中部ESD速報

中部ESD推進会議が発行するメルマガのブログ版

中部ESD速報〜第41号2011・4 東日本大震災ボランティア急募

2011-04-20 18:32:04 | Weblog

━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.32(2011年 4月20日発行) ━━━
中部ESD速報〜第41号2011・4
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   発行:中部ESD拠点推進会議

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<今月のメニュー>

東日本大震災ボランティア急募のお知らせ

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1.ボランティア急募のお知らせ

被災地では多くの人的支援が必要になってきています。

 石巻−女川−南三陸−気仙沼−陸前高田方面の被災地で、
ボランティアを急募集しています。

【ボランティア活動内容】
  1.物資支援は一段落しています。がれきの撤去や掃除など
  2.被災者の支援、泊まり込みでの炊き出し、ボランティアセンターの開設、
子どもの勉強のお手伝い、地域の人たちとの交流、指圧・マッサージ、
    被災者のメンタル面での支援も重要になってきています。
     
【参加方法】
お問い合わせください。
  RQ登米現地本部: rqtome@gmail.com  にお問い合わせください。
暖房のない体育館にシュラフで寝泊まりする、
現地基地(登米市東和)まで自力で往復できるなど、自己完結できるボランティアに限ります。
 ※以下詳細をよく読んで、内容と現状をご理解下さいますように存じます。

・ボランティア活動先
 RQ市民災害救援センター東北現地本部(旧鱒淵小学校体育館内)
  http://www.ecotourism-center.jp/article.php/reliefe_01
 登米市東和町の廃校。旧 鱒淵小学校に直接行っていただく事になります。
 カーナビは住所で検索して下さい(カーナビは小学校の名前では検索できません)。
 住所:〒987-0901 宮城県登米市東和町米川字寺内31番地
*朝7:30と夜19:30にミーティングがあるので、どちらかから、参加してください。

・活動団体の情報
 ○NPO法人エコツーリズムセンター
  http://www.ecotourism-center.jp/
 ○くりこま高原自然学校
  http://kurikomans.com/
 等の 自然教育、野外教育の団体が100以上集まっています。
 物資は、アウトドア用品メーカーのモンベルがアウトドア義援隊として支援しています。

先日まで中部ESD拠点からこのRQ市民災害救援センター東北現地本部に滞在し、
支援物資の仕分け作業、配送センターの立ち上げ、
気仙沼市唐桑でのがれき撤去の立ち上げ支援を行ってきました。

 この本部は、南三陸町や気仙沼、また岩手の陸前高田や大船渡までが活動範囲です。
現在、支援の行き届かない地区まで
毛細血管のようなボランティアネットワークの構築を試みています。
ゆえにきめられたメニューをこなすだけでは追い付かず、
参加ボランティアひとりひとりが自らの発想と提案で、
絶えず最前線基地のリーダーとしての役割を果たしています。

 現地に入ってみて実感したことは、
とにかく圧倒的にボランティアが足りないという現状です。
支援物資もまだまだ足りませんが、物資に関しては地区とその時点での状況により刻々
と変化しています。
気仙沼唐桑町のある地区では、一か月以上が過ぎていても
私たちが初めて入ったボランティア支援でした。

 現地に入らなくても、支援物資を集めたり、現地まで届けることや、
日常生活で後方支援としてできることは、山のようにありますが、
現地ボランティアできる条件がある方は、ぜひ現場に入ってほしいほしいと思います。

 東北地方には被災したにもかかわらず、
とても心豊かや人たちが多くいらっしゃいました。
がれき撤去に来たボランティアに食料の確保も不十分ななか、
昼食やおやつまで用意してくださったり、
本部近くの被災の程度が比較的軽度だったご家庭では、
ボランティアに内湯を提供してくださっています。
また、全国各地から応援に来ていること、あるいは後方支援してもらっていることに、
本当に謙虚に感謝されている姿に多く出会いました。
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中部ESD速報〜第31号2010・2

2010-02-01 09:40:31 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.31(2010年 2月1日発行) ━━━
中部ESD速報〜第31号2010・2
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   発行:中部ESD拠点推進会議

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<今月のメニュー>

◆ 第3回伊勢三河湾流域ESDフォーラム COP10・グローバルESD対話集会・報告

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中部ESD拠点フラッグシッププロジェクト・第3回伊勢三河湾流域ESDフォーラム>
COP10・グローバルESD対話集会・報告

「COP10・グローバルESD対話集会」から、新たな胎動が・・・

平成22年1月24日(日)愛知県春日井市にある「中部大学 春日井キャンパス 
50・51号館」において
「COP10・グローバルESD対話集会」が開催されました。
当日は天気もよく、朝早くから、
今年10月・愛知県名古屋市で開催される「生物多様性条約締約国会議COP10」に
有効な提言を発信したいと思う約150名の人々が集まりました。
以下が、当日の模様です。

●オープニングセッション
 対話集会は、中部ESD拠点推進会議代表・武者小路公秀氏の
「われわれの活動は、国際的なネットワークにつながっている。
生物多様性だけでなく、人間も不安全にしている社会を考え、
持続可能な世界をつくるための広い対話を通じて、
COP10にむけて多様性ある提言集をまとめることが狙いである。」
という挨拶に始まりました。

●講  演
 次に、北海道よりお招きした阿寒アイヌ民族村専務理事・秋辺日出男氏に
【アイヌの伝統的知識・知恵と生物多様性】をテーマにお話ししていただきました。
お話は「イランカラプテー(アイヌの挨拶言葉で、
「あなたの心にそっと触れさせてください」)」という挨拶で始まりました。
「私は、川は生き物だと教わった。アイヌ民族は、海から入って奥まで入ると考える。
川幅いっぱいに鮭が上る。和人の漁業者は、根こそぎ鮭をとってしまう。 
アイヌは、2人の神様が川筋を管理していると考える。
狐、鹿などがいるから鮭の数をこれだけほしいと、天上の神に相談する。
人間は遠慮してとる。こういう考え方をアイヌはする。」
という印象的なお話をいただいた後、
「ウレシパモシリ(互いに育てあう大地という意味)
人間だけが住むのではない、
お互いがお互いを必要としているのです。
COP10を成功させましょう。」と、
私たちが常識としているものの見方とは違った世界観から、
生物多様性を維持するための提言をしていただきました。

●パネルディスカッション
【先住民族の知識・知恵と地域社会の暗黙知─COP10に向けてー】をテーマとして、
駒宮博男氏(NPO法人地球の未来/ぎふNPOセンター)、
右衛門佐美佐子氏(NPO法人グリーンマップジャパン理事長・
地球温暖化防止京都ネットワーク代表運営委員)、
中藤康俊氏(中部大学)の三名から次のような提言がありました。

 「コミュニティを形成しているのは、文字化されていない膨大な「暗黙知」である。
都市は明示された知に乗っている。
都市は、雑多な人の集りで、
すべて文書でコントロールしなければいけなくなってしまった。」
「アミニズムでは、自然を崇拝し、多様な神々がいた。
「自然保護」あるいは「自然にやさしい」という言葉があるが、
本来、われわれが自然に保護されてきたのである。
自然に対する畏敬の念を失ったことにこそ問題の本質がある。」

「フェミニズムは、いろいろな申し立てをしてきた。環境についてもである。
家父長的思想行動、技術は自然を支配する道具だという思想が
現代社会の問題の根本にある。
 先進国では、進歩や近代化のすべてをよいものだと、人々の心に植えつけていった。
科学技術への過度の信奉があり、人間のためには何をしてもゆるされると考えていた。
私たちは、開発主義・成果主義・巨大主義を放棄し、
小さくてもいいから自立できるシステムを目指すべきで、
その為に、身の丈のローカルな技術が重要ではないかと思う。
最後に、ホーリスティックなセンシティビティを養い、
コミュニティから解答をだすことが必要である。」

 「都市と農村を結ぶ知恵は、里山に見つかるのではないかと思う。
極力地域内で所得を循環させるべきである。
「大量流通」が問題で、近いところで生産し、近いところで消費し、自立を高めるべきである。
20世紀の延長上に21世紀を考えることはできない。
新たな発想が必要で、グローバルな価値とローカルな価値に
目を向けていかなければならない。」

その後、秋辺氏も含め、高山 進 氏(三重大学/ CBD市民ネットワーク)を、
コーディネーターとして、活発なパネルディスカッションが行われました。

●ランチセッション
ランチセッションでは、地元でとれた魚の味を知ること、
この地域の海と漁業を守ることにつながるという熱い思いのもと、
伊勢湾・三河湾の「海の幸」が料理され、
ここ2,3年、地球温暖化による海水温の上昇で、
海の旬がおかしくなっていることが感じられるメニューがとりいれられました。

●グローバルESD対話セッション
午後のセッションでは、羽後静子氏(中部大学)をコーディネーターに、
COP10に向けて「世界の市民との対話」を「NGO提言」とする為、
中部大学関係者、CBD市民ネット関係者、中部ESD拠点推進会議関係者より、
「生命の多様性と生命流域圏」「生命の多様性と里山」「海の部会のめざすもの」
「生命の多様性と遺伝子組換え」「生命の多様性とエネルギー」
「生物の多様性に関する法制度のあり方」
「生命の多様性の経済学」をテーマとして具体的な提言がありました。
続いて、「地域SNSなどを活用して、サイバー対話をどう広めるのか 」が話し合われ、
「生物の多様性が保全された持続可能な社会へのターニングポイント」になるような提言を
COP10へ発信する為、サイバー上での対話と今回のような対話集会を
継続していこうという熱気の中、グローバルESD対話集会は閉会しました。


◆ リンク
中部ESD拠点推進会議のホームページ
http://chubu-esd.net/cerpc/
中部ESD拠点のホームページ
http://chubu-esd.net/
生物多様性条約市民ネットワーク(CBD市民ネット)
http://www.cbdnet.jp/ 
生物多様性フォーラムのホームページ
http://www.jf-biodiversity.org/contents/ 
中部ESD拠点岐阜ブランチのホームページ
http://zukan.chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/esd/ 
「愛知県交流居住センター」のホームページ
http://www.aichi-kouryu.jp 

☆なごや環境大学のESD関連講座
http://n-kd.jp/ 

発行元
中部ESD拠点推進会議
『中部ESD速報』編集チーム
投稿・連絡先
tesdmerumaga@yahoo.co.jp

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中部ESD速報〜第30号2010・1

2010-01-09 11:36:37 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.30(2010年 1月1日発行) ━━━
中部ESD速報〜第30号2010・1
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   発行:中部ESD拠点推進会議

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<今月のメニュー>

◆ 年頭の挨拶   

◆ <中部ESD拠点フラッグシッププロジェクト・第3回伊勢三河湾流域ESDフォーラム>
COP10・グローバルESD対話集会のお知らせ


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   新年あけまして おめでとうございます

 平素より、「中部ESD拠点推進会議メルマガ」を、御購読いただきありがとうございます。
 中部ESD拠点推進会議は
「全ての人が安心して暮らし、次世代に生き継ぐことのできる持続可能な未来を実現していく」
ことを目的として活動をしています。

 今年(2010年)10月には、
愛知県名古屋市の国際会議場で「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が開催されます。

 この「生物多様性条約」は、
「気候変動枠組み条約」と共に1992年・リオで開催された「地球サミット」で誕生しました。
私たちを含む全生命の住みか地球の未来の存続(持続性)を左右する重要な条約です。

 中部ESD拠点推進会議では、国内および世界のNGOなどと協力して、このCOP10へ提言して、
上記の目的の達成に大きく歩みを進めようと考えています。

 その提言を目指し、下記の通り「COP10・グローバルESD対話集会」を開催いたします。

 中部ESD拠点推進会議では、皆さまからの御意見をお待ちしております。

 *******************************

<中部ESD拠点フラッグシッププロジェクト
・第3回伊勢三河湾流域ESDフォーラム>
COP10・グローバルESD対話集会
「生命の多様性」と「持続可能な地域&地球の未来」を話し合いませんか?

