【春風に誘われうなぎ出汁のなか】哲露
名古屋に出張した。
テレビ塔の見える広場が気持ちいい。
花粉さえなければ、最高なのに。
名古屋駅に、こんな看板。
わが編集部がやっているシェフを使った仕掛けがここでも。
どこもかしこもなりふり構わず。
ひと昔前の媒体や広告はプライドと気概があった。
はてさて。
名古屋といえば、味噌煮込み、きしめん、味噌カツ、喫茶店のサービス。
そして、あんかけスパだ。
ここでも、おもろいメニューがずらり。
シェフがオススメしていたひつまぶしの名店”しら河”へ。
焼いて蒸す関東とは真逆の、外がカリッと、香ばしい鰻。
あたしゃ、これが好きなんよ。
一杯目はおひつをかき回してそのまんま。
二杯目は、ご覧の通り、わさびと九条ネギ、ノリをかけて。
ビールが欲しいが、まだ仕事が残っているので我慢。
三杯目は、同じく薬味に、出汁をかけて茶漬け風にいただく。
隣の地元とおぼしきおっさんが、鰻巻きを突く女性に話しかけていた。
ひつまぶしの店は数あれど、この店を選んで正解よ、お姉ちゃんたち。
微妙な口説き文句を肴に、ゆっくりと茶を飲んだ。
栄町に降りたのは何年ぶりだろう。
旅先のうまいもん。
これぞ旅の醍醐味ですな。
のぞみに飛び乗って、いざ大阪淀屋橋へ。