寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2572話) 犬型スーパーロボット

2018年02月13日 | その他

 ”尼棒は、その家の玄関から、こっそり中に入った。そこに、一匹の犬型ロボットがいた。「おかえりなさいませ、ご主人さま」しめしめ!こいつはオレのことをこの家の主人と勘違いしているな。泥棒はニヤリとした。
 「そうそう、通帳と印鑑はどこにあったっけ」「ベッドの下の茶色い缶の中です」犬型ロボットはまんまと教えてくれた。金目のもののありかは聞けばすべて答えてくれるので、泥棒は楽な仕事だと笑った。
 「そうだ、暗証番号も聞いておこう」「110です、ご主人さま」
 すると突然、玄関から警察官が入ってきて泥棒を捕まえた。「通報ありがとう。さすがスーパーロボットだ。時間稼ぎをしながら、警察に通報までするとはね」”(1月28日付け中日新聞)

 「300文字小説」から愛知県日進市の会社員・山門さん(女・38)の作品です。少し前までならば、まさに小説、空想の世界であったろう。ところが今や空想でも何でもない、このように泥棒を捕まえるところまではいかないだろうが・・・。
 ボクは今年度中学校へよく行った。校長室ではロボットが迎えてくれるのである。もう中学校にまで配置されていることに驚いた。この小説のように家庭に置くこともそう遠くないだろう。一人暮らしなど話し相手に手っ取り早くて、早々に普及するのではなかろうか。ボクなど今でも入れたい気分である。もうかなりの家庭に入っているのかもしれない。ロボットやIoT(Internet of Things・モノのインターネット)の技術の話を聞くと、もの凄いスピードである。そして、過去でもそうであったように、普及し始めるとあっと言う間に広まってしまう。それこそ今と別世界になってしまうだろう。でもそうなればなるほど人とのつながりが必要になると思う。こう思うのはボクらの年代だからであろうか。