 私たちがこの地球上で多様な生命と共に生き続けるにはどうしたらいいのでしょうか?
どうしたら社会環境・地球環境を、
人間も含めた多様な生命が生き続けることのできるものにすることができるのか?
近代社会の中で私たちが忘れてしまった心の故郷、眠っている知恵を呼び起こし、
これからの生き方を考えなおす時がきています。
2010年10月名古屋で開催される生物多様性条約COP10への提言を目指し、
自然と一体となって生活をしていた先住民社会と地域コミュニティーの人々の生き方にふれて、
今、必要な知恵を模索するためグローバルESD対話集会を下記のとおり開催いたします。 
               
               記

日 時  2010年 1月24日(日)  9:30−16:30  

場 所  中部大学 春日井キャンパス 50・51号館
(愛知県春日井市松本町1200)

主 催  中部ESD拠点推進会議
     中部大学・地域の安全と持続発展領域創生センター

共 催  中部ESD拠点協議会、CBD市民ネットワーク、地球の未来
     愛知大学三遠南信地域連携センター
伊勢・三河湾流域ネットワーク

後 援   COP10支援実行委員会

協 力   中部大学生命健康科学部事務局、中部大学国際関係学部事務局


<プログラム予定>

9:00−10:00  オープニングセレモニー  

10:00−10:40  報告「アイヌの伝統的知識・知恵と生物多様性」
     ゲスト報告者・ 秋辺日出男  阿寒アイヌ民族村専務理事

10:45−12:30  パネル「先住民社会の知識・知恵と地域社会の暗黙知
                       ―COP10に向けてー」
・生物多様性条約前文に「哲学を」
          ・地球温暖化&生物の多様性の危機と地域の持続不可能性
          ・都市と農村を結ぶ智慧と政策

12:30−13:30  ランチセッション 多文化共生と生物多様性

13:30−16:20  グローバルESD対話
        (COP10に向けて世界の市民との対話をNGO提言へ)
・生命の多様性と先住民族
・生命の多様性と女性
・生命の多様性と沖縄
・生命の多様性と生命流域
・生命の多様性と里山
・海の部会のめざすもの
・生命の多様性とMOP
・生命の多様性とエネルギー
・生命の多様性と法制度
・生命の多様性と経済学
・サイバー対話をどう広めるか

        討 論

16:20―16:30  閉 会 

***********************************



発行元
中部ESD拠点推進会議
『中部ESD速報』編集チーム
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中部ESD速報〜第29号2009・12

2009-12-11 17:18:05 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.29(2009年 12月1日発行) ━━━
中部ESD速報〜第29号2009・12
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   発行:中部ESD拠点推進会議

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<今月のメニュー>

◆ Aichi/Nagoya International E-Conference on the Post 2010 Biodiversity Target
(ANIEC 2010)
http://www.cbd.int/aniec2010/
CBD事務局が運営するAichi/Nagoya International E-Conference on the Post 2010
Biodiversity Target (ANIEC 2010)に、中部ESDサイバー対話で議論していた前文提案を
アップしました。
http://www.cbd.int/aniec2010/en/q4/
 

◆ 第3回中部ESD拠点総会および第3回中部ESD拠点フォーラムのお知らせ

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◆ 第3回中部ESD拠点総会および第3回中部ESD拠点フォーラム

日時:12月5日、10時〜16時半
場所:三重大学総合研究棟メディアホール
住所:三重県津市栗真町屋町1577

開催の趣旨:今日、社会の持続不可能性はさまざまな側面から明らかになってき
た。こうした中、求められる転換に向けて、新しい視点や仕組みが模索されてい
る時代に「ESD(持続可能な発展のための教育)」、「流域思考」、あるいは
「生物多様性」は、ますます重要な概念になってきている。これらの概念につな
がる多様な取り組みに再度目を向け、「すでに始まっている未来」を確認する機
会とする。
 
「第3回中部ESD拠点総会」
 10時〜11時 総会 

「第3回中部ESD拠点フォーラム」
 11時〜12時半 シンポジウム テーマ:「連携と協働で取り組む地域再生・自
然再生」
 13時半〜16時半 対話の集い テーマ:「若者と語る持続可能な未来」

「懇親会」
 17時半〜19時半 学内のレストラン(会費:実費) 

<お申し込み・問い合わせ>
中部ESD拠点事務局
中部大学リサーチセンター内
(担当:酒井)0568−51−1111(内線:4724)
office@chubu-esd.net

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◆ リンク
中部ESD拠点推進会議のホームページ
http://chubu-esd.net/cerpc/
中部ESD拠点のホームページ
http://chubu-esd.net/
『生物多様性フォーラム』のホームページ
http://www.jf-biodiversity.org/contents/ 
中部ESD拠点岐阜ブランチのホームページ
http://zukan.chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/esd/ 
「愛知県交流居住センター」のホームページ
http://www.aichi-kouryu.jp 

☆なごや環境大学のESD関連講座
http://n-kd.jp/ 


発行元
中部ESD拠点推進会議
『中部ESD速報』編集チーム
投稿・連絡先
tesdmerumaga@yahoo.co.jp

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中部ESD速報〜第28号2009・11

2009-11-04 16:37:59 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.28(2009年 11月1日発行) ━━━
中部ESD速報〜第28号2009・11
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   発行:中部ESD拠点推進会議

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<今月のメニュー>
◆ 中部ESDがCOP10への提言をめざして取り組み中のサイバー対話が、
     生物多様性条約締約国会議事務局と共同事業を始める!
◆ 2020年行動計画前文案
◆ 世界平和アピール七人委員会名古屋対話集会のお知らせ
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◆ 中部ESDがCOP10への提言をめざして取り組み中のサイバー対話が、
     生物多様性条約締約国会議事務局と共同事業を始める!

 11月9日に、モントリオールで、締約国代表と学術専門家によって、
2020年目標と行動計画案が発表され、生物多様性条約のウェッブサイト(ホームページ)が
立ち上がる予定です。

 その折に、締約国会議事務局長のジョグラフさんのご提案によって、
中部ESDが取り組んできたサイバー対話をもとにして、
持続可能な開発教育拠点と生物多様性市民ネットワークと締約国会議事務局の共同で、
「2020年目標と行動計画に関する愛知名古屋電子国際会議」
(つまりこのサイバー対話と同様な対話により2020年目標と行動計画の本文案について書き換え、
書き足しなどを提案しあうサイバー対話)を開始することになりました。

 その第一の仕事は、2020年行動計画の前文についての議論で、
その案文を中部ESDのサイバー対話から提案し、
これを元にした対話が、締約国関係者や専門家など2000人位のリストの人たちと
われわれとで開始されるはこびになりました。



◆ 前文案の骨子について

 前文案においては、すでに行われた議論のいろいろな主張を考慮に入れて、
生物多様性条約の哲学にアジア的・日本的な考え方を盛り込むことが狙いになります。

 この哲学がポスト2010行動計画にも影響するように、
たとえば生態系サーヴィスという際の、商品化の危険性をさけるような原則、
TEBEで生物多様性の経済分析をする際に、
市場経済の生産の議論を包む生命系経済の再生産の議論に包み込むことなど、
応用の面についても論及しています。



◆ 生物(生命)多様性条約締結国会議(COP10)
―――2020年までの行動計画 前文―――            
2009年10月  駒宮博男

≪前文の前文≫
 2020年までの行動計画策定に先立ち、もう一度生物(生命)多様性条約の趣旨を振り返り、
しかも本条約を貫く明確な原理・原則を確認するうえで、この前文を提案する。

 振り返れば20世紀は国民国家の覇権闘争に終始した100年であったが、
それと同時に、世界が近代合理主義(=近代欧米文明)に満たされた100年でもあった。
そしてその過程で、世界の多くの自然資源・生態系が消耗、破壊され、それと共にその多様性が失われていった。
また、贅沢の尺度とも言い得る化石燃料を中心としたエネルギー消費量は、
資源の有限性を無視して爆発的に増大し、挙句、気候変動をもたらすに至った。
さらに、世界の3/4の資源を世界人口の1/4の先進国群が利用してきたことも再確認すべき事実である。

 このような歴史的経緯を踏まえ、COP10の主要テーマである「2020までの行動計画」策定に当たっては、
未だ強いバイアスを保っている20世紀的な思考を振り返り、大いに反省し、
新たなる、そして確固たる原理を構築することが先決と思われる。
既に今世紀に入って10年が経過しようとしているが、
世界の人々はようやく今、真の意味での持続可能社会を切望し、
そしてその帰結としての世界平和をも切望するに至った。

 そもそも本条約は、多々ある環境に関わる国際条約の中で最も広範な内容を含んでおり、
世界の人々が希求する持続可能社会構築そのものに対する条約といっても過言ではない。
 今後、本条約がより進化するとともに、当面の課題である2020年までの行動計画が、
世界の各地域の多様な生態系、そしてそれを持続的に利活用してきた多様な文化を再生・保持し、
世界全体が子々孫々まで持続可能になることを切に希望するものである。


≪前文(本文)≫
 生命の多様性を考える上で、第一に問題にすべきは人間と自然を、
あるいは人間と他の生物を峻別する自然観である。
近代文明が前世紀世界に蔓延させた自然観は、
人間と自然を分離させ、いかに自然をコントロールするかという技術を発展させた。
これにより先進国群市民の物質的生活は、人類始まって以来の高水準となった。
しかしながら、その生活文化は枯渇性資源(石油、ウラン、リン鉱石等)を利用したものであった為、
今や持続不能状態に陥ろうとしている。

 人間と自然を分離する思想は、古くは過酷な自然の中で生き抜いた古ゲルマンの文化に見られる。
しかし近代に入り、
自然科学の発達とそれに伴う科学技術の発展により自然資源をコントロールする術を持った人類は、
当たり前のように自然を人間外部の対象物として捉えるに至ってしまった。

