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てらまち・ねっと



 昨日のこのブログ、アクセスの1割以上が石原産業関連だったようだ。
 告発に基づいて警察が入ったからに違いない。
 そこで最近の情報の整理。

《報道》 
 「(ホスゲンの製造は)地域住民の理解が得られない」との理由で、国や県に別の物質をつくっていると虚偽の報告をしていた」
 「経済産業省が全国で初めて化学兵器禁止法違反容疑で石原産業を5月30日に県警に告発、三重県警は2日午前、四日市工場と本社の家宅捜索を始めた 」
 「毒劇物取締法に違反して劇物のアンモニアガスの伊勢湾への放出は、今年3月中旬まで40年以上続いた」

《社長》
 「こういう会社にしたのは歴代の経営者。私は絶対に変えたい」
 「ホスゲン製造設備について「今後、地元の理解が得られれば再開したい」

《住民》
 「四日市、ひいては日本の恥だ」
 「いつまでも四日市から『公害』のイメージが抜けない」
 「工場廃業が一番の解決法だ」

《毎日新聞・コラム》
 「石原産業と当時の通産省との癒着を指摘した石橋発言」 
 「フェロシルト問題が発覚した時、『また、あの企業か』とうんざりしたのにまたもである」

 昨日、雑誌の取材中に新聞社から捜索に関してのコメントを求められたので私は手短に。
 「またまた、では済まない、またまたまた!の会社。もう、廃業にするしかないんじゃないですか!」
 記者「そうですよねぇ!」

6月2日朝のNHKニュースから
    
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 国関係の動きを調整している兼松さんの詳しいデータ
  ⇒ 放射線量改ざんして処分場に捨てたアイアンクレー 国、石原産業、三重県への申し入れ

 三重県環境森林部 は 緩い フェロシルト問題等の石原産業(株)にかかる対応状況

●無届けでガス放出 石原産業、ホスゲン製造過程で  中日 2008年5月17日 朝刊
 石原産業の四日市工場(三重県四日市市)が化学兵器の原料にもなる有毒ガス「ホスゲン」を無届けで製造していた設備から、製造過程で出たガスを大気中に放出しながら、大気汚染防止法で義務づけられた県への届け出をしていなかったことが分かった。
  県によると、2004年7月に建設し、05年2月から本格稼働した製造施設では、原料の化学物質を混合して反応させ、ホスゲンを製造。しかし十分な濃度まで反応しなかった一部のガスは、排出基準以下に処理して大気中に放出していた。この際、ごく微量のホスゲンや同法で特定有害物質に規定される塩素も、そのまま外部に出たとみられる。


 同法では、ばい煙を大気中に排出する施設をつくる際、事前に都道府県へ届け出なければならない。同社は無断で設置し、排出した有害物質の量も書類で提出する必要があるが、報告しなかった。

 ホスゲンの無届け製造を3月に同社から報告を受けた県が4月に立ち入り検査して発覚。同社に報告を求め、今月13日、経緯を説明する文書を受け取った。放出するガスを処理していた設備を県が調べたところ、国よりも厳しい県独自の排出基準をクリアする設定にはなっていたため、人体などへの影響はないという。
 同工場は、この設備以外のばい煙などを排出する施設は同法に基づき届け出ている。ホスゲンの製造自体が無届けだったため、県は「故意に隠した可能性が高い。国と相談して行政処分も含め対応を検討する」としている。

 この製造設備では、06年10月まで計172・6トンのホスゲンを製造。「(ホスゲンの製造は)地域住民の理解が得られない」との理由で、国や県に別の物質をつくっていると虚偽の報告をしていた。

 【ホスゲン】 有毒ガス。農薬や合成樹脂、染料などの原料として幅広く用いられるが、吸い込むと肺水腫や気管支炎などの障害を起こし、死亡する場合がある。第一次大戦では化学兵器として使われた。1994年9月には、当時のオウム真理教の信者らがジャーナリスト江川紹子さん宅に噴霧する事件も起きた。

●ホスゲン「元副工場長が指示」 石原産業が報告書  中日 2008年5月20日 朝刊
 石原産業(大阪市)は、四日市工場(三重県四日市市)で化学兵器の原料にも使われる有毒ガス「ホスゲン」の製造などが無届けだったのは「当時の佐藤驍(たけし)副工場長(70)の指示だった」とする報告書を県に提出していたことが分かった。
 佐藤元副工場長は、産廃のフェロシルトを土壌埋め戻し材と偽って不法投棄した事件を主導したとして、昨年12月の名古屋高裁判決で懲役2年の実刑が確定している。・・・・・今回も「佐藤元副工場長の主導」とする同社だが、実際に無届けを指示したことを示す書類はないという。

