居酒屋黙示録 新章 暖簾を繋ぐ刻

旧き善き銭湯を訪れ、立ち飲みを巡り、居酒屋で思う。

関東進出

2017-06-11 20:08:54 | 日記
半年振り位の関東進出。
仕事が終わり翌日は休みとあれば実家に帰るのはほぼ決まっているが、久々に来たのであればやはり銭湯と飲み屋位は行っておかないとネタに困ることになる。

横浜に帰るのには、横須賀線でも京急でもどちらでも良いのだが今回は横須賀線にした。
ただ暑かったので近い方を選んだだけだが。
横須賀線の各駅で銭湯を選ぶとなると意外と数多い。
逗子のあずま湯、鎌倉の清水湯、大船にひばり湯を含め4軒、戸塚に矢部の湯、保土ヶ谷に第二常盤湯と選び放題だが、駅からの距離と付近に飲食店が豊富そうな第二常盤湯を訪れる事にした。
保土ヶ谷の駅を降りて東に出れば国道1号、西に出ればロータリーとなっている。
西側を線路伝いに少し歩くと、渋い蕎麦屋が姿を現す。
保土ヶ谷が東海道の宿場町として栄えた頃からあり、戦時中は市民酒場としても営業した宿場そば桑名屋は風格十分。
是非とも一度は寄って見たい店だが、流石に夕方に蕎麦屋で一杯引っ掛けると家で飯入らんだろう。

蕎麦屋の手前の角を右に曲がり小さな川を渡ると帷子町に入る。
帷子川の方は良く知っているが帷子町が在ると初めて知った。
しかし、この小さな川は帷子川ではなく今井川で、もう少し下流で帷子川に合流する。
その川に掛かる橋から第二常盤湯の裏側が見れる。
そのまま進み細い道路を左に曲がりしばらく進む。
注意しながら進まないと絶対通り過ぎるような細い路地の奥に小さな社が見えたらそこが第二常盤湯の玄関前に続く道である。

千鳥破風の下のシンプルな暖簾を潜れば、装飾タイルの前に置かれたビタ牛乳のベンチが目に入る。
その両脇に硝子の引戸、男湯は右手側だ。
いつもの様に十三番の下足箱を選び、引戸を開けた。
高い天井の脱衣場が目に飛び込んでくる。
番台のおかあさんにお金を払い、改めて脱衣場を見渡す。
天井は高さ三間位の格天井、焦げ茶の色合いが白壁に映える。
ロッカーの数がかなり多い。
仕切り壁下に10、島ロッカーが両面で20、更に外壁にも木製ロッカーが設えてあり下側は常連用の洗面器で埋まっている。
入口側の壁には坪庭に続く引戸があり、そこにも洗面器置場が設えてある。
また外壁側のロッカーはかなり大きく作られていて子供なら中に隠れられそうだ。
子供の頃、伯父の銭湯でかくれんぼをした時に、ロッカーに隠れた思い出が沸き上がる。
昨今の島ロッカーの倍位あるこの広さなら十分に可能だったろう。
当然、外壁のロッカーを使用、番号は空いているなら勿論二十六番である。

浴室は三間×四間程か。
蒲鉾型の天井に更に高く切った湯気抜きはかなり高く、窓も広く明るい浴室だ。
仕切り壁入口側にサウナが備えられている。
外壁と島カラン、仕切り壁にはシャワーが2個。
浴槽は奥にサラ湯と薬湯、薬湯側の浴槽は少し丸く膨らんでいて深湯になっているようだ。
奥壁はタイル絵でモチーフは竜安寺の石庭の様だがざっくりとした線で描かれていて、渋い銭湯の割にアバンギャルドさを感じさせる。
女湯の方はどうやら鶴が描かれているようだ。

島カランで身体を流し、風呂に浸かる。
結構熱めな湯で、長い事浸かったら汗引かなくなると、さっくりと上がる事にした。
水を浴びて身体を拭き、脱衣場でのんびりと汗が引くまで、相撲など見て過ごし暇した。

駅周辺には飲食店が結構在るとの話だったが、立飲み等は見あたらない。
東口に出ればまた違うのだろうが、また階段の上がり降りも面倒なのでさっさと横浜に移動。
少し時間がありそうなので、ハンズを覗きに行く。
ウタマロ石鹸の試供品を貰い横浜プロダクツのコーナーを見ていると、憧れの麻辣ピーナッツを発見。
広島のカルディで台湾製の麻辣青豆というのを買ってみたが、まあこんなものかで済ましていた。
思わず3袋ばかり購入してしまった。
今度ビールと併せて楽しむ事にしよう。

家に帰るまでに取り敢えず一杯は飲みたかったので、五番街の方へふらふらと向かう。
本当なら静かな角打ちあたりが良いのだが、ちょっと遠くなってしまうので今日は大箱で良いかとちょいのみ亭でハイボールとカツ煮、ザーサイでしめて850円の独り酒をすすりその日はそれで帰りました。

翌日は昼から少しだけ仕事が有ったので、実家で昼飯を食った後、一旦職場へ。
仕事明けは久々に会う後輩と久里浜で待ち合わせた。
久里浜まで来たのは7年振り位、しかもその時は東京湾フェリーに乗るため通り過ぎただけなので、電車で久里浜に来たとか予備校時代に乗り過ごして気が付けば久里浜に居た時くらいしか思い浮かばない。
京急久里浜なんか初めて来たも同然である。
駅前にユニオンとかあるのに少々驚いたが、駅を一歩出ると京急沿線の街らしい感じがする。
スイカの残りが少なくなったのでチャージして振り返ると目の前を後輩が通ったので早速合流、話が早くて良い。