 かくして人類は先進国群を中心に生物資源のみならず非生物資源を含めたあらゆる自然資源を
無節操に利活用することとなった。
物質的生活の向上は達成できたものの、生態系に、あるいは自然そのものに巨大な負荷をかけ、
今や自然そのものが回復不能な状況に陥ろうとしている。

 そしてその過程の中で、多くの生物種が絶滅の危機に陥ろうとしている。
そのスピードはかつて無いほどのもので、人為によることは最早明白である。
人類に益となる生物資源を過剰に利用したことにより、生態系内部の関係性が破壊され、
多くの生物種が絶滅しようとしているのである。
これまでの学問体系はその多くが要素還元主義的手法によるものだが、
関係性そのものを追求する生態学の手法は歴史が浅いといえるだろう。
しかし、生態学の誕生の遥か前から、人類がこの世に生をもった瞬間から、
人間は体内の無数の微生物と共生している。
と同時に、生態系はあたかもそれ自体が一つの生命体のごとく、
環境に適応しながらこれまで生きながらえてきたのだ。

 また、古来、山に生きる人は、木を切ることは自分自身を切ることと感じていたし、
大地を傷つけることは、自分自身を傷つけることと感じてきた。
これは単なるアニミズム的な宗教感情ではなく、
自分が地域の生命資源とともに生きているというリアルな実感からくる感情である。 
更に言えば、生物個体とは単独で存在することは不可能であり、
周囲の自然資源との関係性の中でのみ存在可能なのであり、
これは生物種のひとつである人間とて決して免れることは出来ない。
どのように自然から乖離した生活をしようが、毎日の食、エネルギーは自然資源無しには調達不可能なのである。

 思い返せば、このことを忘れかけた瞬間から生態系の破壊が始まったといえる。
近代文明の土台となった合理性とは、実は極限られた論理空間でしか成立しない浅薄なものであり、
合理主義がもたらした巨大な非合理性を、我々人類は大いに反省すべきである。

 前世紀の終わりになると、IT技術を基盤として人類の活動はよりグローバル化し、
国境を越えた企業活動が盛んになった。
実体経済のみならず、国際金融市場の拡大に伴って、
予測不能な、そしてコントロール不能な状況が発生するに至った。
金融至上主義、市場原理主義の蔓延は様々な形で実体経済を、そして地域の社会的共通資本をも破壊しつつある。

 さらに、巨大な多国籍企業群の出現は世界のガバナンスに多大なる影響を与えるに至った。
国連加盟国群とこうしたグローバル企業の財政規模を並べると、上位30に10あまりの企業が存在し、
国際社会の意思決定に大きな影響を与えている。
こうした企業群は、企業である以上「私益」を追求する組織であり、
「公益」を代表する国家、国際社会での意思決定に影響を及ぼしていること自体に問題を提起せねばならず、
「私益」が「公益」に優先したモラルハザードは絶対に許してはならない。

 また、グローバル化の実態は、世界を欧米化するということであり、
多様性に満ち溢れている世界の各地域の文化はグローバリズムによって破壊されつつある。
世界各地域の文化の破壊とは、世界各地域の生態系の破壊と同義であり、
グローバリズムがもたらした生態系、世界各地の固有文化の破壊は容認しがたいものであり、
特に先進国群の責任はあまりにも大きい。

 そもそも地域の自然資源はだれのものか。
自然資源は誰のものでもなく、誰のものでもある。
生態学的な考え方をすれば、生態系を構成する全ての生き物、
あるいは非生物に同等の権利を与えない限り、生態系の維持は不可能となる。

 多くの先住民族のことば、とりわけ有名な言葉としてはシアトル酋長の言葉があるが、
本来自然は誰のものでもない。
誰のものでもない自然の一員として、生態系の一員として人類はこれまで生きてきたのだ。
たとえ人類が発明した人間社会だけに通用する「所有権」という概念を肯定するとしても、
その中身は、自己の所有する自然資源を生態系の一員として
適正且つ持続的に管理する義務を伴うものでなくてはならない。

 わずか150年を遡っただけで、近代合理主義の萌芽をみるヨーロッパ社会とアジアを比較すると、
文化の相違が際立って見える。
大航海時代を経て19世紀中庸までの世界貿易は、
欧州の圧倒的な輸入超過、アジアの輸出超過を歴史が物語っている。
アジアには、古来自給的な文化があり、自給的な文化とは、地域の生命資源を有効に利活用した文化である。
アジアの輸出超過とは、自給して余りある自然資源の欧州への流出を意味している。

 今回COPが開催される東アジア一体は、日本等のOECD諸国を除けば、
今でも自給を中心とした文化を残存させている。
地域の自然資源を唯一の生産財として、地域で自給的な生活を営んでいる。
これこそが生命多様性条約の目指すべき姿である。
開催国の日本でも辛うじて残存する山里の生活は、地域の再生可能な自然資源をフルに利活用し、
食、エネルギー、医薬品等を持続的に自給している。
このような地域固有の文化こそが、本条約の目指すべき一つのゴールであるように思える。
そこには、誰のものでもない、そして生態系全員のものである地域の自然資源を共有の持続的財産とし、
共有で管理するというコモンズが残存している。
コモンズとは、地域の自然資源を包括した「ヒト生態系」なのである。

 かつて日本では、農地と農地に蒔く様々な穀物や野菜の種子の持続的利活用のみならず、
里山と呼ばれる近隣の森林は25〜30年サイクルで伐採され、持続的に地域のエネルギー源となってきた。
そして、コモンズは伝統的、重層的に蓄積された分厚い暗黙知によって支えられてきた。
こうした暗黙知とは、地域資源に関する様々な情報、その利用法に関する様々な知的情報、
更には地域固有の多様な神々に祈る宗教的秘儀をも含むものであった。

 しかし、残念ながら、国民国家の出現、近代合理主義の蔓延によって、
それまでのリアルな生活基盤であった資源の共有を旨とするコモンズとそれを支えてきた暗黙知は崩壊し、
多くの共有資源は政府と個人に二極分離されてしまった。
伝統的暗黙知は、地域の自然資源を有効に利活用する知的財産であり、
その崩壊は生命多様性にとって重大な問題を孕んでいる。

 このような地域固有の資源の利活用という本条約の理想に対して、
グローバル化した経済、そして市場原理主義を全面的に肯定した方策により、何をどう解決しようとするのか。
本条約の本文を読む限り、明確な原理に基づき生命多様性を積極的に保持する姿勢は、
あまりにも脆弱と言わざるを得ない。
もちろん、グローバル化した経済状況、蔓延する市場原理主義を、
あるいは、昨今国際的に反省期に入っている金融至上主義を全て排除することは出来ないし、
わずかな価値を認めることも可能である。
しかしながら、生命の多様性を真摯に希求する世界の多くの地域住民にとって、
こうした前世紀的価値観はそぐわない。
DNA等生命資源に関する権利の保障とは、市場経済原理だけで解決すべき問題ではなく、
地域固有の生命資源の拡散は、生態系の撹乱に繋がる可能性も否定できず、予防の原則を重視する必要があろう。

 これまで述べてきた地域固有の多様性を孕んだ人間を含めた生命の営みを確保、保全する為には、
ガバナンスとしての「補完性の原則」が不可欠となる。
そもそも、驚くほどの多様性を秘めた生態系を、
地域でなく国家が、あるいは国際社会が、どのように保全するのか。
こうした生態系保全の主役は、あくまでも地域の住民である。
そして、もしも近代文明のもたらした権利というものを考えるなら、
その権利は、これまで連綿と地域の生態系を保持してきた地域住民以外には考えられない。
旅そのものを生業とする砂漠の民は別として、
農耕による定住を旨とする民族は、これまで数千年にわたって地域の自然資源を保持し続けてきた。
こうした地域住民こそが生命多様性の主役であり、
生命多様性を論じる主体が国家だけであることは論理的に不都合である。

 国家を構成する小地域、そして、国家を超える地球規模の領域等、生態系は様々な広さを生きる舞台としている。
コンパクトな生態系を構成している日本の里山保全の主体はその地域の住民だが、
広く外洋を泳ぐ回遊魚に領海は意味を為さない。
渡り鳥の国籍を誰が論じられるか。
あるいは、明らかに人為そのものである直線的に描かれた国境線を意識している生物がいるのか。

 もちろん、本条約の締結主体はあくまでも国家である。
しかしながら、条約の中身を論じる主体が国家だけであることは、論理的に考えて不都合である。
本条約の直接の主体者は、国家だけでなく、地域に生きる様々な人と組織、
そして国境をまたいで活躍する国際NGO/NPOが新たな主体となることに重要な意義が存在する。

 古来アジアでは、人間はあくまでも生態系の一部であること、
そして、人間に限らず生き物も非生物も、関係性の中でしか存在し得ないという思想を保持してきた。
今回COPが開催される日本もその例外ではなく、そうした文化が多くの山里に未だ残存している。
このような考えは、自然資本主義として、
あるいはバイオリージョナリズムとして徐々に国際的な価値を高めている。
再生可能な自然資源の大部分は生命がもたらすものであり、
その利子分だけを持続的に利活用しようという自然資本主義、
そして、定住民にとっての生産財は地域の自然資源であり、
その利活用を基本的な人間の営みと考えるバイオリージョナリズムは国際的にも通用する概念となりつつある。

 こうした考えこそが本条約の根本にしっかりと位置づけられるべきである。
尚且つ生命多様性を保持するガバナンス体制として補完性の原則を採用することを
本条約の基本理念と位置づけることは行動計画作成に於いて極めて重要となる。

 今後本条約の行動計画が、単に市場原理主義に基づく国家間・企業間の権利の調整に終始することなく、
ここで述べた確固たる原理に基づいたものとなり、
世界のあらゆる地域の持続可能性を実現し、
ひいては20世紀的な資源の争奪戦を排除した真に平和な世界を構築する礎になることを
強く希望するものである。



◆ 世界平和アピール七人委員会名古屋対話集会のお知らせ
今回はCOP10へのアピールがテーマです。

主催 世界平和アピール七人委員会
後援 中部ESD拠点協議会、 CBD市民ネットワーク生命流域部会

日時 2009年11月7日  14時〜16時45分
場所 中部大学名古屋キャンパス6階大ホール
名古屋市中区千代田5-14-22
JR中央本線「鶴舞」駅名大病院口(北口)下車すぐ
名古屋市営地下鉄「鶴舞」駅下車北へ約100m

講演者 井上ひさし、池田香代子、武者小路公秀、池内了、土山秀夫、大石芳野、
    小沼通二
入場無料

◆ リンク
中部ESD拠点推進会議のホームページ
http://chubu-esd.net/cerpc/
中部ESD拠点のホームページ
http://chubu-esd.net/
『生物多様性フォーラム』のホームページ
http://www.jf-biodiversity.org/contents/ 
中部ESD拠点岐阜ブランチのホームページ
http://zukan.chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/esd/ 
「愛知県交流居住センター」のホームページ
http://www.aichi-kouryu.jp 

☆なごや環境大学のESD関連講座
http://n-kd.jp/ 


発行元
中部ESD拠点推進会議
『中部ESD速報』編集チーム
投稿・連絡先
tesdmerumaga@yahoo.co.jp


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CBD市民ネット主催/生物多様性条約COP10/MOP5開催1年前イベント

2009-10-09 16:38:38 | Weblog
CBD市民ネット主催
生物多様性条約COP10/MOP5開催
1年前イベント

2010年10月に名古屋で開催される生物多様性条約(CBD)第10回締結国会議(COP10)及び第5回カルタヘナ議定書会議(MOP5)に向けて、
日本の市民は何をすればいいのか? そして何ができるのか?

