鳥歴史公園事務所平城分室)は、単に草刈りの手間を惜しんでいるだけではないか。

これほどデメリットが多く、メリットのない工事は、聞いたことがない。しかも2億円以上の国費をつぎ込むのである。こんな愚策を看過していては、われわれ奈良県民の見識が疑われてしまう。

※10/16(火)追記。寮美千子さんが分かりやすく論点を整理されている。ご参考に。
■平城宮跡埋立て・舗装の問題点 早わかり(10/16)
1自然破壊
45,000平米の動植物が全滅し、平城宮跡全体として一体となっていた生態系が乱れる。湿地が埋立てられることにより、生物多様性が損なわれる。
2 地下埋蔵遺跡の損傷の危険
地下水には「影響がない」という判断だが「絶対」ではない。原発の安全性と同じで「絶対安全」はありえない。1300年間、田んぼと湿地という環境で遺物が守られてきたのが「保存の実績」。過去の実績に学び、継承するのが、もっとも「科学的」な態度。1300年間守られてきた埋蔵文化財を我々の世代で破壊することは許されない。
3 今回の工事にあたり、地下水への影響の調査検討が行われていない。
4 世界遺産の大幅な現状変更であるのに、ユネスコへの報告が行われていない。
5 市民が必死で守ってきた草地。「草ぼうぼうの空き地」ではない。
・江戸期 北浦定政による平城宮跡の発見。
・明治 棚田嘉十郎による保存運動により 平城宮跡の中心部分が民間の寄金によって買い取られ、国に寄付された。
・昭和 近鉄車庫、国道計画があったが市民運動により回避された。
・平成 高速道路のトンネル計画反対の市民運動が続行中。長い歴史にわたって市民が身銭を切って守ってきた草地。歴史的経緯と市民感情を無視した「舗装」は許されない。
6 日本の原風景、市民の憩いの場である。
千年以上田んぼであり、半世紀にわたり草地であった平城宮跡は、日本人の心の原風景。市民の憩いの場であり、多くの文学者により作品にも詠われている象徴的存在。
6 市民への十分な説明と検討が行われていない
国交省の管轄の国営平城宮跡歴史公園となり、その整備計画が発表された。有識者会議やパブリックコメントが取られたというが、実際に市民に充分に周知された上での決定ではない。実際、この計画を知らない人が多数いる。
7 国交省近畿整備局の独断である
国営公園としての整備計画には「舗装」とは記されていない。整備を「土とセメントの舗装」にする決定は、国交省近畿整備局内の独断である。
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市民の声を聞いて欲しい! (奈良を愛する市民)
2012-10-12 08:15:52
初めて、コメントさせていただきます
いつも奈良の情報を有難うございます!
平城京跡の事は、大変な驚きと、悲しみと・・そして怒り!!
この事に関して、ソムリエの方達はどうお考えなのか?と
・・・ずっと心配しておりました。
今回、鉄田さんがブログに書いて下さった事で霧が晴れたようです。
それぞれのお立場があるので、表立って反対意見を表明するのは難しいのかしら?と思ったりもしていた事も杞憂でした。
私の力は微々たるものですが、知らない方への教えたり、署名をお願いしたり、と出来る事からお手伝いしたいと思っております。

突然で、不躾な内容のコメントで申し訳ございませんでした。
専門家の意見は (西へ東へ)
2012-10-12 17:07:44
木簡はどうなってしまうのでしょうか。

奈良大学や奈文研などの木簡研究の専門家はどういうご意見をお持ちなのでしょうか…?

ひと通りのネット検索では探しあてられなくて。
文化庁は許可 (tetsuda)
2012-10-12 19:45:47
奈良を愛する市民さん、西へ東へさん、コメント有り難うございました。

> 大変な驚きと、悲しみと・・そして怒り!!この事に関して、ソムリエの方達はどうお考えなのか?と
> …ずっと心配しておりました。今回、鉄田さんがブログに書いて下さった事で霧が晴れたようです。

他のソムリエがどう思っているかは分かりません。しかし、2010年に宮跡ガイドツアーを担当した者の大半は、ソムリエと1級合格者でした。ツアーで宮跡を歩いていた人で、ソイルセメントに賛成する人はいないと思います。

> 知らない方へ教えたり、署名をお願いしたり、と出来る事からお手伝いしたいと思っております。

はい、宜しくお願いいたします。

> 木簡はどうなってしまうのでしょうか。奈良大学や奈文研などの
> 木簡研究の専門家はどういうご意見をお持ちなのでしょうか…?

驚くべきことに、文化庁は工事を許可したそうです。奈文研によれば、ここの発掘調査はまだ東半分しか終わっていないとのこと。西半分に貴重な木簡が埋もれている可能性は大です。

故網干善教氏のお弟子の来村多加史氏(阪南大学教授)は、怒り心頭でした。それは当然でしょう。ユネスコから世界遺産登録を取り消されるリスクさえありますから。
リンク先を見ると (まつき)
2012-10-13 03:58:19
埋蔵文化財の専門家の反対署名があまり多くありませんね。それで、この問題については、今まで判断保留でしたが、「ツアーで宮跡を歩いていた人で、ソイルセメントに賛成する人はいないと思います」ということであれば、やはり相当問題のある事業のようですね。

奈文研現職の方が、こうしたところで意思表示をするのは、難しいことはわかっていますが、せめてその周辺にいる方が、専門的な見地から声を上げてもらえれば、反対運動にも広がりが出てくるかと思うのですが....
市民の良識 (tetsuda)
2012-10-13 06:17:51
まつきさん、コメント有り難うございました。

> 埋蔵文化財の専門家の反対署名があまり多くありませんね。

> 専門的な見地から声を上げてもらえれば、反対運動にも広がりが出てくるかと思うのですが....

