「結婚したら、仕事はやめるのよね?」
予想していた質問ではあった。しかし、体が硬くなるのを感じた。
「やめないよ」
やっと絞り出した声はかすれていて、自分の声のような気がしなかった。なんでこんなこと言うのよ。せっかく幸せな気分なのに。
「でも、結婚するんだから働く必要ないでしょ。それとも、防衛員のお給料はそんなにすくないの!?」
「ちょっっ・・・篤さんに失礼よ。そんなことないよ。わたしは、まだ篤さんたちと仕事がしたいの!!」
「でも・・・」
「母さん」
克宏がいさめるように言うと、寿子は渋々といった体で口をつぐんだ。
「堂上さんはどう思われますか」
「わたし個人としては、郁さんが望むとおりになればと。図書隊としては、働き続けてほしいというのが本音です」
「郁の身に危険があってもいいとおっしゃるんですか!?自分の妻の命を危険にさらすことになってもいいの!?」
かみついた寿子を、堂上が手で制する。
「そういうわけではありません。わたしだって、抗争はいやです。ましてや郁さんを、傷つけるようなことにはなってほしくない」
「それならっ」
「しかし、郁さんは図書隊員として働くことに生き甲斐を見いだしている。郁さんがどうしてもタスクフォースで働きたいなら、わたしはそれを全力でサポートします」
「危険は・・・」
口を挟んだのは克宏だった。
「どの程度あるのでしょうか」
「当麻先生の亡命事件のあと、抗争をなくすための運動がさかんに行われています。火器の使用規制も、そう遠くはないのでは、と」
「母さん、認めてやりなさい。堂上さんなら、きっと郁を守ってくれるさ」
寿子は、かすかに頷いた。
予想していた質問ではあった。しかし、体が硬くなるのを感じた。
「やめないよ」
やっと絞り出した声はかすれていて、自分の声のような気がしなかった。なんでこんなこと言うのよ。せっかく幸せな気分なのに。
「でも、結婚するんだから働く必要ないでしょ。それとも、防衛員のお給料はそんなにすくないの!?」
「ちょっっ・・・篤さんに失礼よ。そんなことないよ。わたしは、まだ篤さんたちと仕事がしたいの!!」
「でも・・・」
「母さん」
克宏がいさめるように言うと、寿子は渋々といった体で口をつぐんだ。
「堂上さんはどう思われますか」
「わたし個人としては、郁さんが望むとおりになればと。図書隊としては、働き続けてほしいというのが本音です」
「郁の身に危険があってもいいとおっしゃるんですか!?自分の妻の命を危険にさらすことになってもいいの!?」
かみついた寿子を、堂上が手で制する。
「そういうわけではありません。わたしだって、抗争はいやです。ましてや郁さんを、傷つけるようなことにはなってほしくない」
「それならっ」
「しかし、郁さんは図書隊員として働くことに生き甲斐を見いだしている。郁さんがどうしてもタスクフォースで働きたいなら、わたしはそれを全力でサポートします」
「危険は・・・」
口を挟んだのは克宏だった。
「どの程度あるのでしょうか」
「当麻先生の亡命事件のあと、抗争をなくすための運動がさかんに行われています。火器の使用規制も、そう遠くはないのでは、と」
「母さん、認めてやりなさい。堂上さんなら、きっと郁を守ってくれるさ」
寿子は、かすかに頷いた。