この問いかけに答えるために、開催のちょうど1年前となる2009年10月11日に、CBD-COP10/MOP5の会議場となる名古屋国際会議場で、
CBD市民ネット主催による1年イベントを開催します。

CBD市民ネットワークは2009年1月25日に発足し、9月10日現在正会員53団体、サポーター団体会員11団体、個人会員52名を数えています。
会員におかれましては、このイベントを貴重な交流の機会として位置づけていただき、積極的な参加を期待します。
もちろん非会員の参加も大歓迎です。

日時:2009年10月11日 (日)  参加:事前申し込みをお願いします
料金:500円(資料代)/1,000円(昼食代)*希望者のみ
場所:名古屋国際会議場(4F) レセプションホール  http://www.ncvb.or.jp/ncc/
名古屋市熱田区熱田西町1−1 (地下鉄名港線「日比野」または名城線「西高蔵」から徒歩5分)

【プログラム(予定)】
午前の部 10:00〜12:00  CBD市民ネット会員団体の活動発表と意見交換
おもに中部地区のCBD市民ネット会員団体の映像による活動発表とパネル展示

交流の部 12:00〜13:30  立食交流会(ポスター見学、名刺交換など)
ケータリングサービス
(特)生物多様性フォーラムあいちの食(生態系サービス)でおもてなしプロジェクト

午後の部 13:30〜16:30
○オープニングスピーチ
CBD事務局長アーメド・ジョグラフ氏
「国際生物多様生年に向けて−生物多様性条約COP10に対する市民社会への期待
Toward International Year of Biodiversity-Expectation for Civil Society
○CBD市民ネットのロゴ・コンセプトワード発表
○テーマ1「ポスト2010年目標」にCBD市民ネットは何を求めるか(仮題)
○テーマ2CBD市民ネット各作業部会からの報告
(法制度、湿地、MOP5、沿岸・海洋、普及啓発、TEEB、沖縄、流域ほか)

主催:生物多様性条約市民ネットワーク(CBD市民ネット)
申し込み・問い合わせ CBD市民ネット事務局
TEL 052-788-7517(担当:原野)   E-mail jcnforcbd@gmail.com 


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中部ESD速報〜第27号2009・10

2009-10-09 16:36:43 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.26(2009年 10月1日発行) ━
中部ESD速報〜第27号2009・10
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   発行:中部ESD拠点推進会議

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<今月のメニュー>

◆ 第5回中部ESD勉強会「遺伝子組換え作物の光と影」を終えて

遺伝子組み換え作物の利用技術の進歩とともに年々、食の安全や生物多様性の保全の面から
その不確実性についてリスクを懸念するものがあります。
リスクがあるのかどうか見極めることは難しいことが多くあります。

 そういった不確実性に対するリスクについてどのようなリテラシーを持って臨めばよいでしょうか。
中部ESDでは、科学ジャーナリズムの視点から考えてみようと、
毎日新聞記者で科学ジャーナリストの小島正美氏を迎え、勉強会を開催しました。
 コメンテーターの内田 健氏 (日本モンサント株式会社 バイオ作物情報部)や、
河田昌東氏(四日市大学講師、遺伝子組換え食品を考える中部の会)はじめ多くの参加者が、
熱気ある意見交換をしました。
  (下記、報告につづく)

◆ CBD市民ネット主催 生物多様性条約COP10/MOP5開催1年前イベント

   CBD市民ネット主催
生物多様性条約COP10/MOP5開催
1年前イベント
2010年10月に名古屋で開催される生物多様性条約(CBD)第10回締結国会議(COP10)
及び第5回カルタヘナ議定書会議(MOP5)に向けて、日本の市民は何をすればいいのか? そして何ができるのか?
 この問いかけに答えるために、開催のちょうど1年前となる2009年10月11日に、
CBD-COP10/MOP5の会議場となる名古屋国際会議場で、CBD市民ネット主催による1年イベントを開催します。
CBD市民ネットワークは2009年1月25日に発足し、
9月10日現在正会員53団体、サポーター団体会員11団体、個人会員52名を数えています。
会員におかれましては、このイベントを貴重な交流の機会として位置づけていただき、積極的な参加を期待します。
もちろん非会員の参加も大歓迎です。

日時:2009年10月11日 (日)  参加:事前申し込みをお願いします
料金:500円(資料代)/1,000円(昼食代)*希望者のみ(予約〆切り10月3日)
場所:名古屋国際会議場(4F) レセプションホール
名古屋市熱田区熱田西町1−1 http://www.ncvb.or.jp/ncc/
(地下鉄名港線「日比野」または名城線「西高蔵」から徒歩5分)

【プログラム(予定)】

午前の部 10:00〜12:00
CBD市民ネット会員団体の活動発表と意見交換
おもに中部地区のCBD市民ネット会員団体の映像による活動発表とパネル展示

交流の部 12:00〜13:30
立食交流会(ポスター見学、名刺交換など)

午後の部 13:30〜16:30
○オープニングスピーチ
CBD事務局長アーメド・ジョグラフ氏
「国際生物多様生年に向けて−生物多様性条約COP10に対する市民社会への期待
Toward International Year of Biodiversity-Expectation for Civil Society
○CBD市民ネットのロゴ・コンセプトワード発表
○テーマ1「ポスト2010年目標」にCBD市民ネットは何を求めるか(仮題)
○テーマ2CBD市民ネット各作業部会からの報告
(法制度、湿地、MOP5、沿岸・海洋、普及啓発、TEEB、沖縄、流域ほか)

主催:生物多様性条約市民ネットワーク(CBD市民ネット)
申し込み・問い合わせ CBD市民ネット事務局
TEL 052-788-7517(担当:原野)   E-mail jcnforcbd@gmail.com 





◆ ESD-JによるCOP10への提言 『ESD×生物多様性』プロジェクト


*第3回「生物多様性でセクターを越える」*
―私の活動とCOP10が問うものー

第1部:生物多様性条約前文を読む
第2部:女性と生物多様性について

今回、3回目のテーマは、「女性と生物多様性」です。
生物多様性条約そのものを読み飛ばせません。
今回は、読みやすい前文をまず読むことから始めます。

その上で、「女性と生物多様性」について、今回は、女性の労働環境を現場から考え、
発信してきたワーキング・ウーマンの方に登場していただきます。
前文には、「生物多様性の保全及び持続可能な利用において
女子が不可欠の役割を果たすことを認識し、…」とあります。
前文の中身とは何を指すのでしょうか。

 生物多様性条約だけでなく、アジェンダ21第15章にも「女性」は、
「先住民」とともに特筆されています。
 生物多様性条約が「生命の条約」と呼ばれるのは、
どこからきているのかも合わせて意見交換できればと思っています。
みなさんのご参加をお待ちします。

*日時:2009年10月4日(日) 午後2時〜4時30分*

*場所:COMBi本陣N106(元本陣小学校 http://www.nangoc.org/contacts.html*
*〒453-0021 名古屋市中村区松原町1丁目24番地*
*地下鉄東山線本陣駅徒歩3分*

*主催: 名古屋NGOセンター、生物多様性フォーラム、中部ESD拠点推進会議

*プログラム*
1.はじめに   曽我部行子 生物多様性フォーラム(5分)*
2.生物多様性条約の前文を読む(25分)
3.お話「なぜ生物多様性と女性なのか」
ワーキング・ウーマン 冨田孝子さん (50分)

4.意見交換会(1時間10分)*
***********************************
ご参考 【会のテーマやこれまでの開催内容】

「環境問題」「環境教育」などなど「環境」が、身の回りでたくさん語られるようになりました。
その一方で、経済は経済、環境は環境というように、右手と左手が指すものが
違っていても平気な現実は加速しているようにみえます。

生物多様性条約(CBD)第10回締約国会議(COP10)およびカルタヘナ議定書第5回会議(MOP5)が、
来年10月中〜下旬名古屋で行われます。
そために様々な活動をしている人たちが動き始めています。
 生物多様性条約は、自然の生態系の問題を解決しようとして、
そのために越えるべき地球上の課題を丸ごと抱え込んだような条約です。
“生命の条約”と言われています。
とりわけ、国際経済の谷間で毎日の食事にも事欠き、
あるいは戦争の道具に翻弄される途上国の人々は、
生物多様性の豊かな地域に生きながら、生命を脅かされ続けています。
生物多様性条約は、南北問題を解決すること、とも言われる所以です。

自然環境系の問題だと思い込まれがちな生物多様性条約を、
もっと広い視点から学びあいたい。
国際協力系の人たちと、意見交換の機会を持ちたい。
そんな思いから「生物多様性でセクターを越える」を企画しここに至りました。

第1回では、生物多様性条約の3つの目的を3から1に逆に辿るべきだという意見も出た、
冒険心に満ちたスタートになりました

第2回では、チェルノブイリ救援中部 神野英樹さんから
『菜の花プロジェクト』のお話を伺いました。
 原発事故で汚された大地を再生するために有効な菜の花栽培のお話は、
水俣のことを想起させるもので、人間の生き方根本に関わるお話でした。
・原発の安全管理への提言・脱原発・反核・「元を絶つ」活動を目指してという展開に、
共感しました。
                                 以上

///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

◆「第5回中部ESD勉強会:遺伝子組換え作物の光と影」を終えて

感想記その1;  古澤礼太(中部大学、中部ESD拠点推進会議)

 去る2009年9月12日(土)に第5回中部ESD勉強会が中部大学名古屋キャンパスで開催された。
今回のテーマは「遺伝子組換え作物の光と影」とし、
遺伝子組み換え作物と私たちの生活との関わりについて異なる立場から、
さまざまな意見交換を行った。

会の趣旨は遺伝子組み換え作物の利用技術の進歩とともに、
年々、食の安全や生物多様性の保全の面から、
その不確実性についてリスクを懸念する声があるという前提に立ち、
そういった不確実性に対するリスクについてどのようなリテラシーを持って臨めばよいかを
科学ジャーナリズムの視点から考えてみるという試みだった。

