水徒然2

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再生可能なエネルギーに係る記載(その18:豪州で低コストな有機太陽電池の大型化に成功 )

2013-05-21 | 再生可能エネルギー・省エネ関連

'13-05-21投稿

 既報低コストかつフレキシブルな「有機太陽電池」の成長を期待します。(2010-09-05)

以前の「三菱ケミカルホールディングスの広告記事によれば、「太陽電池の市場規模は、現在2兆-3兆円、2015年には10兆円に達するといわれています。現状、住宅屋根に使われている太陽電池は、ガラス基板に結晶シリコンの半導体を載せたもので、市場の9割近くを占めています。
  
三菱化学は材料も製造法も異なる、塗布変換型有機化合物を塗布する太陽電池(OPV)を世界で初めて開発。従って工場や駅舎のスレート屋根等、重い太陽電池パネルを設置するには強度の足りない建物にも設置可能なほか、自動車にも貼れるなど、太陽電池の用途が大きく広がります。また、輪転機で印刷するように量産することも可能で、

 

三菱化学HPより引用   」と期待していましたが、

参考関連投稿:今までの「再生可能なエネルギーに係る投稿」の整理('11-5-21~'12-2-29)

 オーストラリアでも開発がされたという。

太陽電池をA3サイズのプラ板やスチール板に印刷する新たな技術が開発進行中 - GIGAZINE  2013-05 2021:13
http://ceron.jp/url/gigazine.net/news/20130520-vicosc/
(一部割愛しました。)

「実際に太陽電池がプリントアウトされている様子は以下のムービーから見ることができます。 Printing Australia's largest solar cells - YouTube VICOSCと呼ばれるこの研究はオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)とメルボルン大学、モナッシュ大学と産業パートナーの連携によって行われたもの。VICOSCはA3サイズの有機系太陽電池を印刷可能にして 従来の印刷技術を使用し、太陽電池をプラスチック板や金属板に印刷することで、柔軟かつ低コストな太陽電池を作ろうという試みがオーストラリアで行われています。この新技術で生み出される太陽電池は紙のような薄さで、高層ビルの壁面への設置やノートPC用ケースへの埋め込みなど、多様なシーンでの利用に向けての実用化が期待されています。

VICOSCと呼ばれるこの研究はオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)とメルボルン大学、モナッシュ大学と産業パートナーの連携によって行われたもの。VICOSCはA3サイズの有機系太陽電池を印刷可能にしており、研究者のScott Watkinsさんは「このサイズの太陽電池は私達に多くのことを可能にします」と語っています。実用化すれば、宣伝広告として利用したり、ライトの電力供給に用いたり、ノートPCのケースに埋め込んで充電を行うことも可能になるとのこと。

この太陽電池には20万オーストラリアドル(約2000万円)の価値があり、研究チームは爪ほどのサイズの太陽電池を3年間で10平方cmにすることに成功。新たなプリンターでは幅30cmの太陽電池の作成が可能になりました。

研究を行っているメルボルン大学のDavid Jonesさんは「我々は、あなたたちがTシャツにイメージをプリントするのと同じ技術を使っているのです」と語っており、このプロジェクトの偉大な点の一つが、入手しやすい、既存の印刷技術を使っていることだとしています。印刷には有機インクを使い、分速10mの速さで紙と同様の薄さにした鋼鉄やプラスチックの上に太陽電池をプリントアウトしていきます。これはつまり、2秒ごとに1つの太陽電池を作成している計算。非常に薄いため、実用化すれば太陽電池を直接プリントした素材を使って高層ビルを建てることも可能になります。

太陽電池にはシリコン系、化合物系、有機系などのタイプがあるのですが、VICOSCで採用されている有機系の太陽電池1平方mあたり10~50Wの電力を生みだし、改良によってシリコン系よりもエネルギー効率を高めることが可能であると考えられています。

プロジェクトは現在の産業パートナーに焦点を当てた開発を行っていますが、パイロット版やプログラムを運営していく中で他の企業とも手を組む可能性もあるとのことです。

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⇒今後の進展がどのようになるか着目すべきエポックだと思われます。
 腕時計、ポケット計算機など小サイズには古くから利用されてきましたが、今回量産化に成功した有機系の太陽電池1平方mあたり10~50Wの電力を生みだし、改良によってシリコン系よりもエネルギー効率を高めることが可能であるとのことです。

 光電変換効率がシリコン系と比較して、詳細は不詳ですが、1平方mあたり10~50Wとのことから、現状、数%~10%くらいか?かと推察されますが、低コストに加えて、シリコン系の10数%前後まで改良されれば、太陽電池の普及は格段に進むと思われます。

 


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