てしかが自然学校

道東の弟子屈町(てしかがちょう)で、活動する日々のあれこれ

原野のもりの木育ひろば2017.2.19(日)

2017-02-21 22:10:53 | 原野のもりプロジェクト
いつもの木育ひろばも年度最終回。
ここ数回、穏やかな天候に恵まれていましたが
今回は、なかなかの強風。

森の中は、枝が落ちてくると危ないので
会場のログハウス周辺での活動のみと限定してスタートしました。
とはいえ、森のすぐ近くに避難場所(ログハウス)があるのがここの強み。
カラマツ積み木や保湿クリーム作りで室内は賑やかでした。


木の器で楽しめるコーヒーも登場!

コーヒー飲めないのに、覗きにくる子ども達(^^)

今日は室内がメインかなーと思っていたのですが
その内、みなさん外に出はじめ
森に入らなくとも、ログハウス周辺でスノーシューで散歩したり薪割りをしたりと、身体を動かします。
けっこうな寒さでしたが、特に子どもは元気ですね。


お昼時には、定番の棒巻きパンも登場。


外で食べるアツアツ焼きたてパンは美味しいですね!

午後になると、風も落ち着いてきたので森の中も解禁!
待ってましたとハンモックに駆けていく子ども達。


削り馬で木を削ったり、たき火でマシュマロを焼いたりと
思い思いに時間を過ごします。



今年度分の「原野のもりの木育ひろば」はひとまず終了です。
新年度分は、再度日程をお知らせしますが、おそらく雪解け後になろうかと思います。
自分に合った遊びを見つけて主体的に動く子どもたち。それを暖かく見つめる大人たち。
心地好い多様な人との関わりが、自然と木育ひろばでは生まれているように思っています。
次年度も、このつながりを続けていければと考えていますので、どうぞお楽しみに!

(はぎわら)

平成28年度 子どもパークレンジャー第1回「冬の屈斜路湖 満喫プロジェクト」2017.2.18(土)

2017-02-20 19:45:31 | 日記
環境省 釧路自然環境事務所が主催する子どもパークレンジャーの
今年度第1回目が阿寒国立公園川湯地域で開催されました。

「子どもパークレンジャー」(略称JPR:Junior Park Ranger)は
環境省のレンジャー(自然保護官)と一緒に国立公園などにおいて
自然観察や自然解説による自然環境学習を小・中学生に体験してもらうプログラムです。
自然保護の大切さや自然とのつきあい方、また生き物に対する思いやりの心など
豊かな人間性を育むことを目的としています。

今回は、屈斜路湖の冬ならではの自然を体感し
国立公園の来訪者が自然を満喫するにはどうすればよいか
子ども達なりの視点で提案してもらいました。

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弟子屈町川湯温泉にある
川湯エコミュージアムセンターに集合し
まずは、この地域の国立公園を管理しているレンジャーさんから
子どもパークレンジャー手帳が配布されました。

「あなたを子どもパークレンジャーに任命します!」

この手帳には、国立公園のことや
レンジャーのお仕事のことが書かれていて
レンジャーから「屈斜路湖の冬の様子をチェックしてほしい」と今日の任務の説明がありました。


任務にあたっては、参加者同士のコミュニケーションも大切。
簡単なレクリエーションゲームをして心と身体の準備運動をします。

(サイン集めゲームをしています)


もろもろ準備が整ったら、いざ屈斜路湖へ。
岸辺をぞろぞろと歩いていくと…。

凍った屈斜路湖の氷上にたどり着きました。
氷の亀裂が連なる、あの「御神渡り現象」も発生しているじゃないですか。

(右の写真、沖に向かって伸びているのが御神渡り現象です)

※今回の氷上での活動にあたっては事前に下見を重ね、氷上に乗る地点の選定や氷の厚みの確認
 また、万が一の事態に備えての人員を配置するなど、安全に活動ができるよう準備を整えて臨んでいます。
 安易に氷上に乗ることはお勧めできません。

 
 フル装備でレスキュー体制に備えるアウトドアガイドさんです!

湖で氷とくれば、やはり穴をあけずにはいられないですね。
実際に厚みがどれぐらいあるのかを調べます。

穴を2つあけて、、、

ノコギリで切り出すと、、、

厚さ30㎝ほどの氷が切り出せました!

