中部ESD速報

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中部ESD速報〜第23号2009・6 RCE世界大会モントリオール報告特集その1

2009-06-28 18:34:07 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.23(2009年 6月1日発行) ━━━
中部ESD速報〜第23号2009・6 RCE世界大会モントリオール報告特集
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   発行:中部ESD拠点推進会議


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<今月のメニュー>
☆☆☆RCE世界大会モントリオール報告特集☆☆☆
◆ 古澤礼太 中部ESD拠点事務局
◆ 武者小路公秀
◆ 黒岩惠

中部ESD拠点推進会議のホームページ
http://chubu-esd.net/cerpc/

中部ESD拠点のホームページ
http://chubu-esd.net/

『生物多様性フォーラム』のホームページ
http://www.jf-biodiversity.org/contents/ 

中部ESD拠点岐阜ブランチのホームページ
http://zukan.chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/esd/ 

「愛知県交流居住センター」のホームページ
http://www.aichi-kouryu.jp 

☆なごや環境大学のESD関連講座
http://n-kd.jp/ 


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★★★<モントリオールRCE会議報告>★★★

 モントリオールRCE会議報告
  中部ESD拠点事務局 古澤礼太

 生物多様性の分科会で議論されたことの要約を報告します。

 3日間開催されたRCE会議の中で、初日は大陸別会議、
二日目はパネルディスカッションや、RCE会議前に開催された世界環境教育会議のまとめ、RCE運営に関わる議論(広報・資金獲得などについて)、
そして3日目がテーマ別分科会でした。
 生物多様性は3日目の午前だけでしたので、計2時間半という非常に限られた時間でした。
分科会では、各RCEが取り組んでいる生物多様性に関わる活動の紹介がごく簡単に行われ、
その他、国連大学からの提案、RCE中部からの提案、大陸別会議(アジア・太平洋地区)からの提案などがあり、
グループに分かれて詳細を話し合いました。

 時間的な制約もあり、キレイにまとまったとはとても言い切れませんが、
大雑把に言うと、国連大学からの提案であるCOP10における1.サイドイベントの開催、
2.RCEブースの出展、という「場」の設定が確認されたこと。
RCE中部からの提案(実施中のML含めて)であるサイバーダイアログの実施が確認されたこと。
そしてコンテンツとして各RCEが取り組む諸活動をこれらの「場」や
対話の「手段」を使ってどのようにアピールするかを考えるタスクフォース・チーム担当とウェブ担当(各RCEからのボランティア)が決まりました。

「テーマ別会議」の発表資料
http://www.ias.unu.edu/resource_centre/5.15.09%20Plenary_Thematic%20Discussion.pdf 

「大陸別会議」の発表資料
http://www.ias.unu.edu/resource_centre/15%20May_Plenary_Continental%20Discussion.pdf 

 会議にはCBD事務局のプログラム・オフィサーも参加してくださり、いろいろとアドバイスしてくださいました。
RCEネットワークに対する期待は大きいようです。

 また、添付の資料には書かれていませんが、アジア・太平洋地域会議における生物多様性グループの議論では、
まず手始めに共同ポスターを作成しよう、ということになりました。
各RCEが関心を持つ課題や共通の問題などを出し合って、RCEコダグ(インド)が主となってデータを作成します。


 以上、モントリオール会議の、特に生物多様性に関する報告です。
会場になった「バイオスフィア」は67年の万博開催時に建設されたもので、当時はアメリカパビリオンだったそうです。
会議場は6枚のスクリーンに囲まれて、素晴らしい会場でした。


★★★<モントリオールRCE-ESD会議報告(仮報告)>★★★

  モントリオールRCE-ESD会議報告(仮報告)
       武者小路公秀

 5月13日―15日、モントリオール、ビオスフェールで開催された上記会議の仮報告です。
仮というのは、プログラムに掲げられた名前や、発言の詳しい内容ははぶいて、
報告者が理解した限りで、議論された重な事柄や、その背後にある微妙な意見対立などを重点的に報告します。