 話題提供者として毎日新聞の小島正美記者(科学ジャーナリスト)をお迎えし、
「遺伝子組換え作物の光と影」というタイトルで基調講演をしていただいた後、
3名のコメンテーターから、それぞれ感想や意見をいただき全体討論へと移った。

 小島氏は遺伝子組み換え食物に関する自身の報道の変遷を紹介し、
遺伝子組み換え(GM)食物に対して否定的な側面ばかりを取り上げていた報道姿勢から、
アメリカ視察という転機を経てGM技術開発の可能性を含む今後の選択の幅の必要性を
報じるようになった経緯を報告した。
発表では具体的なGM食物の利点や問題に加え、国内の技術開発の停滞問題など、
GM食物と日本の社会がどのように今後付き合っていくのか、という選択肢を提示した。

 小島記者の話題提供を受け
最初のコメンテーターであった内田 健氏 (日本モンサント株式会社 バイオ作物情報部)は、
「遺伝子組み換え作物の基礎知識から、開発と実用の歴史」と題し、
モンサント社のGM技術開発の歴史から、社としての将来ビジョンまで、
広域にわたってGMの技術開発の現状を説明した。
この中にはアフリカ大陸で懸念される大きな食糧危機の問題への対応として、
GMの技術開発を推進する、といった内容も含まれていた。

 一方、二人目のコメンテーターの河田昌東氏 (四日市大学講師、遺伝子組換え食品を考える中部の会)は、
「GMナタネ自生調査と遺伝子組換え作物」というタイトルで、
四日市周辺で自生するGMナタネの調査内容を報告し、
コントロールできないGM植物の進入に自然環境への影響を危惧するコメントを提示した。

最後のコメンテーターである安在尚人氏(株式会社グッドニュース・ジャパン代表)は、
「生物多様性COP10と科学ジャーナリズム」と題し、
報道関係者という立場からGMのようなセンシティブな問題に、
メディアがどのように関わっていくかという問題を、
自身の経験と来年の生物多様性COP10に向けた抱負を交えて論じた。

コメンテーターに続いて参加者からの意見交換があり、
全員が意見を述べる形で様々な立場や視点から意見が出た。。
また、アンケートによるそれぞれの意見の集約も行った。
最後に、羽後静子氏(中部大学准教授)がまとめのコメントを述べ、閉会した。

感想記その2;   浅田益章(愛三工業、中部ESD拠点推進会議)

 私は勉強会の後しばらくは脱力感というか、やってよかったという満足感で、
あっという間に半月が過ぎてしまった。
いろいろと反省はありましたが、みなさんと一緒にこの問題に取り組めて本当に良かったと思っています。
あらためて参加された方や、参加できなかったがいろいろと資料の提供や私の素人の質問、
インタビューに答えてくれた方々にお礼を言いたいです。

感謝の気持ちを込めて、アンケートに寄せられた参加者の気持ちを
私が感じたことに置き換えて報告とします。

1.参加者総数:31名。アンケート回答者20名。
2.参加者の年齢は20代から70代まで、50代が最も多かった。
3.職業は教育関係者、主婦、業界企業が多く、セクターは10を超えた。
4.勉強会後の感想はノーコメントが多かったが、それほど現状のやるせなさがそうさせたのでしょうか。
5.遺伝子で対立する双方の立場の話が聞けて良かった。
わからないことや、やらねばならないことがわかったなど、自分の考えを持てたとの声が多かったのは嬉しい。
6.勉強会はわかりやすかった。という声がほとんどでこれも嬉しかった。
7.遺伝子組換作物は必要ない、安全と言われても信じがたいなど、どちらかといえば反対の考えが大勢であった。
8.モンサント社の積極的な説明責任の姿勢は好感が持たれた。
もっと印象の悪い会社とみなさん敬遠していたようです。
ただ、国も企業ももっと消費者の意見を聞いてほしいという声があった。
9.未知なものに対する安全性の説明はいかに難しいことであるかと感じた。
こういった問題は、遺伝子に限らず環境問題や生物多様性に多くあることを指摘された方もいた。

いろいろと興味深い指摘やヒントがいっぱい詰まった勉強会でした。
この後、出される正確な報告書を皆さん期待していてください。

以上。



◆ リンク
中部ESD拠点推進会議のホームページ
http://chubu-esd.net/cerpc/
中部ESD拠点のホームページ
http://chubu-esd.net/
『生物多様性フォーラム』のホームページ
http://www.jf-biodiversity.org/contents/ 
中部ESD拠点岐阜ブランチのホームページ
http://zukan.chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/esd/ 
「愛知県交流居住センター」のホームページ
http://www.aichi-kouryu.jp 

☆なごや環境大学のESD関連講座
http://n-kd.jp/ 


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■ 第5回中部ESD勉強会「遺伝子組換え作物の光と影」を終えて

感想記その1;  古澤礼太(中部大学、中部ESD拠点推進会議)

 去る2009年9月12日(土)に第5回中部ESD勉強会が中部大学名古屋キャンパスで開催された。
今回のテーマは「遺伝子組換え作物の光と影」とし、
遺伝子組み換え作物と私たちの生活との関わりについて異なる立場から、
さまざまな意見交換を行った。

会の趣旨は遺伝子組み換え作物の利用技術の進歩とともに、
年々、食の安全や生物多様性の保全の面から、
その不確実性についてリスクを懸念する声があるという前提に立ち、
そういった不確実性に対するリスクについてどのようなリテラシーを持って臨めばよいかを
科学ジャーナリズムの視点から考えてみるという試みだった。

 話題提供者として毎日新聞の小島正美記者(科学ジャーナリスト)をお迎えし、
「遺伝子組換え作物の光と影」というタイトルで基調講演をしていただいた後、
3名のコメンテーターから、それぞれ感想や意見をいただき全体討論へと移った。

 小島氏は遺伝子組み換え食物に関する自身の報道の変遷を紹介し、
遺伝子組み換え(GM)食物に対して否定的な側面ばかりを取り上げていた報道姿勢から、
アメリカ視察という転機を経てGM技術開発の可能性を含む今後の選択の幅の必要性を
報じるようになった経緯を報告した。
発表では具体的なGM食物の利点や問題に加え、国内の技術開発の停滞問題など、
GM食物と日本の社会がどのように今後付き合っていくのか、という選択肢を提示した。

 小島記者の話題提供を受け
最初のコメンテーターであった内田 健氏 (日本モンサント株式会社 バイオ作物情報部)は、
「遺伝子組み換え作物の基礎知識から、開発と実用の歴史」と題し、
モンサント社のGM技術開発の歴史から、社としての将来ビジョンまで、
広域にわたってGMの技術開発の現状を説明した。
この中にはアフリカ大陸で懸念される大きな食糧危機の問題への対応として、
GMの技術開発を推進する、といった内容も含まれていた。

 一方、二人目のコメンテーターの河田昌東氏 (四日市大学講師、遺伝子組換え食品を考える中部の会)は、
「GMナタネ自生調査と遺伝子組換え作物」というタイトルで、
四日市周辺で自生するGMナタネの調査内容を報告し、
コントロールできないGM植物の進入に自然環境への影響を危惧するコメントを提示した。

最後のコメンテーターである安在尚人氏(株式会社グッドニュース・ジャパン代表)は、
「生物多様性COP10と科学ジャーナリズム」と題し、
報道関係者という立場からGMのようなセンシティブな問題に、
メディアがどのように関わっていくかという問題を、
自身の経験と来年の生物多様性COP10に向けた抱負を交えて論じた。

コメンテーターに続いて参加者からの意見交換があり、
全員が意見を述べる形で様々な立場や視点から意見が出た。。
また、アンケートによるそれぞれの意見の集約も行った。
最後に、羽後静子氏(中部大学准教授)がまとめのコメントを述べ、閉会した。

感想記その2;   浅田益章(愛三工業、中部ESD拠点推進会議)

 私は勉強会の後しばらくは脱力感というか、やってよかったという満足感で、
あっという間に半月が過ぎてしまった。
いろいろと反省はありましたが、みなさんと一緒にこの問題に取り組めて本当に良かったと思っています。
あらためて参加された方や、参加できなかったがいろいろと資料の提供や私の素人の質問、
インタビューに答えてくれた方々にお礼を言いたいです。

感謝の気持ちを込めて、アンケートに寄せられた参加者の気持ちを
私が感じたことに置き換えて報告とします。

1.参加者総数:31名。アンケート回答者20名。
2.参加者の年齢は20代から70代まで、50代が最も多かった。
3.職業は教育関係者、主婦、業界企業が多く、セクターは10を超えた。
4.勉強会後の感想はノーコメントが多かったが、それほど現状のやるせなさがそうさせたのでしょうか。
5.遺伝子で対立する双方の立場の話が聞けて良かった。
わからないことや、やらねばならないことがわかったなど、自分の考えを持てたとの声が多かったのは嬉しい。
6.勉強会はわかりやすかった。という声がほとんどでこれも嬉しかった。
7.遺伝子組換作物は必要ない、安全と言われても信じがたいなど、どちらかといえば反対の考えが大勢であった。
8.モンサント社の積極的な説明責任の姿勢は好感が持たれた。
もっと印象の悪い会社とみなさん敬遠していたようです。
ただ、国も企業ももっと消費者の意見を聞いてほしいという声があった。
9.未知なものに対する安全性の説明はいかに難しいことであるかと感じた。
こういった問題は、遺伝子に限らず環境問題や生物多様性に多くあることを指摘された方もいた。

いろいろと興味深い指摘やヒントがいっぱい詰まった勉強会でした。
この後、出される正確な報告書を皆さん期待していてください。

以上。



              (以上、中部ESD速報編集チーム)
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その2

2009-10-09 16:36:19 | Weblog
休憩をはさんで、第2部質疑応答が行われ活発な意見交換及び提案がなされました。
以下、提案をまとめておきます。

提言1 大沼淳一さん
ため池とそれを囲む里山の生態系の在り方について提言していく。
日本型の里山ため池生態系の重要性をアピールしていくのは、大事なことであるし、
日本が提出するNGOサイドの提案としては中味があるものになるのではないか。

提言2 丹羽健司さん
持続可能な農林水産業の在り方の追求と流域内フェアトレードの推進を提言していく。

提言3 今枝久さん
生物多様性を保全していくため、川も農地も森林も含めた農林水産のあり方を
大きな経済の枠組み再構築することを提言していく。

提言4 寺井久慈さん
農林水産業、一次産業を守るという施策を提言していく。
食料自給率の改善、ため池と里山の保全、コモンズの復権なども
一次産業を基本的に発展させるという視点がない限り成り立たない。


堤言5 宇津野信清さん
「自分の生活レベルでこれも取り組めるのではないか」というような例をまとめて、
「こういうことを世界中でやろうよ」というようなものを提言していく。
 