駅を出てマックの脇を真っ直ぐ、100メートルも行くとすぐ梅の湯がある。
この後輩とはあちこちで銭湯行ってるので、俺のフルコースに対応出来る数少ない貴重な呑み友である。

梅の湯は玄関が道に対して正面を向いておらず斜めになっている。
間口二間程のこぢんまりとした銭湯である。
入口の傘立てにノスタルジーを煽られ、早速中へ。
結構お客さん多いですな。

ロッカーがないので番台に財布と携帯を預け札をもらう。
脱衣籠は新湯、大黒湯以来かな。
後輩とくっちゃべりながら、身体を流し湯に浸かると、ここも結構熱い湯だ。
浴室内に装飾はほとんどなく、クリーム色の壁タイルに一部、緑のタイルと植物が飾りに入ってる感じ。
島カランもあり浴室内は然程広くないが、清掃も行き届いていて気持ちの良い風呂でした。
お客さんが多いので脱衣場で涼むのも程々にして早速飲みに行くことに。

梅の湯を出てそのまま東へ、最初の角を右に曲がればすぐに久里浜商店街のアーケードが始まる。
平行して走る国道134号を渡れば目の前にイオンがあるというのに、シャッターの閉まった店は少ないなと感じた。
さて、今回久里浜を選んだ理由は梅の湯よりもこの店の情報を得たからだと言えるのが小善酒店である。
名前でご推察出来る通り酒屋の角打ち。
ネットで得た情報では、かなり分かりにくい路地の奥と知っていたので注意してアーケードを進んだがそれでも一回目は通り過ぎた。
なんか第二常盤湯と云い、小善酒店と云い最近隠れ家系を攻めすぎなんじゃないか?
細い路地の先に四坪程の店、左手に一坪程の逆コの字カウンター。
入口脇には冷蔵ケース、そして小さなテーブルが2つほどの雑然とした空間がかえって落ち着くわー。

飲み物はホッピー等もあるようだが、このラベルを見てしまっては外せないのがサッポロラガー、通称赤星である。
後輩は残念ながら明日に健康診断を控えており、本日はコーラだそうだ。
ラガーとコーラ、そして唯一見つけた短冊にあった胡瓜糠漬けを頼み全部で600円と素晴らしいコスパ。
逆コの字は先客で埋まっていたので、レジ前のテーブルで乾杯して喉を潤す。
胡瓜は注文受けてから糠床から取りだし切ってくれる。
皿の端にちょん、と醤油を落とし楊枝で差して口に運ぶ。
いやあ、堪んねえなこれ。

雑談の内に後輩から、残念な話を聞く。
横須賀本町の大黒湯が廃業したそうだ。
どぶ板通りの一本裏にありビルタイプ銭湯の割にレトロな内装で、ヨーロッパの何処かの風景と思われるモザイクタイルは中々見事だった。
またこの後輩とも行った釧路の白山湯も廃業したらしいと言う話をし、昔を偲んだ。

さて小善酒店を暇して、次は何処にするか。
いつものパターンならもう一軒立飲みか、普通に居酒屋に落ち着く所だが、久里浜くんだりまで出張ってるんだ。
コンバット越前の台詞も口に出ようかってもんだ。
「折角だから俺(達)は、YRP野比まで飲みに行くぜ!」

京急久里浜から一駅、YRP野比の駅を降りて野比小学校の方に続く緩やかな坂を登ると梅澤燻製店が見えてくる。
横須賀周辺での立飲情報を収集している際に網にかかった一軒だ。

早速店内にGO!
店内イメージは普通にスタンディングバーだ。
まず飲み物を、俺はカールスバーグ、後輩はコーラで押す。
振り返り壁に貼られた品書きを後輩と眺めて一言「ヤバイ、全部旨そう」

取り敢えずは基本のポテトサラダ、鰆の燻製、角煮を注文する。
先ずポテトサラダが届く。
旨い、量も二人で食うのに十分あり、しかも250円とコスパも良い。
鰆の燻製は水分が程よく抜けて良い味だし、角煮も皿に残ったソースが惜しくなるほどである。
あっという間にカールスバーグは空になり二杯目は三岳を水割りにしてもらった。
いつもはロックな癖に水割りにしたのは、前回ちっと飲み過ぎて痛い目に遭ったからである。
燻製塩添えの空豆と鮪の燻製を更に追加、後輩のコーラも2杯目だ。
やっぱりこの季節は空豆だよな。
締める三杯目を悩み、結局アードベックをストレートで、チェイサーをクラブソーダにしてもらうという我が儘を云い、すっかり堪能しました。
いやいや安いわ旨いわでこんな店近くに在ったら絶対通ってしまうわ、いや違う、この店のために野比までくる価値があるわ。
後輩が酒飲んでないのも有るけど二人で四千円も行ってないだろ、これ。

さてさて後は軽く食って締めるとしますかね。
横須賀中央まで移動して、中央酒場を覗くとテーブルが空いていたので入店した。
カウンターを見ると別の後輩が一人で飲んでおり、早速合流。
後輩の頼んでいた谷中生姜を一本貰う。
瓶ビール、焼売、ポテチキャベツ、鮪鍋、コロッケと食い散らかし腹も一杯になった所で散会した。

いやはや短いなりに滅茶々々充実した関東進出でした。おかけで財布の中がかなりヤバイ事になりました。
小遣い日まで節制が大変そうだ。
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