寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2556話) ユズ

2018年01月11日 | 知識

 ”冬至にはカボチャを食べて、ユズ湯に入ってー思えば、ユズのように季節行事に絡む果物は、ほかにないのではないか。秋口に青い実をつけて、冬を迎える頃きれいな薄黄色に熟す香酸柑橘類。さわやかな酸味と上品な香りは和の雅を感じさせ、古くから親しまれてきた。
 ユズを湯船に浮かべるユズ湯は、江戸時代の湯屋で始まったという。寒さが厳しくなる時期、よく温まり、しかも香りや色に癒やされるとあって、広く定着したのもうなずける。
 和食の世界においては、料理を引き立てる名脇役だ。中身をくりぬいて使う柚子釜、料理に添える松葉柚子などの飾り切りこなどは、いかにも優美。果皮の一片を添えるだけでも、どこか特別感が漂う。(後略)(12月17日付け中日新聞)

  食のライター・清水ふみえさんの「旬のフルーツもの思い」からです。我が家にもユズの木はある。あまり手入れをしないから当然かもしれないが、あまり大きなユズはならない。でももったいない精神でそんなユズも使い切る。もっぱらユズ湯である。今は毎回湯に浮かんでいる。そんなユズを手で持ち、匂いを嗅ぎ遊んでいる。ユズは季節行事に絡む最大の果物かは、ボクには分からない。我が家にはあるから身近である。ない家では買ってでも使うのだろうか? 聞いてみたいものだ。あるというのはありがたいものだ。少し調べて見ると”寿命が長く病気にも強い柚子の木にならって、柚子風呂に入って無病息災を祈る風習になった”とある。我が家の柚の木も古くなった。
 今年はカボチャも長持ちした。そしてお陰で冬至に食べることができた。冬至にカボチャを食べると風邪を引かない、という。現にこの冬はまだ風邪を引いていない。