モンテル

モンテル、入ってる。
モンテルは、行ってる。

虎姫から余呉湖まで歩いた。

2009年06月01日 | びわ湖一周

6月1日。
月頭。
好天。
歩く。
今日の服装は半袖シャツだ。
目をやられそうで、サングラスを用意。
顔には日焼け止めクリームをたっぷり塗る。

前回が4月16日だったので、かなり間があいた。
5月は一度も歩かなかった。
理由があるわけではないが、なんやかんやで5月は歩かなかった。

家からJR虎姫駅に向けて出発。
これぐらい遠い湖北までとなると、大津から一本でいく電車は少ない。
途中の米原か長浜で乗り換えることになる。
現実は12両編成の前半分が米原で切り離され長浜止まりとなり、遅れて米原を始発する後ろ半分が、近江塩津駅(福井県の直前の駅で湖東からと湖西からの両方の路線の終着駅)行きとなるのだ。
乗りかえてはいない。
虎姫に着くのは、家から1時間半かかる。
車窓からの眺めは、水田に苗が一斉に植えられた。
大量の水が地上にも蓄えられている。
滋賀はびわ湖だけでなく、陸地も含めて水の県である。

10:20目的地に到着。
歩行を開始する。
北国街道。
ところどころ旧道もあるが、ほとんどは国道8号の歩道を歩くことになる。
河毛、高月、木之本と田舎の道をとぼとぼ歩く。

高月には、国宝、十一面観音菩薩立像がある。
向源寺(渡岸寺観音堂所在)。
数年前、この観音様は滋賀を離れ東京上野の国立博物館で展示された。
大人気だった。
博物館に入場するため、何時間も待つ人々の列が上野の公園につながった。
私も見に行った。
観音様は高い位置に備えられ、念入りに計算された照明に照らされていた。
大勢の人々の隙間から姿を眺めた。
今は興福寺の阿修羅像が人気でみんな「アシュラアシュラ」とつばを飛ばして見に行っているが、阿修羅は顔が三つしかない。
十一面観音は顔が十一あるので阿修羅より、お化粧代がかかる
昨年滋賀に帰ってから、一度、本来の場所である高月の渡岸寺で再会した。
さりげなく、すっと立っていた。
その高月を今日は歩いて通過する。
本日は、観音様は見に行かない。

やがて木之本に至る。
事前に調べておいた、北国街道ラーメンの店「ごっとん」に電話を入れる。
営業中を確認し場所を聞く。
そこで、生ビールを飲んで、猪のチャーシューの北国街道ラーメンを食べた。
ラーメンには珍しく、ゴボウ、シイタケが入っており、いい香りを出している。

店内の張り紙に「話題のサラダパンあります」とあった。
もしかしてあれ?と思い、聞いた。
テレビの番組でも取り上げられたのだが、湖北地域のソウル・フードとして、サラダパンという品があるのだ。
サラダと言っても、入っているのは刻んだタクアンなのだ。
マヨネーズであえている。
木之本のパン屋さん、つるやパンの商品だ。
サラダだと水っぽくなるので、刻んだタクアンを入れたという。
各種マスコミに取り上げられて大人気だ。
ごっとんは、そのつるやパンの経営なのだという。
少し先のパン屋の店でサラダパンを2つ買った。

高月が十一面観音なら木之本は地蔵だ。
お地蔵さんをお参りし足はさらに北へ。

寂しい道をとぼとぼ歩きJR余呉駅に到着した。

電車は1時間に2本。
余呉湖を周りたいと思った。
駅にいたおじいさんに、歩いて湖を回るとそれくらいかかるか聞いた。
周囲6キロメートルあり、2時間かかるという。
見たら自転車のレンタルがあったので、レンタルサイクルで、余呉湖を一周することにした。
これだと1時間程度だ。

湖周辺に人気はない。
まるで彼岸の岸辺かと思うばかりの風景だ。
波のない湖面。
この湖には羽衣伝説がある。
天女が残した子どもが菅原道真になった。
湖の周囲の山、賎ヶ岳は古戦場でもある。
柴田勝家と羽柴秀吉が戦った。
余呉湖は血で真っ赤になった。
こんな小さな湖で何をするやら。
車も人もいない湖周の道を自転車は音もなく走る。
ハンドルを握る半袖の腕がすでに日焼けで真っ赤だ。
痛い。

帰りの電車はJR余呉湖駅から。
駅のホームでサラダパンを食べた。
タクアンの味が体にしみる。

本日の行程、26000歩。4+1時間。16キロ歩行+6キロ自転車。



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