てっしーずのおでかけ日記

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ONCE UPON A TIME IN AMERICA

2006年08月02日 | 都内のおでかけ
清川泰次記念ギャラリー

ONCE UPON A TIME IN AMERICA
清川泰次が見た1950年代のアメリカ

本展覧会では、1951年から3年間、アメリカのシカゴとニューヨークに滞在した清川泰次氏が、現地で撮影したカラー写真を約40点、世界初公開しております。
http://www.kiyokawataiji-annex.jp/

成城学園前駅のすぐ近くの「清川泰次記念ギャラリー」に行ってきました。
ここを訪ねるのは2度目。
つい先日までは、藤田嗣治のアトリエの写真を見られる展示をやっていたのですが、残念ながら逃してしまいました。
今回のアメリカ時代の写真というのも興味があったので、早速行ってきました。

世田谷美術館の分館は3つあるのですが、ここと向井潤吉アトリエ館は自宅兼アトリエが分館になったもの。
ここは成城の駅から近いすてきなアトリエです。
50年代のシカゴの町並みを撮った写真は彼独特の作品と比べると非常に普通。
この時代には人を描くことに嫌気がさして、より抽象的な世界へ向かっていたみたいですが、写真を見る限り、アメリカの町や人々にかなり関心があるように思えます。
とはいっても、ひとりの人やものを撮るというより、風景を大きく切り取っているところが彼らしい気もちょっとしますが。

写真の他に、当時の彼の言葉や作品も楽しむことができます。
無対象純粋芸術という具体的なものはおろか、抽象的なものや夢さえも排除した状態で作品を制作するという一種哲学的な作品を描いていた清川泰次ですが、彼がその境地に達するまでの何かを少しだけ理解できた気がします。
ここはいつも空いているので、中に置かれている画集や雑誌も好きなだけ読めます。
世田谷美術館に成城からのバスで行く場合や、成城で急に時間が空いたというときには寄ってみるといいですよ。
入館料もわずか200円。
12月からは70年代以降の作品と写真の展示。
いよいよ晩年を迎えた清川の作品を見るのが楽しみです。(ひ)


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