●石原産業:伊勢湾にアンモニアガス放出、40年 三重県など調査で判明  毎日新聞 2008年5月23日 中部朝刊
 猛毒ガス「ホスゲン」の無届け製造を公表した大手化学メーカー「石原産業」の四日市工場(三重県四日市市)が毒劇物取締法に違反して行っていた劇物のアンモニアガスの伊勢湾への放出が、今年3月中旬まで40年以上にわたって続いていたことが三重県などの調べで分かった。三重県と四日市市は22日、石原産業が新たに設置したガス除外設備を確認するため工場に立ち入り調査。今月末までに放出時期や量について詳細な報告書の提出を求める。
 
  ・・・・ 船が接岸する桟橋から約300メートルのパイプで工場内のタンクに送られるが搬入後パイプの中に気化したアンモニアガスが残るため、工場内から窒素ガスを送り、伊勢湾の海中に放出していた。液化アンモニアは月3~4回(計300~400トン)搬入され、放出量は1回当たり1~2キロという。
 県は「量的に環境への影響は少ないと思うが、長年にわたる不正行為で許しがたい。工場では他にも多くの毒劇物を扱っており、今後、抜き打ち調査などを行い、監視を強化したい」としている。【田中功一】

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 ■ことば    ◇アンモニアガス
 無色の気体で、息が詰まるような強い刺激臭があり、水に溶けやすい。冷却や圧縮で液化する。吸入すると、口や鼻、のど、目などの粘膜がはれるなどの症状が出る。高濃度の吸入では呼吸困難や肺の出血などを起こし、生命に危険が及ぶこともある。

●「恥を知れ」と四日市住民 ホスゲン無届けの石原産業  サンケイ 2008.5.25 20:25
 三重県四日市市の工場で農薬原料で有毒ガスの「ホスゲン」を無届けで製造していた化学メーカー石原産業(大阪市)は25日、四日市市の市民センターで住民説明会を開き、織田健造社長は「重大な問題を起こし、申し訳ない」と謝罪したが、集まった住民約150人からは「恥を知れ」などと厳しい声が相次いだ。

 織田社長は、相次いだ不祥事の背景を「不正に対し上に『ノー』と言えない上意下達の企業風土が原因」と説明。「大幅な人事交流で風通しのよい体質にし、隠ぺいを一切なくす」と強調、今後は産業廃棄物についての環境保全データなどを開示する約束をした。
 住民からは「四日市、ひいては日本の恥だ」「工場を閉鎖したら」などの意見が出た。同社はホスゲンの無届け製造のほか、これまでに土壌埋め戻し材「フェロシルト」不法投棄事件で家宅捜索を受けている。

●社長謝罪にも「恥を知れ」 ホスゲン問題で説明会  5.26 中日
 石原産業(大阪市)の四日市工場(三重県四日市市)で有毒ガス「ホスゲン」を無届けで製造していた問題で、同社は25日、工場がある四日市市塩浜地区の住民への説明会を開いた。織田健造社長は無届け製造を含む一連の不正について陳謝。住民からは企業体質への怒りや、再発防止策を疑問視する厳しい意見が相次いだ。社長が地元住民に直接謝罪したのは初めて。

 約130人を前に、織田社長は「大変重大な問題を起こし、心からおわび申し上げます」と謝罪。住民の求めで立ったまま、不正の概要や対応、廃棄物処理に関する環境データ公表などの再発防止策を説明し「こういう会社にしたのは歴代の経営者。私は絶対に変えたい」と述べた。

 しかし、昭和40年代の硫酸廃液の垂れ流しや四日市公害、フェロシルト事件など不祥事が相次ぐ同社の体質に住民からは「恥を知るべきだ」との声も。
 約20人が「隠ぺい体質をどう改善するのか」「安全に操業できるのか」と質問したのに対し、織田社長は経営トップとして現場の従業員との意思疎通に重点を置いて透明性を高めることなどを約束した。
 また、住民からは「経営陣が大阪にいて地域のことが分かるのか」と四日市市への本社移転を求める意見や、説明会に立ち会った県や市の担当者らに監督責任を求める声もあった。
 同社は説明会後、6月10日に一般向けの工場見学会を開くことを明らかにした。

