寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2474話) 自作ドレスに

2017年07月16日 | 人生

 “変色した箱の中から決してうまい出来とは言えない自作のウェディングドレスが出てきた。このドレスを手に取り、思い出の糸をたぐりながら私の結婚50年の歳月を振り返ってみた。
 結婚生活に夢をふくらませた20代、子育ての難しさに直面した30代、親と死別の40代、孫誕生の50代、ゆとり空間を楽しめた60代・・・。それぞれの年代は、まるで1360個あまりのモチーフをかぎ針でつなぎ合わせたドレスが物語っているかのようだ。  途中、糸がからまったり、ほつれそうになったり。でも糸をかけ違えることなく、あまりよれよれにならずに生きてきた。モチーフの中には、友が手伝ってくれた「友情の糸」もある。
 この一針一針がどんなに大切なことか、50年前の私には想像もできなかった。しかし、夢中でモチーフつなぎをしながら、この一つ一つが幸せにつながるような気がしたことも、おぼろげながら記憶している。多くの人に支えられ、実に幸運な巡り合わせのある人生だった。そして、この糸をつないで幸せな終盤を迎えた。まだまだ人生は続くでしょう。この幸運の糸を結び終えるまで。”(6月28日付け朝日新聞)

  愛知県知多市の主婦・小島さん(73)の投稿文です。20代、30代、40代・・・と自分の人生を振り返ってみる。そんな文に触れてつい気持ちが動いた。そこでこの文の紹介となった。時にはこんな時間も必要である。いろいろ経過はあっても、今このようにあることにほとんどの場合、感謝の気持ちが生まれる。小島さんは、ウェディングドレスにそのきっかけを見つけられた。何かの折りにフトそんなことに及ぶのが、この歳であろうか。
 ボクは第二の人生も終え、第三の人生に入った。そして今つくづく思うとは、もうこれからは余生である。余分な人生である。責任や義務はない。だから何の執着もいらない。ただ思うがままに、生きていけばよい。それが人の役に立つならよりいいだろう。不要だったら切り捨てられればいい。切り捨てられて不満を言うこともなかろう。すべて淡々と受け入れる。ただ積極的に生きたい。熱意を持ってやりたい。そんな余生でありたい。座右の銘「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」をより強く意識した第二の職の退職であった。

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