氷のことや、御神渡り現象については
屈斜路湖のことならおまかせ!「チームくっしゃろ」の斎藤さんに解説をしていただきました。

諏訪湖で有名な御神渡りですが、屈斜路湖でも同様の現象が発生します。
しかも、アイヌ語でも「カムイ パイカイ ノカ(神様が 歩いた 跡)」と
同じように見られていたのだそうです!

安全な範囲を確認し、時間の許す限り
氷上を楽しむ子ども達でした。




午後からは、同じく屈斜路湖の砂湯という場所で調査活動です。
冬期に飛来するハクチョウ。

何羽いるの?オオハクチョウなの?コハクチョウなの?(オオハクチョウです)

火山でできたカルデラ湖の屈斜路湖畔は地熱が湧いている箇所がいくつもあります。
ここも、砂を掘ると…


「なるほど、暖かい」

そして、重要な任務は
観光客に話しかけて、何を目当てに屈斜路湖に来たのかインタビューをすること。
この時期、海外からの方が多いのです。
思い切って話しかけてみたら、日本語がペラペラだったり

「K○MONで習ってるから英語できるよ」という子どもがいたり
英会話が得意なスタッフに手伝ってもらったりと
goodなコミュニケーションが取れたようです。

記念撮影までしてもらってましたね。


再び、川湯エコミュージアムセンターに戻ってまとめの活動です。
チームくっしゃろの斎藤さんから、もう一度屈斜路湖についてお話を聞いて氷上での活動を思い出し
屈斜路湖で発見したことを、付箋に書きだしてグループごとに共有します。


そして、「こうしたら国立公園を訪れた人が屈斜路湖を楽しんでくれる」という提案をまとめます。

そうこうしているうちに、何やら会場に用意され始めた大人の席…。

そうです。この提案、普段から屈斜路湖にかかわる地域の大人に聞いてもらうのです。
午前中から活動を共にしていた、レンジャーさん、チームくっしゃろの斎藤さん、フル装備で氷上にいてくれたアウトドアガイドさん。
わざわざこの時間だけに来てくださった観光協会長さん(川湯の旅館の社長さんでもいらっしゃいます)。

砂湯での調査結果のほか、子どもたちなりの提案を班ごとに発表した子どもたちに対し
質疑応答やコメントなど、真剣に向き合ってくれた大人のみなさんでした。
ご協力ありがとうございました。



最後に、子どもパークレンジャー手帳に
1日のふりかえりを書き、レンジャーにチェックしてもらって活動は終了です。


結氷した屈斜路湖の様子など冬ならではの自然現象を体感するとともに
自然だけでなく、今回は観光客や地域の大人といった、人ともたくさんふれあった1日でした。
ぜひ、おうちに帰ってからも、家族や友人などに今日の冬の屈斜路湖の様子を伝えてくれたら嬉しい限りです。

寒い中、がんばりました!

次回の第2回目は釧路湿原国立公園。
まだ申込み受付中です!
(募集記事はコチラ


(はぎわら)

【イベント案内】原野のもりのオトナ木育ひろば~木製カップ(ククサ)作りワークショップ~2017.2.26(日)

2017-02-15 19:58:30 | イベント案内
ククサは、北欧ラップランドのサーミの工芸品として知られる
シラカバのこぶから作られたカップで、「これを贈られた人は幸せになる」
という言い伝えがあるとされています。

今回は、小刀だけで削りだせるキットを使用し
参加者オリジナルのククサが製作できるワークショップを開催します。
製作にあたっては「しばちゃん工房」の代表”大工のしばちゃん”でご存知の方も多い
柴田智幸さん(北海道認定 木育マイスター)をお招きして指導していただきます。
大人が没頭する木育の時間をお楽しみください!