◆ホスゲンの製造、再開希望
 織田社長は住民説明会後に会見し、現在は稼働を停止しているホスゲン製造設備について「今後、地元の理解が得られれば再開したいと思っている」との意向を示した。
 ただ、説明会で住民から厳しい意見が相次いだことを踏まえ「今日のところをみると大変難しい」との認識も示し、理解が得られなければ設備を撤去する意向も示した。
 製造設備が無届けだったことについては、設備の責任者だった佐藤驍(たけし)元副工場長が「ホスゲンは発生すると即反応し、別のものになる」と当時の経営陣に説明していたことを明らかにし、あらためて元副工場長主導だったことを強調した。

●石原産業:社長、住民に謝罪 再発防止策を説明 四日市  毎日新聞 2008年5月26日 2時22分
 大手化学メーカー・石原産業(大阪市)は25日、四日市工場(三重県四日市市)での9件の不正・不祥事に関し、地元住民を対象にした説明会を工場周辺の同市塩浜地区で開いた。織田健造社長は「誠に申し訳なく、心よりおわび申し上げます」と謝罪。今後、要望があれば自ら他地区の説明会にも出席するほか、6月に工場見学会を開くなどし、信頼回復に努める考えを示した。
 織田社長は、農薬の材料となる猛毒ホスゲンの無届け製造や、約40年にわたるアンモニアガスの伊勢湾への放出など、問題の概要や再発防止策を説明し「二度と起こさない。生まれ変わる」と繰り返した。

 出席した約100人の住民からは「いつまでも四日市から『公害』のイメージが抜けない」「工場廃業が一番の解決法だ」など厳しい意見が出た。
 織田社長は説明会後、記者会見。「過去何度も地元の信頼を裏切った。社長の言うことは信用できないと指摘も受けた。どう責任を果たすかが問われると思う」と述べた。現在休止中のホスゲン製造を今後再開する可能性については「今日の意見では大変難しい。理解が得られなければ(製造設備を)撤去しないといけない」と語った。【清藤天、高木香奈】

● 風にきく  またも石原産業 /三重 〔三重版〕毎日新聞 2008年5月26日 地方版
 津地検担当が決まった駆け出し時代、「厄介なことになった。担当を先輩に戻す」とデスクが言う。「そんなばかな」と食ってかかり、懸命に立ち向かったのが、石原産業事件。もう37年前の話だ。厄介な--とは石橋政嗣元社会党委員長(当時は書記長)が国会で、石原産業と当時の通産省との癒着を指摘した、公害問題史上で知られる「石橋発言」のことだ。

 わんぱくな駆け出しを支えてくれたのは浪曲好きだった当時の某担当課長。「一節聴かせてよ」と頼むと、硫酸混じりの廃液を海に垂れ流した事件捜査のさわりを折り込んでうなってくれた。「国のためだと? 金のためだろう。人の社会を何と心得る」が最後の決まり文句だった。4大公害事件の突破口でもあり、地検もマスコミも熱く燃えていた。

 フェロシルト問題が発覚した時、「また、あの企業か」とうんざりしたのにまたもである。放射線量率が自主管理基準値の3倍にもなるアイアンクレーを四日市市内の産業廃棄物処理場に搬出。毒ガス兵器にもなるホスゲンを生産したのに、虚偽の届け出でこれを隠し続けていた。このほか、残渣(ざんさ)の不法埋設や虚偽報告など計九つもの不法行為が明らかにされた。「コンプライアンス(法令順守)意識が非常に低い企業風土、体質があった」とトップ(織田健造社長)が認めるのだから、何をか言わんやである。「仏の顔も三度」はとうに過ぎた。何も信じられない--が通常の感覚だろう。行政の不退転の介入と、司法当局の鋭いメスが不可欠だ。【橋本明】


●石原産業を捜索 ホスゲン無届け製造容疑  中日 2008年6月2日 夕刊
 化学メーカー「石原産業」(大阪市)が四日市工場(三重県四日市市)で化学兵器にも使われる有毒ガス「ホスゲン」を無届け製造していた問題で、三重県警は2日午前、化学兵器禁止法違反(製造の無届け)の疑いで四日市工場と本社の家宅捜索を始めた。経済産業省が全国で初めて同法違反容疑で石原産業を5月30日に県警に告発していた。

