週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

サザン35th in 茅ヶ崎♪

2013年09月05日 | ★江戸っ子エッセイ★

   
                     茅ヶ崎公園野球場

 夏だ(9月だけど)! サザンが帰ってきた

 横浜から5年、2000年から13年ぶりの茅ヶ崎Liveだ。 

 活動休止の間、桑田さんは病を乗り越えた。震災もあった。ファンに預けられた屋号の返還式も一つのパフォーマンス。

 バンド結成35周年。茅ヶ崎の地。この場に立ち会えたことが、何よりうれしい。

    

 9月1日(日)。 朝から気分はSASモード全開!

 AM11時茅ヶ崎駅到着。町も、道行く人も、店も、サザン一色に染まっている。

    

 サザンオールスターズの御神輿まで作っちゃうとは、地元民の胸はさすがに熱い。

 茅ヶ崎には開高健師の住まいがあるから、年に数度は訪れる。

 そのときに必ず立ち寄るのが、「Taizo」というローカル御用達のパン屋さん。

   

 11時に焼きあがるという惣菜パンを目当てに寄った。

 予約しないと買えない食パン。

 山切りのイギリスパンと、モチモチッとした食感の白パンの2斤を、前日の電話で予約して手に入れた。

 本当に旨いんだよ、この生地は。

  
               SASショップ 

 
                          サザンビーチ 

 コンサートがメインだけど。やっぱ湘南にきたら、海に入んなきゃ、でしょ!?

 この日まで開いているビーチ、SASショップは朝からファンが押し寄せる。おいらは海の日の解禁にきているからパス。サザンビーチ限定Tシャツがゲットできるのだ。

 いい波が来ている。ああ、板が欲しい。

 だけど遊びは工夫。灼熱の砂浜で火照った体を、ボディーサーフィンで遊ぶ。

 スープの波でも十分な力があった。波に押される感覚、息子は掴んだかな。

  
            スタンドからこの熱気

 僕の分のチケットを持った友人と一塁口で待ち合わせる。

 冷えたモルツでスイッチを、球場へ入る。胸熱のTシャツ、過去のサザンの半被、ランニングを着込んだファンの熱気が満タンだ。グランド席につくと、LEDリストバンドが置いてあった。

    
      鮮明なビジョンに映る桑田圭祐

 サザンのメンバー登場。かつて見たどのLiveより趣向が凝らされていた。

 とても、50代には思えない。桑田さんのパワーが凄い!

 YaYaから始まる馴染みのナンバーは、僕だけでなく、ファンの生きてきた軌跡そのものなのだ。

  

 ときに跳ね、ときにしんみり、ときに踊って、ときに聴き入る。 

 花火、炎、ドライアイス、放水、最新鋭の照明、エロいハリボテと衣装。すべてに魅了される。

 茅ヶ崎限定だという、遠隔操作付きのLEDブレスレットが、何色にも変幻と点灯した。

   「SAS」

 月明かりのもと、腕を高く掲げると、ひと文字が浮かぶ。

 会場がひとつになった。

 デジタルとアナログが合体した、素敵な演出だった。

  


  「サザン浜胸を騒がす月夜のエリ」 海光

 

 一世を風靡した米国の偉大なバンド「KISS」が、桑田さんの歌唱を、無国籍な魅力という。

 興奮と感動の只中にいて一人思った。

 ビジョンに流れる桑田さんの歌詞。

 物書きを本気目指すようになって3年。

 物書きの目でサザンの歌詞を読んでいた。桑田圭祐の編み出す、魔法のような言葉と言葉の結合にとてつもない文才を見た。

 天才だ。その天才が多くの書物を通して閃いた言葉の洪水。

 果たして、どうしたらこの文字と文字の組み合わせを思いつくのだろう? 

 変幻自在の表現に、あきれ返るほどで、感動どころか途方に暮れてしまった。

 サザンの曲は、僕らの生きてきた、また生きる時代に、絶妙で巧妙で、必然な意味を持っているのである。 

 このタイミング、リクエストに「いとしのエリー」が流れる。

 鳥肌が立った!

 嫉妬するほどの才能。

 小説家以外で、そんな憧れる才能を初めて感じた。 

 たしかに元気をもらったが、憔悴し突き放された弱い精神もある。

 凹んでばかりいるわけにはいかない。

 往き帰りに読んだずっと昔から親しんだ小説家の短編に愕然としながら、それを判ることで光を、ほんの僅かだが光も見えた。

  
         野球場からみた花火


 チケットを取ってくれた友人と、海辺のコンビニで缶チューハイを飲んだ。

 久しぶりに、大学生に戻ったみたいだ。

 今日の日を、ありがとう。

 千里の道も一歩から。

 また一歩、前に進もう

 サザンと僕の夏はまだおわらない


  



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