原野のもりのオトナ木育ひろば

~木製カップ(ククサ)作りワークショップ~

<日時>
平成29年2月26日(日)10:00~15:00

<会場>
原野のもり(旧からまつふぁーむ)
弟子屈町弟子屈原野453-1(地図はコチラ

<対象・定員>
大人10名(先着順)

<参加費(保険代、活動備品使用料、原材料費等として)>
おひとり3,500円

<服装・持ち物>
・暖かく汚れてもよい服装(木くずが服につくことが予想されます)
・軍手(持参できる方・貸し出し用もあります)
・お弁当
※天候によっては屋外で作業することも可能です。
たき火もやりますので、防寒着、防寒靴、手袋、耳が隠れる帽子などをご用意いただくとより楽しめると思います。

<お問合せ・申込み先>
保険加入のため名簿を作成しています。
また当日の受付を簡潔に済ませられるよう、あらかじめ次の内容をお知らせください。
お申込みは、メールにて承ります。
①参加される方全員のお名前・性別・年齢
②携帯電話の番号
③住所
E-mail: teshikaga.ns@gmail.com(てしかが自然学校 萩原まで)
申込み締切2月24日(金)

<その他>
・材料のシラカバは乾燥させる必要があるため、作品が完成してすぐに使用はできません。
・また、割れを防ぐため塩茹でして下処理を施しています。そのため、飲み物にはしばらく塩気が混じることもあらかじめご理解ください。
・お子様連れの参加も可能ですが、ククサ作りは大人の方のみとさせていただきます。
・お子様は屋外や屋内の木のおもちゃで遊ぶことができますが、これらへのスタッフ人員が割けないことをあらかじめご了承ください。保険代等として200円の参加費をいただきます。

※2/20(月)追記
定員に達しました。ありがとうございました!

【イベント案内】原野のもりの木育ひろば 2017.2.19(日)

2017-02-13 22:44:35 | イベント案内
最近、パッとしないお天気が続き
「シバれた!」と思えるほど冷え込んで晴れる日があまりありませんね。
厳冬はもう過ぎたのでしょうか(とか油断していると一気に冷え込むかもしれません…)。

さて、早いもので今年度の木育ひろばも今回で最終回。
厳冬にさよならをしながら、冬を楽しんでいきましょう!



『原野のもりの木育ひろば』
<日時>
平成29年2月19日(日)


<会場>
原野のもり(旧からまつふぁーむ)
弟子屈町弟子屈原野453-1(地図はコチラ


<活動時間>
午前の部10:00~12:00
午後の部13:00~15:00


<参加費(保険代、活動備品使用料、原材料費等として)>
大人:半日500円、一日1,000円
子ども(小学生以下):半日300円、一日600円
※3歳未満は無料。
※小学生以下のお子様は保護者同伴でご参加ください。


<服装>
防寒着(スキーウェアなど上下)、防寒靴(スパッツもあると便利です)
手袋(防水性のあるスキー手袋など)、耳が隠れる帽子
※暖かく、脱ぎ着しやすい服装でお越しください


<持ち物>
お弁当(必要な方)、飲み物
タオル・手ぬぐい
着替え・替えの手袋、靴下(必要に応じて)


<活動内容>
次のプログラムが同時進行されています。
どれに参加しても、どれも参加してもOKです。
※天候等で内容を一部変更して実施する場合があります。

たき火ひろば&もりカフェ
安全にできる場所で、正しい火遊びを。
普段いじることのできない火のお世話ができる、たき火ひろばです。
今回は、久々にもりカフェが登場。たき火とともに美味しいコーヒーもどうぞ!

森のプレーパーク
「プレーパーク」とは、子ども達が想像力で工夫して遊びを作り出すことにできる遊び場です。
森のこみちもお散歩をしたり、大きなハンモックで寝そべってみたり
子どもに限らず、大人も心地の良い場所を見つけてみてください。
前回以降、まとまった積雪が無いので、まだ基地は残っています。

原野グリーンジム
身体を動かしたい方は、ひたすらに薪割りをおすすめします。
幼児でも太い薪が割れる手動薪割り機も用意しています。
森のお手入れで出てきた、倒木を燃料に変えましょう。

セラピーカフェ
外の活動に疲れた方は、原野のもりに隣接しているログハウス内で気軽にお休みください。
今年みんなで仕上げをした「カラマツ積み木」など、木製遊具がいくつかおいてあります。
また、町内のセラピストさんがハンドマッサージを提供してくれます。
物足りない方には有料のマッサージもご利用できます。
(首肩まわり背中・腰など15分500円 ※通常の半額程度です!)
また、寒くなる季節を前に、自然の香りを使った保湿クリーム作りワークショップも開催します。
※ハンドマッサージは午前中までの提供となります。ご希望の方はお早めに!