野生動物を守る仕組みを考えることを提案する。

提言6 星野和広さん
持続可能な社会像というものをある程度デザインして共有をすることを提言したい。

 それぞれの提言について駒宮博男さんから以下のコメントがありました。
「共有しておかなければいけないことは、COP10をどうするかということ。
それはリージョナルな問題ではなく、とてつもなくグローバルな問題だということ。
せっかく名古屋で開催するのだから、少しでも意義あるものにしたいということ。」

 「それともうひとつ、非常に重要なことは、
20世紀は世界をヨーロッパ化してしまったということ。
COP10は締約国という枠組みのなかで百九十何カ国が集まって、
議論がされているとは思うが、やっぱり圧倒的にヨーロッパが強い。
そういうことがあるから冒頭では、東洋ということをどうしても言いたかった。」

 「地域経済をどうしたらいいかということは、
いろいろな工夫によって実現できると思う。
ただ、流域内フェアトレードというものが
国際会議の俎上に乗るか乗らないかというのは、すごく大きな問題だ」

 「一次産業の保全は、おそらく別の経済を作らないと難しいだろうと思う。
今までの経済システムを崩して、流域内の本当の経済圏ができる。」
と指摘しました。


 高山進さんは、「歴史をしっかり見なおしながら、
どの部分を戻すべきかという議論をしていかないといけないのではないか。
政策について市民がしっかり指摘をする役割を果たすことができるのではないか。」
と強調しました。


 伊藤康彦さんは、「生命の多様性とか生物の多様性の背後には、人間のためにというのがある。
現在の考え方の中には、ある程度の思想的実践的限界があるということを
自覚しておくことが大切だ。」
と指摘しました。


 辻敦夫さんは、「自分の生存基盤を掘り返すようなことをやる馬鹿さ加減に、
早く気付かなければいけない。
そういうことを気付いた上で、これからどこへ行くのか、どこへ戻るのか、
そういう議論をしなければいけないと思う。
名古屋、日本にこの会議が来る以上、東洋の考え方をぶつけるべきだ。
地球全体の社会や経済がアメリカ中心の金融経済でおかしくなっていることも含めて、
今までのやり方の中で、過去に学びながら努力を続けるというような発想では、
変化は起こらないじゃないかと、
東洋のこの場で、きちんとした話し合いがされれば、
すごいことができる大切な機会となる。
 自然界に対するというか地球に対する思いやりとかは、ぼんやりとある。
それをどうするべきだという議論を一度みんなでしてみたいというのが本音だ。
人間のいのちの在り方みたいなものを、きちんと議論してみる。
 ひとつの地球で生きあっていくのに必要なルールがある。
いろいろな「いのち」はお互い食べ合いながら、
それでも、うまくいくように想定しながら、いのちの世界をつくって来て、
それが地球環境そのものだというふうに思う。
やっぱり人間のためにということでやってきたこと自体が間違っていた。
そのおごりが大きな原因を作ってきたと思えてしょうがない。
生物多様性という言葉に捕らわれると、
多様性で種類がたくさんおればいいというような、そんな話では絶対にないので、
あらゆるいのちの生存の基盤がおかしくなっていることに目を向ける、
そういう機会にしたいと。」とCOP10に向けての姿勢をまとめました。


 大沼淳一さんは「持続的な理念とかを議論するというのも大事だが、
この地域が抱えている具体的な課題を一歩でも前進させるというのが、
多分、条約の中味を前進させることにもなるのかなと思いながら活動している。」
 
 「具体的には、このCOP10を機に自然史博物館、生物多様性センターを作れと
要求している。
愛知県の市民に研究者はたくさんいて、生物種の標本をつくったりしてきているが、
そうした標本類がその研究者が死ぬとすべて四散してしまう。
来年までに戦略会議を立ち上げるというところまで考えている。」
と提案がありました。
 

 最後に武者小路公秀さんが、「アメリカとの対立としてCOP9まで来たやり方をもっと広げて、
アジアだけではなくアフリカやラテンアメリカも入るような規模にしていく必要がある。
例えば里山を国際的に議論する場合、里山というのは照葉樹林文化のあるところ、
つまりネパールから日本まで里山はあるわけだから、
この点で事例交換できればボンにはない特色ができる。」
「また、日本の経済活動における問題では、
例えばインドネシアで運動をやっている人たちは、怒りを持って名古屋へ来るということも、
知っておかなければならない重要な点だ。」
「水の循環については環境、社会、経済という視点から考えていくことが大切だ。
遺伝子についてもサービスということからだけじゃなくって
生物が多様性であるということの原理原則に立ち返って議論していくことが必要だ。」
 「第一次産業を中心とした知識社会の時代になる為にはどうしたらいいのか、
弱い者、少数者の知恵を繋げることが重要だ。
そして新しい経済を流域内とともに、他の流域とも構築することも必要となる。」
とまとめました。

 今回の提言集会をコーディネーターした羽後静子さんは、
「今後はメールで皆さんの対話を続けていって頂きたい。
次回はCOP10・1年前集会として10月11日の日曜日を予定して頂き、
里山やエネルギー、またその他、入れるべき内容を入れたい」
と参加者に呼びかけました。


サイバー対話にご関心のある方は、
下記までお名前、メールアドレス、所属をご連絡してください。
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              (以上、中部ESD速報編集チーム)





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中部ESD速報〜第26号2009・9 

2009-10-09 16:35:29 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.26(2009年 9月1日発行) ━━━
中部ESD速報〜第26号2009・9その1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   発行:中部ESD拠点推進会議


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■ COP10提言集会のまとめ

COP10 グローバル・サイバー対話を成功させよう!
生物多様性条約COP10 提言集会(中部ESD勉強会)
生物多様性条約締約国会議(COP10 )に何を提言すべきか

日時  7月12日(日) 午後1時―5時
場所  中部大学鶴舞キャンパス510号室

主催 
中部大学ESD研究会
中部ESD拠点推進会議
CBD市民ネットワーク中部地域作業部会(仮称)
後援    中部ESD拠点協議会

【発言者】
武者小路公秀(中部ESD拠点協議会運営委員会)
   市民からの提言づくりを準備するサイバー対話
駒宮博男(NPO法人 ぎふNPOセンター)
   暗黙知と生物多様性
伊藤康彦(中部大学ESD研究会)
   生物多様性と微生物多様性 
高山進(CBD市民ネットワーク)
   流域の生態系サービスを生かす水循環政策への転換が不可欠
辻淳夫(NPO法人 藤前干潟を守る会)
   干潟のいのちがつなぐもの
大沼淳一(NPO法人 みたけ・500万人の木曽川水トラスト)
   木曽川上流域の生物多様性に関する名古屋の責任

【討論者】 
中藤康俊(中部大学)、舛山 誠一(中部大学)、浅田益章(中部ESD)、
木村正彦(愛知県技術士会)、丹羽健司(伊勢三河湾流域ネットワーク)、
今枝久(リリオの会)、寺井久慈(中部大学)、
宇津野信清(どんぐりの森ネットワーク)、星野和弘(中部ESD)

【コーディネーター】   羽後静子
【記録】 ビデオ 前田康夫     録音・発言記録 村瀬俊幸


 最初に、武者小路公秀さんからCOP10に向けて市民の声を、
中部地域から日本、東アジア、グローバルなレベルで提言していくために
グローバル・サイバー対話の提案がありました。

 生物多様性条約には哲学がないというところから議論を始めて、
2010年の10月、締結国会議に先立って開催されるNGO国際会議で、
提言をまとめたいと方向性が示されました。

 また、生物多様性や生命の問題はローカル観点が一番大事で、
ローカルに考えグローバルにつなげていく必要がある。
ローカルな場所から提言をつくることを、日本の中部地域から世界の各地に呼びかけ、
ESD(持続可能な開発のための教育の10年)地域拠点ネットワークの協力により、
展開していこうということでした。 

 加えて、今日の生命と文化の多様性を失くすグローバルで
画一的な大量生産、大量消費、大量廃棄の文化というものを変えるために、
多様な先住民族文化と我々のローカルな文化というものが、
ローカルに繋がる必要があると力説されました。
 

 続いて駒宮博夫さんから、
「生物多様性条約に哲学はあるか」という問題提起がありました。
昨年から中部ESDフォーラム−この地域で持続可能な社会をめざして、
活動・研究しているNGO・研究者・学生が報告するフォーラムが開かれていますが、
今年のフォーラムの最後のセッションで、
生物多様性条約には、はっきりとした思想がない、哲学がないから、
前文にもっと市民の声、日本の知恵、東洋の知恵を、
盛り込めないだろうかという議論がされました。
これをきっかけに、生物多様性条約の哲学を考える取り組みが始まったと
これまでの経過が話されました。

 続いて暗黙知をキーワードに、コミュニティーというものが何で支えられてきたか、
について持論を展開しました。
「いちばん上にコミュニティーが、その下を暗黙知が支えている。
さらにその下には、地域の自然資源がある。
 多くの場合、自然資源を通して、その資源の使用方法とか、
さまざまなものが伝承として伝えられてきた。
これは、言語化、文字化されずに、そこに住んでいる人に脈々と伝えられてきた。
 ほんの50年ほど前までは、地域の生産財は自然資源だけだったということは、
非常に大きなポイントで、自然資源を持続的に使い切る知恵というものが、
各地のコミュニティーにあり、
それがおそらく自然との融合になってきたのではないか。」
ということでした。

 また、コミュニティーの再生が、生物多様性の保全に直結するという考えが述べられました。
「コミュニティーあるいはコモンズの再生は、生物多様性条約そのものではないか。
持続可能な社会を構築する原則として、自然資本主義、補完性の原則、
そして手法としてのバックキャスティングがあり、
この中の補完性の原則というのは、多様性を守る基本的な条件。
現場を再構築して、その後に国とか国際社会が登場するという本来の姿を取り戻し、
我々市民の力がすこしでも世界をいい方向に動かせたらいいなと思っている。」
と締めくくりました。


 伊藤康彦さんからは、「COP10で討論される生物の多様性のなかで、
哲学とかそういうものを突き詰めていく場合には、
私たちが知らない背後に、ウィルスで持っている遺伝子の多様性というものがある。
原理的にはそういうものを人間中心主義との関連で、
どのようにして、今後、保存していくかというようなことも、
議論の根底にあってもいいのではないか。」
という問題提起がありました。


 高山進さんは、「生物多様性条約には包括条約ということに特徴がある。
またこの条約には、生物の保全、持続可能な利用、利益の分配という3つの目的があり、
この3つは、環境、社会、経済の3側面に対応した目標設定と考えられる。
環境、社会、経済というのは、地球サミットで
環境から持続可能性に転換したときにでてきた3つの項目のことだ。
この条約は、対処療法から、経済社会の仕組み全体を
持続可能な形に組み換えていくことをめざす条約である」
と解説しました。

