居酒屋黙示録 新章 暖簾を繋ぐ刻

旧き善き銭湯を訪れ、立ち飲みを巡り、居酒屋で思う。

横須賀最終日 the 2nd

2017-01-04 16:44:44 | 銭湯
横須賀最終日は職場の忘年会が入ったが、時間のある限り行ける所は行っておこう。
幸い忘年会の資金プラスアルファを前借りしたので懐は何とかなりそうだ。

早い時間に仕事が終われば、久里浜まで行って銭湯角打ち、野比で立飲み一軒とか考えていたが機械の故障修理の調整が長引き、流石に久里浜まで行ってる時間は無さそう。
忘年会は中央なので、あまり離れてなくて行ったことがない銭湯となると汐入の大黒湯になるか。
一番中央に近いのは、ドブ板にある本町の大黒湯だが、ここは何度も通っているので、新規となるともう一軒の方になる。

とその前に、汐入の改札を出て道路渡って正面に、炭火焼鳥小町汐入店がある。
京急田浦や堀ノ内にも店があるのだが、京急田浦には三杉商店があるし、堀ノ内はあまり行く事もないしということで初めての訪問だ。
小雨がぱらついていたものの、然程寒くもなく店のカウンターで上着を脱いで後ろのハンガーに掛ける。
店の女の子がいらっしゃいませと伝票持って待っているが、そのようなプレッシャーなど俺には通じない。
じっくりとドリンクメニューを端から端まで目を通して、これからの行動と自分の身体状況を勘案してこの店での行動を2杯2品と算出したので先ずは生ビールを注文した。
さてつまみだが目の前で焼かれてる焼鳥をスルーするのは流石に難しい。
一本から頼めるようだし、最初はぼんじりと皮を塩で貰おう。
少し時間がかかりそうなので、ビールのスピードを加減する。
中ジョッキなど2口でイケる位のステータスだが、まだ風呂にも入っていないので酩酊する訳にも行かない。
一本120円の串は結構大振り、ぼんじり、皮と噛じりビールを干す。
焼鳥、ビールの取り合わせの妙を今更語る必要もあるまい。
2杯目は変化球、横須賀らしく緑茶割りにしよう。
瓶入りの割り物ではなく、ペットボトル入りの普通の緑茶だったのは少々醒めるが、まあ良かろう。
串はレバーと白モツをタレで追加する。
柔らかいレバーと白モツを堪能し緑茶割りを干して予定を終える。

傘を差す程でもない小雨が続くなか、大黒湯へと向かう。
小さな商店街のアーケードが途切れ、暫く進むと神社の前を過ぎてすぐに大黒湯が見えてくる。
大黒湯は横断歩道の真ん前にその暖簾が下がる道路沿いの銭湯である。
歩道から番台にあたる部分が引っ込みその両側に斜めに引戸が続く。
引戸の内側にも布が下がっているのは、表の暖簾が短いからか。
良い色に煮詰まった番台には誰も居なかったが、すぐに女湯の方からやって来たおかみさんに銭湯料金470円を払う。
脱衣場は二間半四方、板張りの床、天井は棹縁天井か。
外壁側に二段ほどロッカーがあるのだがそのロッカー前に何故かデカいサイドボードが鎮座していてどうやらロッカーは使われてない様子。
浴室側には懐かしいペプシコーラのロゴの木製ベンチ。
他にお客さんは居らず、ベンチの前で脱衣籠に脱いだ服を入れる。
冬になると脱衣籠はほぼ一杯だな。
脱衣籠をロッカー下の棚に押し込み、いざ浴室へ。

