目指せ華麗な七十代!

旧mandalaflowerからタイトルを替えました。今から始まる七十代をより華麗に生きる覚悟です。

三本足の猫を見て思う

2017-06-22 | 日記
我が家には三本足の猫が二匹います。

一匹は若い野良で、

誰かが仕掛けた罠に足を取られ、結局一本の足が関節より腐って落ちて

三本足になりました。


もう一匹も罠にやられました。

この子は飼い猫でしたので捕まえて医者に連れて行き、切断手術を受けています。

みなさんは自分の猫が罠にかかったことがありますか?

多分ないでしょうね。


うちだって二十年以上ここに住んでいますが、こんなこと初めてのことです。


若い子はチャッシーと呼ばれていますが、この子は捕まえることができません。

なので彼は自力で回復しました。

猫の生命力って強いです。

彼が足に傷を負って帰ってきたのは先月のはじめ頃だったでしょうか。


見るも無残な姿で帰ってきてから見るたびに怪我を負った足が縮んで行って、

ひと月ほどで落ちました。

本当にその姿はひどいものでまっすぐに見る事ができないくらいぐちゃぐちゃです。


一番ひどい時、彼は私たちに助けを請いました。

私たちは今の季節大抵の場合外で朝食を摂流ので、


その時になると出てきて

空腹のアピールをしました。

缶詰をホメオパシーのレメディーを混ぜて与えるのが私たちにできる精一杯の手当てでした。


だって餌だってこちらが離れないと決して近寄らないくらい警戒心が強いのです。


そんなネコが、辛そうな目をして餌を欲しがりました。

でもそれも三、四回のこと


あとはどこかにずっと姿を隠したままです。


けれども危機を乗り越えたの確かのようで、夕方岩の上に座っているのを日に一度は見かけるようになりました。


足が関節から落ちたので腰から少し上肢の部分が残っています。

三本足ですが人間で言えば膝から下を失ったのと一緒です。



それに比べて哀れなのは飼い猫ボンボン。


彼はこのあたりのボス的存在でした。

全てのメスと友達です。

彼のことをカサノヴァと呼んでいたくらい精力的にメスと絡んでいました。

それが今では三本足です。

病院に連れて行かれたので腰のあたりから足を切られてしまいました。

罠にかかった場所が上の方だったのかもしれません。

腰から下がないために歩くのもやっとで、

木登りができません。

今朝も仲良しのメスが呼ぶので屋根の上に上がろうと

必死で細い木に飛びかかりましたが登れません。

悲しそうな目をしています。


どうして人は罠を仕掛けるなんてことができるのでしょう。


罠にかかった動物が苦しい思いをすることを想像できないのでしょうか。


それよりも自分の作物を荒らす動物を殺して自分の財産を守る気持ちの方が強いのです。

自分のものを壊したり、潰したりする動物が許せないのです。

だからってこうして悲しい目の小動物を増やしていいのですか?



今日これから私は役場に出かけます。

先日出かけて行って事情を話しましたが、

猟友会に連絡してみますと言われただけでその後の連絡がありません。

猟友会の人とも話そうと思ってます。


民家のほど近くに罠を仕掛けてはいけないはずです。

その辺りも猟友会に聞いてきます。

確かに鹿は有害かもしれませんが、

鹿の食べ物を最初に奪ったのは誰ですか?


いなか暮らしは素晴らしいことが多いです。

けれどもクマや鹿やイノシシなど大型の動物との共存で苦労することも多いです。

大抵は辛い思いをすることが多いのです。

猿も駆逐されています。

ハンターが銃を向けると

猿は手を合わせて目を見て

「打たないで。。。」と

訴えるのだと聞いたことがあります。

その猿に向かって発砲するのです。

あなたにはできますか?

有害鳥獣だからと、なんのためらいもなく引き金が引けるとしたらなんと恐ろしいことでしょう。

猿を殺すと一匹あたり五万円もらえます。

お金のために殺す人もいます。

鹿も同じです。

今は殺したら証拠写真を撮ってそれでお金がもらえます。

以前は証拠に切り取った尻尾を持って行きました。

遺体はそこに放ったまま。

なんと残酷な仕打ちでしょう。



この間はなんども同じ写真でお金をもらった人が

詐欺罪で逮捕されました。

本当に、

殺せばお金がもらえるって、

殺し屋を増やしているようなさえ政策じゃないですか?




しかし田舎ではとにかく鹿を殺してくれ、

というのが人々の意識です。

あたかもハンターは正義のハンターであるかのように思っています。

山がやられる、畑がやられると損害のことしか人間の頭にはありません。

鹿の命は軽いのです。


そうして猫も事故にあうのです。

三本足の猫は二匹ともとても悲しそうな目をしています。

その目を見るのが辛く涙が出ます。

人間の欲の果ての結果が私のささやかな幸福の暮らしを変えてしまいました。

二匹の目を見ないで暮らすことはできません。

この三本足の面倒を見ながら人間界に決してこのような傷痍の人を見ることのないように

日々祈ります。

人間界でも五体不満足の人がおられます。

その方達が克服した強い精神力と生命力が

二匹の猫にも備わっているはずです。

そんな猫のこれからの暮らしを共に楽しむしかないでしょう。


今日は、行ってもしも誰かが罠を仕掛けたのであれば

即刻片付けてくれるように談判しようと思ってます。

三本足で歩くことに慣れても元のカサノヴァ・ボンボンに戻れるかどうか、

私にはわかりません。

人生が一変してしまったチャッシートボンボン。

二匹の三本足の猫がいる家なんて滅多にないでしょうね。


猫の野戦病院のようだと思う時もあります。

願わくばこんな光景はこの家だけで済ませたいものですよ。


世界中にきな臭い煙の立ち始めた昨今、

もしもの事が起これば社会に傷痍の人が増えることでもあるのです。

そんなこと考えたこともなかったけれど、この子たちの姿を見て初めて気になりました。

嫌ですよね、そんな社会。

そんな社会は絶対にしたくありません。


猫の現状から思考のままのおしゃべりでした。

或る曇りの日の夕方、河原の出っ張りにお尻を引っ掛けて

はまり込んでリラックス。



つい一月前のボンボンです。






































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2 コメント

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コメントありがとう (terramundo)
2017-06-23 18:27:49
そうですね。
いろいろな考え方の人間と共存していかなければなりません。
皆の心が
誰のものでも命は一つと理解してくれる日が来るといいですね。
はじめまして (カラマツ)
2017-06-23 16:19:08
 私は以前、三本脚の鹿のことを自分のブログに書いたことがあります。
田舎に住んでいると、生き物はみな隣人や先住者の意識があります。

平気で 生き物の命を奪ったり危害を加える人がいますが、
例え現世で罰を受けないとしても報いを受ける時が必ずあると思いたいですね。

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