 関係者によると、石原産業は主力製品の一つだった農薬の原料にするため、四日市工場で2005年2月から06年10月にかけてホスゲン172・6トンを経産省に無届けで製造した疑いが持たれている。
 化学兵器禁止法は、ホスゲンなど毒性の強い「第2種指定物質」を年間30トン以上造る場合、翌年の予定量と前年の実績を経産省に届け出ることを義務付けている。違反した法人や個人は30万円以下の罰金が科される。
 経産省は今年3月に石原産業から報告を受け、工場の立ち入り調査などを実施。「住民の理解が得られない」との不合理な理由で長期間にわたって無届けで製造した悪質性の高い違法行為と判断し、3年の公訴時効にかからない製造期間を対象に告発に踏み切った。

 石原産業は今年3月、全社員1600人から過去の不正を報告させ、5月14日にホスゲンの無届け製造を含む9件の不正を公表した。1967年に提訴された四日市ぜんそく訴訟の被告企業6社の一つ。80年には、四日市工場から伊勢湾に大量の硫酸廃液を垂れ流した事件で有罪判決を受けた。

 産廃の「フェロシルト」を土壌埋め戻し材と偽って不法投棄した事件では05、06年の2回、四日市工場などの家宅捜索を受け、元副工場長(70)に懲役2年、法人としての石原産業に罰金5000万円の判決が確定した。
 四日市工場は昨年11月にもフェロシルトを埋めた愛知県瀬戸市内の2カ所に別の産廃を不法投棄したとして再び家宅捜索されており、今回の事件で家宅捜索を受けるのは4年連続。

◆誠実、真摯に対応
 ■石原産業の織田健造社長の話 捜査には誠実かつ真摯(しんし)に対応します。取引先、株主、周辺住民の皆さまにはご心配とご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げます。

●石原産業捜索 「責任所在解明を」 不安と怒りの地元住民  2008年6月3日 読売新聞
 石原産業四日市工場(四日市市)による化学物質「ホスゲン」無届け製造問題は2日、経済産業省の告発を受けた県警が化学兵器禁止法違反(無届け製造)容疑で同工場などを捜索し、刑事事件に発展した。再三、繰り返される「違法操業」に、地元住民からは「責任の所在を徹底的に解明してほしい」と、怒りの声が上がった。

 同工場にはこの日、捜査員約25人が事務所や、ホスゲンを製造していたプラントを捜索、夜までかかって押収した書類を詰め込んだ段ボール箱を運び出した。
 同工場は、フェロシルト不法投棄事件などで、警察の捜査を繰り返し受けていることから、同工場事務管理総括部の種橋和彦部長補佐は「これが最後になってほしい」と唇をかんだ。捜索終了後、本田敬夫副工場長は、住民や関係者に対し「ご心配とご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げます」との織田健造社長名の謝罪文を読み上げ、深々と頭を下げた。

 地元の塩浜地区連合自治会長、伊藤力さん(72)は「捜査では、違法行為の責任が誰にあるのか解明してほしい。地元説明会での『新しい会社になった』という言葉を信じたいが、長年にわたって不正が続けられていただけに不安が残る。会社側も、住民の不信感をなくすため、きちんと説明を続けてほしい」と話していた。

 四日市市環境保全課は「市の指導にかかる水質汚濁防止法に基づく告発は、公訴時効が過ぎ、できなかったが、今後とも立ち入り検査や工場側に説明を求め、チェックを強化したい」と、厳しく指導していく考えを改めて示した。
 一方、野呂昭彦知事は「違法行為に対しては、改めて強い憤りを感じる。違反が明らかになれば、法に基づいて厳しい措置を取る」とのコメントを出した。


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コメント
 
 
 
Unknown (ピア)
2008-06-15 11:30:08
こんにちわ。

何ですか、この会社は?
違反の常習犯ですよね。

退場してもらうしかありませんね。
 
 
 
永久退場(追放or資格停止) (●てらまち)
2008-06-15 16:05:52
★ピアさん、こんにちは。

>何ですか、この会社は?
違反の常習犯ですよね。

⇒いくらなんでも信じられませんね。

>退場してもらうしかありませんね。

⇒レッドカード2枚の退場が数回、だからもう永久退場(追放or資格停止)はどうでしょうか。
 
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