浴室は二間半×三間位か、湯気抜きの部分が広い天井のお陰か結構広く感じる。
ペンキ絵はないが風景画のタイル絵が奥壁にある。
兎に角身体を流すか。
カランは仕切り壁が6、鏡もない島が4×2、外壁が5。
仕切り壁の横長の鏡の中央を陣取って、髭まで当たるがこの鏡高さが低い。
腰痛持ちには少々辛い体勢で髭を剃り上げ、浴槽へ。
仕切り壁脇に下風呂への扉があり、深湯、浅湯と外壁側に続く。
しかしここも仕切り壁低いなー、下風呂への段差に立ったら女湯丸見えだろう、あれ。
既に肌寒くなっていたので、浅湯によいさっと両の足を入れ、次の瞬間入った時の倍の早さで外に出た。
熱っちぃーっ。
いやさ、口開けの風呂は気をつけろとあれほど。
しかしこの熱さはこの間の安善湯を超えたか?
熱い湯の思い出というと先日の安善湯、浦賀の銀泉浴場、汐入の亀の湯とあるが入って瞬間飛び出したのはその中にはない。
水栓からは埋め水がちょろちょろと出されているので、もう一度水栓近くに足を浸けると何とかなりそうだ。
しかしこの浅湯は本当に浅いな。
縁に頭を乗せてほとんど寝そべるような体勢にならないと肩が浸からないので、身体を延ばすと足が熱い。
まあ何とか浸かれているので、身体が冷えていたのかな。

タイル絵は白い山々の手前に川と水車小屋の様な感じで、洋画の様なタッチだがテーマは日本の風景みたいだ。
外壁に小さなタイル絵がありこちらが富士山である。
暫く浸かっては、ちょっと冷ましてを2、3回繰り返し、良い頃合いになったので上がり湯を。
流石にこの季節冷水は厳しいので、程々のぬるま湯で。

脱衣場に出るのと丁度入れ替わりに、お客さんが一人入っていった。
その筋の方の特徴を文字通り背負った方だが、年配の方は非常に礼儀正しい物だ。
先日広島帰ってから見た若いヤンキー崩れは風呂の入り方までなってないカスだったけどな。

まだ外を歩くので、しっかり髪を乾かし汗が引くまで涼んでから服を着る。
その間脱衣場を良く観察、特筆すべきは周囲にある窓のガラスだな。
懐かしい模様ガラスの見本市のようであり、昔実家や婆ちゃんの家で見た覚えのある模様もあったりと良い時間潰しになった。

汐入まで歩き横須賀中央まで一駅、まだ忘年会まで十分に時間を残してある。
中央駅を出てYデッキを渡り若松マーケットに足を入れる。
細い路地が入り組んだ一見には優しくないエリアだが、目的の店はすぐに見つかった。
別に俺が若松町界隈の一見な訳がないので、あくまで一般的な話だが。

立ち呑み酒場ゆりは小さな店だ。
おそらくは二坪位の広さにカウンターが一本、キャパとしては7、8人が限度だろう。
パッと見た目に、収納スペースや調理スペースも有るのか無いのか判らない位だが、侮ってはいけない。
刺身や魚のかぶと蒸しなどもメニューに並ぶ本格的な料理も供するハイクオリティな立ち飲みである。
先ずはジムビームのハイボール、京急の中が暑かったので少し汗を掻いちまったからな。
旨そうなつまみが黒板に並ぶが、流石に忘年会まで一時間を切っているのでクリームチーズ醤油漬けをお願いする。
忘年会で飲み放題に高い金を払うんだから、そこで飲めば良いじゃないという向きも多い事と思うが、そもそも飲む意味が違う。
自分の意思で好きなことをする時間というのは、この世を生き継ぐために欠くべからざる要素である。
まあそれに忘年会で飲んだだけでは日記に書くことも減っちまうしな。
クリームチーズ醤油漬けはわさびが添えられ、中々珠玉の一品だ。
味噌漬けや酒粕漬けは自分でもやっていたことがあるが中々思う様な味にならないものである。
安い割には量も結構有るので、2杯目は知多のハイボールに。
しとしとと雨は振り続くが、師走の街は賑やかだ。
その中でテレビのニュースをBGMに、自分の時間を堪能する。
ああ今年も楽しい酒を沢山飲んだなあ。

忘年会の話は特にしません。
食い物はまあ普通、珍しい物も食えたけど少し量が少ないかなと思った。
酒はまあ飲み放題の中に、八海山の純米吟醸があったので最初のビール以外はずっとそれ、量的にはかなり飲んだ。
でも忘年会っていう割には、大きな仕事が残ってるんだよなあ。




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