<お問合せ・申込み先>
保険加入のため名簿を作成しています。
また当日の受付を簡潔に済ませられるよう、ご参加いただける場合はあらかじめ次の内容をお知らせください。

①参加される方全員のお名前・性別・年齢
②携帯電話の番号
③住所
④参加の内容(一日/午前のみ/午後のみ)

申込み先は、てしかが自然学校(担当:萩原)まで
メールにてご連絡ください。
teshikaga.ns★gmail.com(★を@に変えてお使いください)
※前日までにご連絡ください。

【イベント案内】平成28年度子どもパークレンジャー

2017-02-05 23:09:30 | イベント案内
国立公園の自然保護官(レンジャー)の活動を子どもたちが体験しながら
自然にふれあい、自然保護や環境保全の大切さを学ぶ「子どもパークレンジャー」が今年度も開催されます。
(昨年の様子はコチラ
今年度は阿寒国立公園(川湯地域)と釧路湿原国立公園の2か所で開催。
冬の国立公園を楽しみましょう!


平成28年度 子どもパークレンジャー


◎対象
小学4年生~中学3年生(他学年の参加はご相談ください)

◎定員
各回25名(先着順)

◎参加費
各回500円

◎主催
環境省 釧路自然環境事務所

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<第1回>
「冬の屈斜路湖 満喫プロジェクト」

 
◎実施日
2017年2月18日(土) 予備日2月25日(土)

◎実施内容
とてもシバれる屈斜路湖のまわりでは、珍しい氷の現象が見られます。
冬の自然を満喫して、世界に発信できる「満喫プロジェクト」を提案します。

◎実施場所
阿寒国立公園(屈斜路湖周辺)

◎集合解散
・集合 JR釧路駅 7:50まで
・解散 JR釧路駅17:30頃予定
※釧路駅より無料の送迎バスを運行します。
※標茶方面・摩周駅からも乗車が可能です。ご相談ください。 

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<第2回>
「釧路湿原 エゾシカ追跡大作戦」


◎実施日
2017年3月4日(土) 予備日3月11日(土)

◎実施内容
知っているようで、よく知らないエゾシカのこと。広い湿原のどこで暮らしているのでしょう?
レンジャーが調査研究している最新情報を教えてもらったり、実際の調査現場を見学します。

◎実施場所
釧路湿原国立公園(細岡・塘路湖周辺)

◎集合解散
・集合 JR釧路駅 8:20まで
・解散 JR釧路駅17:00頃予定
※釧路駅より無料の送迎バスを運行します。
※弟子屈・標茶方面からはJR利用での集合解散が可能です(引率スタッフ有・別途交通費がかかります)
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◎申込み先
子どもパークレンジャー事務局
(弟子屈町弟子屈原野453-1 てしかが自然学校内)
E-mail:teshikaga.ns@gmail.com

◎申込み方法
お申込みは下記①~⑧の項目をメールにてお知らせください。
①参加のご希望(各回の予備日も含めた参加希望をお知らせください)
②参加者氏名(ふりがな)
③性別
④生年月日
⑤学校名・学年
⑥住所
⑦電話番号(携帯)
⑧その他(アレルギー等の特記事項あれば)

※事務局からの返信をもって受付完了といたします。数日経っても返信がない場合は電話にてお問い合わせください。
また、迷惑メールフィルター等の設定をされている方はこのアドレスが受信可能なよう設定をお願いいたします。
TEL:090-6697-5734(てしかが自然学校 萩原)

◎申込み締切
第1回:2月16日(木)まで
第2回:3月 1日(水)まで
※先着順のため、定員になりしだい締め切らせていただきます。
※お申込みでいただいた個人情報は、主催者側からの開催にあたっての連絡・傷害保険の加入以外に使用されることはありません。
 
◎関連リンク
子どもパークレンジャーちらし
表面

裏面


環境省 こどもパークレンジャー
http://www.env.go.jp/kids/gokan/jpr/index.html

環境省 釧路自然環境事務所
http://hokkaido.env.go.jp/kushiro/