 プログラムの中心には、四つの部分があった。
今日のESDに関する関係者からの報告と、拠点が共通の問題を、
1.地域別 2.テーマ別 3.問題別に議論した部分組み合わさった会議であった。
1は、13日の午後一番に、この会議の直前にひらかれた環境教育の会議とオーバーラップした形で開かれました。
2は、14日の午前と午後に分かれて開催され、
3は、15日の午前中に、全員が小グループにわかれて、
コミュニケーション・評価・財源について「カフェー」の形で雑談・議論する代わる代わる20分の議論をして、
次のカフェーに移動する形をとりました。
ほかにバルセローナと同様のポスターセッションもありました。

 ESDに関する外部から招待された専門家の報告は、
ユネスコのボンでのESWD会議、生物多様性締約国会議事務局からのCOP10についての報告、
水の管理に関する憲章を公にしたNGO代表による報告でした。
三者に共通していたのは、ESDが、改革のための教育、つまり相互学習で、
今日の金融危機のもとでは避けて通れない、環境問題と社会経済問題をつないだ活動だということだったと思います。
ユネスコの報告者は、特にローカルレヴェル・国レヴェル・地域レヴェルをつなぐことで、
国連と市民と財界が協力することを相互に学び合おうとよびかけました。
生物多様性条約締約国会議事務局の人は、研究者や技術者などの手がける生物多様性条約の問題を、
環境運動などを進めている市民の目線でとらえ、
生活面と技術面との関連を大切にしたグローバル・ガヴァナンスが不可欠であることを強調しました。
最後の水憲章を公表した市民運動の代表は、
今の問題はグローバルな資本主義中心にガヴァナンスをすすめているところにあるので、
そもそもガヴァナンスを議論すること自体が、ローカルな人間と自然との共生を不可能にしている。
水問題はその最たる例だということを強調しました。
グローバルに考えて、ローカルに行動するよりも、「補完性原則」に基づいて、
むしろローカルに考えて、グローバル問題である金融資本主義と取り組むべきではないかという質問をしましたが、
大方の賛同を得たと思います。

 地域中心の会議では、生物多様性、ユース、拠点間の交流、
そのたの問題別に議論をしたうえで、アジア地域全体のまとまりをどうやってつくるかが議題に上りました。
生物多様性では中部からのサイバー対話のほか、
コダグからは、共通のポスターを作ってアジアでの生物多様性問題との取り組みを視覚的にわかるようにする提案があり、
またトンヨンと岡山との共同プロジェクトなどが話題になりました。
拠点間の協力では、そのほかに、たとえば中部地域とsebuとの間で、若い人たちのエコツーリズム交換などが提案され、
資金問題さえ解決できればと原則的に賛成しました。
アジア地域の拠点の交流や共同活動を活性化する地域企画会議(これは正確な名称でなく内容から私がつけた名前です。)には
有志の拠点メンバーが参加するということで、
古沢さんは運営委員会に聞いたうえでないと名乗りを上げられないというので、
一応日本の拠点からもでることにぼやかした形になっています。

 テーマ別の部会では、「生物多様性」と「貧困と環境」に出席しました。とくに前者について報告します。
まず、サイバー対話プロジェクトについては、生物多様性条約締約国会議事務局も興味をもち、
ユネスコとともにメーリングリストに参加を希望しています。
また、原語については、日本で、機械翻訳を利用して、
少なくとも日・韓・中国の対話をまとめた上で英語の対話に合流するほか、
カナダが中心になってフランス語、バルセロナを中心にスペイン語のサブメーリングリストを作ることになりました。
今年10月までブレーンストーミングをしたうえで、10月からは、テーマ別のメーリングリストを立ち上げることになりました。
ウィキ方式のシステムで、意見の対立は両論(各論)併記で、合意にたっしたことはまとめていくことが提案されました。

