寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2435話) ボクは病弱?

2017年04月26日 | 人生

 “小学校に上がるとき、息子は私にこう尋ねました。「お母さん、僕って病弱なの?」ぜんそくの息子は、夜中にせき込むと寝つくのが遅れ、幼稚園の通園バスに間に合わないことがたびたびありました。見知らぬ人にも心配されるようなアトピーの肌にも、自信がなかったのでしょう。不安げな顔の息子に、私はこう答えました。「大丈夫、学校までは遠いけど、毎日頑張って歩いて通ううちに、きっと丈夫な体になるよ」
 その言葉を信じて、息子は毎朝、歩いて登校しました。足をけがしたお姉ちゃんを車で送っていく朝も「僕は元気だから」と、白い息を吐きながら、1人で先に家を出ました。宿泊研修の日も「平気だよ、行って来ます」と大雨の中、大きな荷物を抱えて出かけていきました。
 夜中にぜんそくの発作が出て、今日は休ませて様子を見たい、という朝。「大丈夫だから」と言う息子の言葉に押し切られ、心配しながら送り出したこともあります。この春、息子は小学校を卒業しました。欠席、遅刻、早退ゼロで、六年間を終えました。
 「僕は病弱?」。いいえ、君は心も体もたくましい男の子です。お母さんの方が毎朝、君の背中から元気をもらいました。”(4月7日付け中日新聞)

 岐阜県美濃加茂市の主婦・藤吉さん(41)の投稿文です。学校まで歩いて通えば丈夫になる、小学校に上がる前に言った一言を信じて6年間歩き通す、子供の素直さというのは凄いものですね、いい加減なことは言えません。そして6年間、欠席、遅刻、早退ゼロ、ボクは毎年休んでいただけに凄いと言うほかありません。あの一言でこれほど頑張ってくれるとは、またキチンと成果を残したとあってはお母さんにも感無量のものがあるでしょう。何よりも丈夫になってくれたことが嬉しいことでしょう。この成果は大きな自信となり、これからの人生に及ぼす効果も大きいでしょう。本当によかったと思います。ボクの孫もアレルギーや花粉症に悩んでいる。強くなってくれないものだろうか。



コメントを投稿