タオル道中

大阪・泉州 タオル屋 てるの日記 美由喜タオル(株)

ダブルフェイスタオル

2010-05-31 18:36:42 | プロダクツ

スキンケアタオルの紹介です。

主な商品紹介は、2010の5月を見てくださいって言うことにしたいので、スキンケアタオルは、今回で、区切ります。

今回紹介するのは、素材ではなくて、織り組織で、アレンジできることの紹介です。

タオルは、表パイル、裏パイル、縦糸、横糸、すべて異素材とか、表パイルは、シルクと綿、裏パイルはポリエステルなんて、ことも出来ますし、素材の性能差を利用しての、構造的な性能を造り出すこともできます。

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このタオルは表がワッフル、裏がガーゼ織りのダブルフェイスです。

たとえば、

表のワッフルの窪んだ部分は、アクリル使いにして、泡立ちを、頂点部分は、シルク。

裏のガーゼ部は、オーガニックコットン。

なんてことも可能です。

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どうです?

おもしろいでしょ!

 

 

2010年 6月は、 寝装品のタオルの紹介へ移ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


温泉?タオルに

2010-05-30 12:26:34 | プロダクツ

スキンケアタオルの紹介です。

スキンケア? 温泉? 成分?

「硫黄泉」

 

繊維製品? 素材? 糸?

「硫黄+糸」

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皮膚のトラブル、特に、アクネ菌、白癬菌には、硫黄が効果あります。

使用パイル糸は、開発当初、原糸を開発したファイバーメーカーの監修の下、大切に販売と開発をしようと確認され、その端っこにぶら下がった弊社のボディータオル用に、別に紡績された糸です。

糸の中に硫黄が入っています。 パイル糸の主素材はアクリルですが、含まれている硫黄の匂いが少しします。 特にこのタオルを織ってるとき、糸切れで、修復に織り機の中で作業していると、ぷーんとにおいます。

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自分自身も、皮膚病が、硫黄泉で治った経験があるので、硫黄の匂いには、安息感があります。

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サイズは20cm×100cmです。

余談! 今まで何枚のスキンケアタオルを造ったか、集計しませんが、公の場(浴場)で、自分が造ったタオルに、初めて出会ったのも、このタオルでした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日本のタオル産業発祥地

2010-05-29 12:21:18 | うんちく・小ネタ

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近くの川です。 

大阪は、たぶん瀬戸内気候に属すると思います。 年間の降水量は少ないのでしょう。 でも今日は、おとといまでの雨のせいか、ごらんのとおり綺麗な水です。

泉州地方の水は、昔から日本有数の軟水だそうで、木綿を晒すのに適しています。 江戸時代、和泉木綿や河内木綿は晒し(布帛)が白く、江戸、日本橋の大伝馬町での取引はトップランクだったそうです。 泉州の漁師は、鰯をとり、干鰯(ほしか)にして、綿畑の肥料にして、わたを育てたそうです。 一時、米を作らないことを領主が怒ったら、年貢をお金で納めたこともあったと聞きます。 その当時、大阪湾の港の代表は堺で、次が、佐野(泉佐野市)だそうで、地元史で、私が習った、佐野の食野家は、日本指折りの豪商だったんだそうです。

その流れから、泉佐野に、明治時代、大阪の商人が輸入したタオルを見た、泉佐野の機織職人、里井円次郎が、独自にパイルを出す技術を確立し、日本のタオル産地の発祥となりました。(明治20年)

日本のタオルは、そんな経緯をたどってるので、サイズが、今でも欧米と違っています。 晒し布の巾なんです。 またその倍数巾です。 因みに糸の通し方(経とおし)も違います。

おもしろいですね!

 

つづきはまた

 


ミルクタオル

2010-05-29 10:28:43 | プロダクツ

スキンケアタオルの紹介です。

ミルクの成分で出来た糸をパイルに使っています。

ニュージーランドは、皆さんもご存知のとおり、酪農が盛んです。 そのNZ産の牛乳の中のカゼインと言う成分で、糸にされます。 (レーヨン等への練りこみではありません) 云わば、人工絹糸を、成分まで近づけようとしたものです。 開発されたのは結構古く、ネクタイ、高級布団の側地、着物など、シルクを超える素材としてのものでした。

これをスキンケアに使わない手はありません!

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原糸は、まず、蚕が口から糸をはき出すように1本の長い糸が造られます(長繊維)、長繊維を裁断して、短い繊維(短繊維=ステープル)にして、撚りを入れて出来るのが、紡績糸です。

このタオルには長繊維が使われています。 これにより、抜群のスクラブ性能が得られます。 しかも、肌にやさしい素材です。 一方、このタオルの企画時に、アクリルの吸水繊維が、ありました。 弊社はそのドライユースのアクリルタオルも製造していて、泡立ちが良いことを確認していました。  この二つの素材の組み合わせは?

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合糸は、簡単には出来ませんでした。 が、何とか糸が出来、今度は製織です。 しかし、コイルバネの様な形状になってしまった糸は、隣合わせの糸どうしが、やたらとひっつき、織りどころではありません。 が、これも克服(秘密です)しました。 

で、ものはどうなん? 弊社の造るスキンケアでも、おすすめ度No.1です。 パイル糸は、企画どおりのハーモニーです。 モニターお願いした方が、気に入って、5年も使って、「だんだんパイルが減ってきて」て言うんで、見せてもらったら、タオル屋冥利につきる状態で、うれしくて、10枚プレゼントしたこともあります。

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サイズは20cm×90~95cmです。

デメリットもあります。 長繊維であるが故に、パイルが伝線しやすいです。 でも、前出記事のとおり、はさみでカットすればOKです。 穴が開いたり、破れたりしません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


アクリルタオル

2010-05-28 17:51:14 | プロダクツ

スキンケアタオルの紹介です。

今度は、アクリルパイルです。 やはり、よく泡立ちます。

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えっ?  天然素材でなくていいの?  主張をかえるの? 

 

まーそうなんですけどね! 泡立ちを重視したらこれもありかな?っと、

 

いえいえ、ちゃんと一ひねりしています。 合繊はやはりはりのある繊維が多く、天然由来でもないので、スキンケアには?ですが、このタオルのパイルには、アクリル糸を、無撚糸にしたものを使っています

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これが、思ったよりうまく出来て、ふわっふわのタオルになりました。 ぜひお試しあれ!

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サイズは18cm×95cm