 また、「近代社会は16〜17世紀くらいからヨーロッパではじまるが、
20世紀にかけて全世界に広がった現代の市場主義社会を組み替えて、見直して、
私たちの営みの中に生物多様性の側面を組み込んで、変革していくということが求められる。
こういうビジョンとかプログラムは、市民サイドからの提案が充分可能だ。
むしろ既存システムの中枢の役割を担う国 というのは
現在のシステムをいかに運営するのかということが中心になっていて、
こういう大きな組み換えというものができない、不得意な主体だ。
だからこそ市民サイドの役割が重要だ。」
と強調しました。

 「もうひとつ、ポスト2010目標というものを考えると、
現在の生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させるという目標設定は、
2002年の時の戦略計画に盛り込まれたものだが、
今回CPO10では、この戦略計画を新しくするということになっている。
このことは昨年のCOP9での決定事項なので、
大きな枠組みを変えるアイデアを市民の側から、
もしくは研究者の側から出していかなければならない。」
との提案がありました。
 
 「例えば具体的には、流域政策との折り合いをつけながら下水道を縮小し、
自然の生態系サービスとの折り合いをつけていくといったような政策提言が
市民の側からできるのではないか。」と発言がありました。

 続いて辻敦夫さんは、
藤前干潟を守る運動の歴史と現状から話題提供を始めました。
 「鳥のためだと思っていた私たちの運動に、鳥たちが教えてくれたことは、
いのちの繋がりの中で生きている、
そのつながりのなかで人間である私たち自身も生かされている。
 しかし、その鳥たちは藤前が保全された1999年の翌年から減っている。
その他にも伊勢湾には、海の中の酸素が無くなるという大きな問題がある。
水産関係者とか漁業者はその事実を大変なことと受け止めているが、
社会全体はそのことに無関心でいる。」
と指摘がありました。

 「藤前は残ったけども、伊勢湾は死んでいる。
藤前の周辺は貧酸素水海だ。
藤前干潟でも、かつてはシジミだらけだったのに、
今はそれがほとんどいないという状況だ。
この流域、あるいは集水域、降った雨水が伊勢湾三河湾にたどり着くエリア全体の生態系、
特に水でつくる生態系が、私たちの食べ物やいろんなものの生産の基礎であり、
この仕組み全体を見ていかないとダメじゃないか、
浚渫埋め立て、河川を見ればダムでずたずた、
畑は構造改革でメダカも入れないような構造になってしまった、
農薬、肥料はいっぱいとか、
すべての問題は、海にやってくる。
海を見れば、状況が分かるので、
ここからやっていこうというのが私たちの考えだ」
と述べられました。

 「生物多様性条約事務局のジョグラフさんの話を聞いたら、
これはConvention for Life on Earthというふうな解釈をすればいい
地球上のいのちのための条約だと。
ただ「いのち」のための条約だったら、
本当にいのちの声をきちんと聞いているのかというのが、
まず、私たちに問い返されることじゃないか。
普段あったものがいなくなった、食べているものが無くなったとか、
そういう変化を私たちはきちんと見ていこう、
そこから私たちは本来持っているべきいのちとの付き合い方を、
もう一度見直さなければいけないのではないか。
リオサミットで、セバスチャン・スズキさんが
「直し方の分からないものを壊し続けるな」と、非常に明快に言って、
それから今もう17年が過ぎた。
一体何か変わったの、って言ったらどうだろうか。
基本的に何も変わっていないとしか思えない。
 「いのち」は食べるだけで一生懸命だが、
食べ過ぎないし、溜め込まないし、一人占めしない。
人間はその逆をやっている。
人間の社会のどこか根本的なところを変えない限りは、
私はこういう生物多様性の議論を10年やっても、20年やっても何も変わらない、
同じことの繰り返しだと思う。
どんなに自分に良いことでも、
家族にとって、会社にとって、国家にとって良いことでも、
地球にとって良くないことは、してはいけない。
そういうルールを作ろう。
これまでの人間中心から見ていた発想を、
根本から変えることではないか。」
と呼びかけました。


 大沼淳一さんは、木曾川の中流域の小和沢という急な谷を、全部産業廃棄物で
埋めるという計画に対する御嵩町民の是非を巡る運動から話を始めました。
「住民投票の時、我々、下流域市民は御嵩町に通い、
延べ500人くらいが一軒一軒訪ねながら、
ぜひNOの投票をして下さいと言って歩いた。
その時、気がついたのは、名古屋市の水道料金と御嵩町の水道料金の差だ。
なんと御嵩の人は二倍以上の水道料金を払っていた。
これは水道料金の独立採算制や水利権制度が原因なのだが、全く不条理だ。
木曽川中流域の市町村は、御嵩町に限らず川辺町、東白川村などが
高い水道料金を払わされている。
名古屋市が大正3年にただ同然で木曽川の水利権を手に入れたのに対して、
他の地域は高度経済成長以後に都市用水が必要となった。
その時はすでに自流水利権は売り切れていて無くなっていた。
やむなく上流に建設されたダムの水利権を買わざるを得ないから
水道料金の単価が上がってしまう。
御嵩の人は、小和沢にゴミ処分場ができても汚染されない水を飲める。
飛騨川で取水した高価な水を水道橋で木曽川を越して運んで飲んでいる。
にもかかわらず下流域の市民の飲み水の安全を心配して、
業者の圧力と金の攻勢にも負けなかった。
この不条理を正そうというのが、我々、木曽川水トラストの始まりだ。」
と自らの活動に思いを込めて語りました。

 「昔は木曽川の上流と下流がもっと深くつながっていたように思う。
例えば、塩の道というのが通じていた。
伊勢湾の塩が木曽川を船でさかのぼり、御嵩町の伏見という所で陸揚げされて、
今度は馬で飛騨や信州方面に運ばれた。
尾張藩の直轄支配をうけた木曽川上流からは木材が川を下ってきた。
上流と下流というのは意識の上で今よりも深く繋がっていたと思う。
 今、消滅寸前の集落が上流域にはたくさんある。
それをどうやって支援するのかということだが、分収造林というやり方がある。
下流から上流にお金を送って山に木を植え、
50年後100年後にそれを売ったときにお金を返してもらうというシステムだ。
水源基金というアイデアは矢作川水系から始まった。
豊田市が水道料金を値上げする時、1円だけ上積みをして余分に徴収し、
それを上流の売木村とか根羽村とか、そういった村々に送っている。年間数千万円になる。
たいした金額ではないとも考えられるが、
困窮する上流域の村にとっては大きな励ましになっている。
中部水道企業団は1トン1円の水源基金を始めた。
そのお金が上流域、木曾連合に年間トータルで3,000万円位いくようになって、
上流の町村長はすごく喜んでいる。
中部水道企業団は、日進市、東郷町、長久手町、豊明市、三好町でつくる一部事務組合だ。
愛知用水の水を買って、それを水道水として配水している。
 これを名古屋市でやったらどうだろうか。
先日、河村市長に会って提言する機会があった。
河村さんは「俺は金減らすのを売り文句にしているから、財布の話は難しいなぁ」
というのが答えだったが、
そんなのを超えてやらなきゃいけないテーマではないか。
この運動がなんとか大きく広がるといいなあと思っている。」

 「御嵩町には町営水道が通っていない地域がいっぱいある。
産廃屋業者が住民の足元を見て投げた餌は簡易水道のプレゼントだった。
我々もそれじゃ貧者の一灯で金集めよう、
名古屋で一億円くらい集めて、
簡易水道をプレゼントしたいと募金を始めたが、力及ばず650万円だった。
御嵩町役場に何かに役立てて有効に使ってくれと持っていったら、
柳川町長から「我々は施しを受けない、御嵩町の中の森を買ったらどうか」
と提案された。
そこで御嵩町に紹介して頂いた森を1.5ヘクタール購入して、
トラストの森が誕生した。」

 「ブラジルで開かれたCOP8で「生物多様性に関する都市の責任」が盛り込まれた。
まさに名古屋市ないしは下流の都市域は、
上流の健全な生態系サービス、安全でおいしい水を享受している。
農作物もそうだ。
もっと視野を広くとれば伊勢湾三河湾全域から、ないしは途上国の生態系から
我々は食べ物や薬などたくさんの恩恵(生態系サービス)を得ている。
代金払ったからいいという問題ではない。」

 「COP10開催は、それに対する責任を果たす絶好のチャンスだ。
その象徴として、来年ぜひ名古屋市が
木曽川上流の産廃業者に買われてしまった御嵩町小和沢の土地を、
水源林として買ってくれるといいなあと思っている。
それから水源基金はぜひ実現したい.」
と訴えました。

 以上6人の話題提供者の具体的な提言を踏まえて、
中藤康俊さんから「生物多様性は、地域の多様性を踏まえて議論する必要がある。
全体的に画一化の傾向が強まっているときにこそ、
地域の多様性を前面に押し出さなければいけないと思う。
そして生物多様性をCOP10で検討するのに里山と南北問題は
極めて重要な事例とである。」
とコメントがありました。

 また舛山誠一さんからは、「環境とか生物多様性を考えるときに
経済とか企業の側面を、もう少し大きく考えたほうがいいと思う。
地域の文化というものを再興、強くしていく必要があり、
それと経済活動を関連付ける必要がある。」

 「文明とか経済の変化として農業社会から工業社会に、
これから知識社会に変わっていく中で、工業社会が環境を大きく破壊したという点がある。
今後、工業社会から情報社会へ移行するとき、
今まで工業社会の中で切り捨てられてきた上流とか、
文化というものを一つの柱として、経済活動と結びつける。
文化というのは高尚なものじゃなくて、
例えば食事をするときに地域の産物を食べることで楽しみはあるわけで、
そこで食文化が栄えて、それが経済と結びつくということを考えるべきではないか。」
と指摘がありました。

 「それと工業社会から知識社会に変わっていく中で、
大量生産から、小さな規模でも採算に乗るという、
そういう仕組みを考える上でITの活用がカギを握ってくるのではないか。」

 「また知識を創造する時には暗黙知から形式知への転換とか、
形式知から暗黙知への転換、相互作用が必要なわけだが、
その為にはいろんな考えを持っている人が集まる場が必要である。
そういう場を地域のコミュニティーになかで作っていく、
地域の人だけじゃなくって、外との交流というのが必要である。
そのなかにNGOとか行政とか、学者とかが果たす役割がある。」
との発言がありました。

 そして「国際的なNGOから批判を受けて企業が動くということがあるが、
NGOが企業や経済を変革するという役割を担っていくことが
ますます重要になっていく。」と主張しました。


 
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中部ESD速報〜第25号2009・8

2009-08-03 08:39:18 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.25(2009年 8月1日発行) ━━━
中部ESD速報〜第25号2009・8
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   発行:中部ESD拠点推進会議

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<今月のメニュー>
◆ COP10提言集会を終えて
   去る7月12日の中部地域でCOP10への提言に取り組む専門家46名が集まり、
  今後、世界62か所のRCE http://www.ias.unu.edu/sub_page.aspx?catID=108&ddlID=183
  と連携して、サイバー対話を展開するための会合が開かれました。

   今後の進捗を、逐次掲載していきます。ご期待下さい!!