私は「専門家」などは全くアテにしていません。高松塚壁画のていたらくを見ても、それは明らかです。平城宮跡の地下にトンネルを掘る工事に「問題なし」とした「専門家」もいました。最も大切なのは、市民の良識です。
Unknown (メグ)
2012-10-14 20:32:13
平城宮跡を自然から考える/自然観察会&歌会
に参加してきました。
 
改めてこの工事 
お金の無駄使いと 自然破壊としか思えない事という思いを強めてまいりました。

今までのような形で困ると思うのなら 
それをどうやったらいいかを専門科の方々の机上の案だけで決めるのではなく
地域の地元の声をもっと聞いて
有効なものにしていく事を考える方法を
とれないものでしょうか?

文化財のほうに本当に影響がないのかも 疑問ですし

なんと言っても舗装の案には絶対反対です。

もっと大きなうねりになってくれないと・・・
時間がありません。
とにかく 工事をとめなくては
大変な事になってしまいます。
二度ともとには戻らないけど (奈良出身の51)
2012-10-14 22:17:28
お久しぶりです。
私の故郷の竜田川公園は、堤防工事で台なしになりました。コンクリートです。以後、もう二度ともとに戻りません。バブルと建設業者と役所のコラボでした。
竜田公園と平城京では事情も規模も異なりますが、本質は同じように思います。
それにしても、セメントですか。セメントって . . .
畏れを知れ、と言いたいですね。
学識者の意見では? (tomoyuki)
2012-10-15 01:39:47
もともと公園事務所では芝生広場を考えていたのに,学識委員の意見で芝生はダメとなったというような話を聞いたように思うのですが.
議事録とか公開されていないのでしょうか?
波紋広がる (tetsuda)
2012-10-15 05:32:56
メグさん、奈良出身の51さん、tomoyukiさん、コメント有り難うございました。

> 平城宮跡を自然から考える/自然観察会&歌会に参加してきました。改めてこの工事
> お金の無駄使いと 自然破壊としか思えない事という思いを強めてまいりました。

メグさんのブログ、拝見しました。全くお書きの通りです。このような暴挙を看過するわけにはまいりません。
http://megu.narasaku.jp/e82318.html

10/14付の朝日新聞によると、約30人が参加され、谷幸三さんが宮跡に棲息するの動植物(数百種にのぼる)の話をされたそうですね。草地だからこそ、生態系が保たれていると。「千年の風吹き渡る宮跡の 草原なればこそ いのちつながる」という参加者の歌もいいです。

> 故郷の竜田川公園は、堤防工事で台なしになりました。コンクリートです。
> 以後、もう二度ともとに戻りません。バブルと建設業者と役所のコラボでした。

拝見したことがあります。これは残念です。薬師寺近くの大池も、「倭は国のまほろば…」の歌碑の池も、コンクリでした。

> 公園事務所では芝生広場を考えていたのに,学識委員の意見で芝生はダメとなった
> というような話を聞いたように思うのですが.議事録とか公開されていないのでしょうか?

第一次大極殿院の整備についての議事録は公開されています。委員名には、田辺征夫さんや上野誠さんの名前が上がっています。
http://www.kkr.mlit.go.jp/asuka/heijo/

また、寮美千子さんの質問に対する国交省の見解がここに出ています。きちんとした回答にはなっていませんが…。
http://narapress.jp/hjk/2012-10-12_kksQA.pdf

国交省は「一定の透水性を確保している」といいつつ、工事には、雨水の行き場がなくなるので調整池を2つ造成するといいますから、矛盾しています。
保存庫の扉を開けるのはまだ早いと思うが (若林梅香)
2012-10-17 00:27:52
日本の文化財に対する検証は世界に誇れる素晴らしいものがあるが、その保存手段の幼稚さには首をひねらざるを得ないことが多い
外圧に耐えられる体力作りができていないから、はっきりとした主張ができないのかなあ

地下埋蔵物がまだたくさん残されており、その調査が全部完了していないのなら、最低でも全部の調査が完了するまでは保存度の優れた現在の地下保存庫の扉をむやみにあけるべきではないと思う

今、どんな方法にしろ、現状で一番良く地下埋蔵物が保護されているのなら、調査が完了するまでは触らないでほしいね
そして全調査が完了してからの対応策を今からあらゆる方向から、時間をかけてしっかりと検討を始めても遅くはないと思う
むしろ、そうするほうが次世代に残せる資産活用ではないのかと思うが…
急ぐものと、急がないもののちぐはぐさを正確に見つめる姿勢をもっと養う必要があると思うことが多すぎる
考えさせられるね
 

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