 その他、各拠点の生物多様性に関するグッドプラクティスなどを収録するデータベースの構築、
これをサイバー対話と連動させる提案もあり、
アジア・ブロックで話し合われたポスターの作成もコダグ拠点が中心になることできまりました。
その他にも、拠点間の協力で生物多様性を協働課題とするプロジェクト(たとえばトンヨンと岡山のプロジェクト)もいくつかはなしあわれたようです。
そして、COP10については、国連大学の名執さんも積極的に、ひとつのサイドイヴェントを開くことと、
拠点の活動についての展示をおこなうことを提案され、
これに、サイバー対話をもとにして、政府間会議に対して提案することを加えて、
積極的な動きが始まることが期待できたといえると思います。

 第三の問題別のカフェー討論については、
拠点間あるいはその代表者のあいだ、あるいは拠点と国連大学の間に、いくつかの問題があることがはっきりしたというのが私の実感でした。
そのことがもっともはっきりしていたのは、評価についてのカフェーの議論でした。
国連大学では、ガヴァナンスを中心にして、チャントした手続きで、
ステークホルダーの意見を総合した拠点の運営をしているかどうかをたしかめるための評価をしようとしてきたようです。
その期待に対して、ある拠点では、もっとはっきりした普遍的な基準をしめしてほしいという受け身の拠点もあります。
それに対して上から評価基準を示されては、自発的な努力が縛られるという声もたかかったという印象を持ちました。
評価はあくまでも自分たちで話し合って相互学習するプロセスの中で次第に浮かんでくるので、
先に外から与えられてはならないという意見に、私は賛成しました。
またステークホルダーを「じゅっぱひとからげ」にして、いかにも初めから自分たちの利害や意見をもっていて、
それを拠点が受け入れるのはおかしいということで、意識的に覚めていて積極的に参加するステークホルダー、
まだ十分の自覚がなく、ESD活動に参加するなかで次第に自己の主張をするようになるステークホルダー、
それにまったくESDに協力する意思のないステークホルダーの三種類を区別して、
第三の部類は無視、第二の部類の意識を高めることに全力を集中して、
第一種のステークホルダーを中心に活動し、評価もすすめるべきだという話がでてきました。
しかし、それには、普遍主義的な評価が絶対必要だという主張し全面的に反対していました。

 資金集めについては、国連大学の協力のもとで、全世界の拠点がどんなことをしているかがわかれば、
それなりに助成しようということになるのに、その情報がないので困るということが共感をうけていました。
しかし、拠点ごとに事情がかなり違っていたのは、活動プロジェクトの資金は手に入りやすいけれども、
事務局の経常経費は助成してもらえない拠点、たとえばEUとの共同プロジェクトをいくつか持っているエジプトと、
中部のように、事務局の人件費を中部大学に依存できても、
活動プロジェクトの助成には苦労している場合の違いが浮き彫りにされたようにかんじました。

 拠点間のコミュニケーションと協力活動については、
自分たちの活動で手いっぱいでなんでよその拠点と協力する必要があるのかという拠点もあって、
国連大学の事務局側では、拠点の活動を助けあってはじめて拠点ネットをつくることの意味があることを説得することに腐心していたことが印象的でした。

 以上のように、モントリオールでは、いろいろ疑問を感じている拠点もありましたが、
国連大学側の積極的な主張・説明のおかげで、RCEが各自ローカルなレヴェルで国家にも問題提起をして、
また拠点のネットワークとしてみなでちからを合わせて「世直し」に参加することがはっきりうした会議だったと思います。
そして、ESDが単なる「教育」ではなく、「変革のために教育」であり、
上からの「教育」ではなしに相互学習であること、
たんなる「環境」教育ではなしに、持続不能な経済・政治・文化的な諸傾向の流れに対して反対して流れを変えることだ
ということをはっきりさせた拠点会議だったということも特に大切な成果だったと思います。







              (以上、中部ESD速報編集チーム)

ジャンル:
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キーワード
生物多様性 モントリオール ステークホルダー メーリングリスト 生物多様性条約 スペイン語 ブレーンストーミング ラクティス パネルディスカッション バルセロナ
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