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参考資料  「COP10に向けたサイバー対話」について説明
      武者小路公秀
1。背景と前提:
COP10そのものは「締約国会議」で、もっぱら政府レヴェルで、条約の実施について話し合うのですが、
その成功は、非政府関係者(研究者、市民活動家、地方自治体関係者、企業関係者など)からの
提言にかかっています。
とくに2020年までの次の活動目標の設定などが話し合われます。
そして、締約国政府間の公式会議の前に2日の予定と聞いていますが、
国連の締約国会議事務局によって、非政府関係者の準備会議がひらかれ、
そこで市民などから政府間会議への提言が纏められることになっています。
今回は生物多様性条約の実施についての節目でもあり、
市民たちからの提案に国連事務局も期待がかかっていますが、
この会議が名古屋でひらかれることには、特に次のマイナスの面とプラスの面があります。
マイナスの面は、ドイツのボン市で開かれたCOP9が、
国境を越えて協力する機会も多い西欧で開かれて気心のしれた欧州の市民活動家が中心になりえたのに、
日本では、まったく初めて出会う参加者の間で、
二日間でひとつの提案をつくるということがかなり困難であること、
プラスの面は、欧米中心だったボン会議と違って、日本特に名古屋の市民が頑張れば、
アジアやアフリカ、ラテンアメリカからの参加者の声も反映させ、
とくに西欧以外の多様な生命観に支えられた提言を
締約国の諸政府に向けて発することができるまたとない機会であるということがあります。
ボンでも、国際自然保護協会などが中心になって生物多様性条約関係団体によるメーリングリストを基にして、
ボンでは十分の話し合いがなかったにもかかわらず10点にわたる提案をまとめています。
名古屋会議では、より広く持続可能な開発教育に関心をもつ研究者や市民団体などが、
生物多様性条約の背景にある「生命と文化の多様性」を基にした提案の作成に寄与する必要があると思います。
そのためには、あらかじめ準備会議での話し合いに参加する必要がありますが、
国連の他の同種会議がアジアなどの地域準備会議を開くのに今回のCOP10は、
今年10月に一回だけの準備会議しかありません。
そこで、会議参加も大事ですが、会議以外のサイバー対話を組織することで、
なるべく多くの国の関係者の間で来年10月の顔合わせを準備する話し合いが必要です。
(とくに、ボンでは、市民団体の中から、遺伝子組換えに関する日本政府の消極的な立場への反感から
COP10の名古屋開催に反対する声が強かったこともあり、あらかじめ日本と
諸外国の研究者、活動家の間の相互理解を可能にするような対話が不可欠であると思われます。)

2.具体的成果:

サイバー対話によって最終的に必要な成果は、
来年10月の非政府関係者の会議での提案を審議するための参考資料を、
東西南北の諸地域のなるべく多様な立場を反映する対話参加者の情報交換と論争によってそろえることである。
持続可能な開発のための教育(ESD)という生物多様性の問題を
その政治経済・文化社会の文脈の中でとらえ、「生命と文化の多様性」の立場で議論することで、
2010年10月の会議のときの「提案」(「行動計画」的な文書)についての議論の材料を
提供するもので、「提案」の原案を作成するものではない。
また、サイバー対話の成果は、論争をそのまま単一の文章にするのでもない。
ブレーンストーミングで提起された問題を整理したうえで、テーマ別で論争を要約して、
いくつかの文書を作る。(下記のとおり、2010年5月からの時期に作成する。)

(1)まず、邦文4000字から6000字ほどの、「「提案」に関する市民の討議参考資料」を用意する。
これは、「生物多様性条約の哲学」、「条約の主要問題に対する市民の要求」
(2009年の10カ条の市民提案を参考にして)、
各論として、「里山」、「干潟」、「生物種の保全」、「生物サーヴィス」、「遺伝資源」、
「先住民族中心の多文化主義」などを取り上げたあとで、「
持続可能な開発のための教育(ESD)としての市民レヴェルでの
相互学習の2020年までのロードマップ」によって構成される。
(2)この「参考資料」の各章に対応した「参考資料の解説」を、「サイバー対話での論争の紹介」、
サイバー対話で紹介された世界各地のグッドプラクティス」
(たとえばインドから日本までの照葉樹林地域各国での里山と食材などを中心にした生命多様性回復の事例など)、
対話で発表された2020年までの最悪事態とこれを回避するための「ロードマップのシナリオ」を、
小冊子にして個別的にサイドイヴェントなどで配布活用する。
(PDF化してダウンロードできるようにする。)
(3)COP10での展示ブースに、対話ででてきた各種のデータ、統計グラフ、
グッドプラクティス事例の写真、「参考資料」を図示するポスターなどを展示する。

3.対話の内容:
以上のような参考資料などを成果とするサイバー対話を国際的に開始するにあたって、
ブレーンストーミングで参加者の提出する問題を取り上げることにする。
しかし、ウェッブマスターによる対話の方向付けは必要であるし、
問題を出すことを一定の参加者に依頼することで、
重要な視点が欠落しないようにすることが必要である。
その視点について今回の研究会でいろいろな意見交換ができることが、
今回のサイバー対話の成功の大切な前提である。
今回のサイバー対話を持続可能な開発のための教育(ESD)の拠点のネットワークで初め、
また纏めていくことの特色として、生物多様性条約について、条約の単なる法文解釈をするのではなしに、
生命の多様性が持続不能に陥っていることを確認して、
これを持続不可能にしている生態系・経済・社会的な諸問題を明らかにし、
生命とその多様性の諸問題と取り組む人材を育成する「変革教育」を
とくに研究者・市民・企業・行政の関係者の相互学習として立ち上げる立場で、
このサイバー対話も企画・推進する必要がある。
それには、とりあえず次の三条件が前提となることを確認したい。
(1) 地球憲章にある生命共同体の一部としての人間社会がこの共同体の持続可能性をそこなわないために、
「生命と文化の多様性」に根差す生きとし生けるものの「共通の安全」を疎外する諸要因の除去を目指す。
(2)その意味から、大量生産・大量消費・大量廃棄の持続不可能なグローバル文化を
持続可能な文化に変えるために、
生産の側における「ものづくり」とエネルギー(とエントロピー)を方向付けている金融中心経済と、
消費の側における食と住の商品化されたライフスタイルをどう変えるかを、
生命の多様性の回復の主要な条件として意識する。
(3)グローバル化の中で複雑化する科学技術研究開発政策と
政治経済・文化社会諸要因とを文理融合によって総合し、
ヒト・もの・情報の大量移動が世界各地に固有な生態文化共同体の定常的再生産を破って、
水をはじめとする諸循環を破壊し、多様な生命の安全を侵していることの諸問題について、
ローカル状況からグローバルな条件を方向づける国際的な協力に基づく対策を立てる。


◆ 【特別寄稿】 生物多様性から見た食料と環境をとりまく現状と課題
〜マリン・エコラベルを通して〜(後編)
   消費生活アドバイザー 環境カウンセラー 浅野 智恵美

◆ 第2回中部ESD拠点推進会議 生物多様性フォーラム 名古屋NGOセンター合同意見交換会
「生物多様性でセクターを越える」 〜 私の活動とCOP10が問うもの 〜
第2回「生物多様性でセクターを越える」
〜 私の活動とCOP10が問うもの 〜

「環境問題」「環境教育」などなど「環境」が身の回りでたくさん語られるようになりました。
その一方で、経済は経済、環境は環境というように、
右手と左手が指すものが違っていても平気な現実は加速しているようにみえます。
生物多様性条約(CBD)第10回締約国会議(COP10)およびカルタヘナ議定書第5回会議(MOP5)が、
来年10月中〜下旬名古屋で行われます。
そために様々な活動をしている人たちが動き始めています。
 生物多様性条約は、自然の生態系の問題を解決しようとして、
そのために越えるべき地球上の課題を丸ごと抱え込んだような条約です。
“生命の条約”と言われるのもそのためです。
とりわけ、国際経済の谷間で毎日の食事にも事欠き、
あるいは戦争の道具に翻弄される途上国の人々は、
生物多様性の豊かな地域に生きながら生命を脅かされ続けています。
 生物多様性条約は、南北問題を解決すること、とも言われる所以です。

自然環境系の問題だと思い込まれがちな生物多様性条約を、もっと広い視点から学びあいたい。
国際協力系の人たちと、意見交換の機会を持ちたい。
そんな思いから「生物多様性でセクターを越える」を企画しました。

第1回では、生物多様性条約の3つの目的を3から1に逆に辿るべきだという意見も出た、
冒険心に満ちた会になりました。

菜の花は、菜の花から油を抽出する活動、遺伝子組み換え菜種を引き抜く活動など注目種です。
今回の菜種は、それらとは違った活かされ方をしているようです。

 第2回の意見交換会に、是非ご参加ください。

日時:2009年8月2日(日) 午後2時〜4時30分
場所:COMBi本陣S205
(元本陣小学校 http://www.nangoc.org/contacts.html )
〒453-0021 名古屋市中村区松原町1丁目24番地
地下鉄東山線本陣駅徒歩3分

主催: 名古屋NGOセンター、生物多様性フォーラム、中部ESD拠点推進会議

プログラム
1.はじめに   横田浩臣さん 愛知池周辺の環境を考える会代表(5分)
2.各団体からの話題提供
■ 名古屋NGOセンター 西井代表
パワーポイントを使った先回のまとめと推薦の言葉(10分)
■ チェルノブイリ救援中部   『菜の花プロジェクト』(50分)
報告  NPO法人 チェルノブイリ救援・中部 理事 神野英樹さん
放射能汚染地域の農地に植えた菜の花に放射性物質を吸着させ、農地を蘇らせるプロジクト

(休憩10分)

3.意見交換会(1時間20分)



◆ リンク
中部ESD拠点推進会議のホームページ
http://chubu-esd.net/cerpc/
中部ESD拠点のホームページ
http://chubu-esd.net/
『生物多様性フォーラム』のホームページ
http://www.jf-biodiversity.org/contents/ 
中部ESD拠点岐阜ブランチのホームページ
http://zukan.chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/esd/ 
「愛知県交流居住センター」のホームページ
http://www.aichi-kouryu.jp 

☆なごや環境大学のESD関連講座
http://n-kd.jp/ 


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★★★<生物多様性から見た食料と環境をとりまく現状と課題−マリン・エコラベルを通して−(後編)>★★★


              (以上、中部ESD速報編集チーム)





発行元
中部ESD拠点推進会議
『中部ESD速報』編集チーム
投稿・連絡先
tesdmerumaga@yahoo.co.jp


東海・中部ESD速報
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000238666.html
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