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てらまち・ねっと



 今朝4月3日のNHKニュースは、40キロ離れた海域で基準の2倍、という報道をしていた。
 海域全体が汚染されてきている。
 政府や学者は「薄まるから人体に害は無い」という。
 でも、蓄積していくことは誰もが知ること。
 かつて、学校の理科などで生物濃縮とかを習った記憶。
 小さいプランクトンが食べて、それを小魚が食べて、その小魚を大きい魚が食べて・・・最後は頂点に立つ人間が食べる、
 確か、こんな図式だった。
 要は、どんどん濃縮されていくということ。

 政府の人間や学者が知らないわけはないのに・・・
 
 ところで、「放射性物質予測、公表自粛を 気象学会要請に戸惑う会員」という記事にびっくりした。
 考えてみれば、日本政府の方針と一致しているのかも知れないと妙に納得。
 ともかく、日本の原発事故について、海外の報道のほうが確かに見える。

 そこで、先日も紹介したドイツ政府の 放射能拡散予測(ドイツ気象局)を見ておく。
 今日3日から5日の拡散予測の図。
 あと、外国の報道や国内の報道の傾向分析の記事も記録。

 過去に重大な事故を起こして停止していた福井の高速増殖炉「もんじゅ」は、昨年、運転再開したもののトラブル続き。
 昨年の夏から秋には、決定的なトラブルを起こした。
 その後のことは秘密にされているらしいけど、過日、復旧作業にあたっていた担当課長が自殺をした、という。

 インターネットの情報では、かなり深刻な状況で、「福島以上」という人もいるらしい。
 その”余波”もしくは”波及”で、このブログの「もんじゅ」関連のエントリーへのアクセスも多い。

 ここでは、自民党の「河野太郎公式サイト」の「もんじゅ」に触れているところをこのブログ末に抜粋しておく。

(関連エントリー)  (関連エントリー) 2010年5月12日ブログ ⇒ ◆高速増殖炉「もんじゅ」/事故後、14年5カ月ぶりに再開するもトラブル続出/人為ミス

 2011年3月18日ブログ⇒ ◆巨大地震と原発の大事故/遠くに居て、もどかしい毎日

 3月29日ブログ ⇒ ◆なんと、「放射能拡散予測(ドイツ気象局)」/福島第1原発:半径10キロ圏、遺体運べず 放射線量高く

4月5日ブログ ⇒ ◆原発事故/ドイツ気象庁の拡散予測の日本語訳/これ以上の放射能漏れなら避難が現実に

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40キロ離れた海域で基準の2倍
今朝4月3日のNHKニュースから


 つれあいの4月2日ブログ ⇒ 気象学会「放射性物質予測、公表自粛を」/「批難覚悟で・・・」藤波心ブログ/風下の人は自衛しよう
 ●放射能拡散予測(ドイツ気象局)
UTC時間で表示されています。右上の数字に9時間足すと日本時間になります。
3日12:00


5日12:00


 ●放射性物質予測、公表自粛を 気象学会要請に戸惑う会員
    朝日 2011年4月2日19時25分
 福島第一原発の事故を受け、日本気象学会が会員の研究者らに、大気中に拡散する放射性物質の影響を予測した研究成果の公表を自粛するよう求める通知を出していたことが分かった。自由な研究活動や、重要な防災情報の発信を妨げる恐れがあり、波紋が広がっている。

 文書は3月18日付で、学会ホームページに掲載した。新野宏理事長(東京大教授)名で「学会の関係者が不確実性を伴う情報を提供することは、徒(いたずら)に国の防災対策に関する情報を混乱させる」「防災対策の基本は、信頼できる単一の情報に基づいて行動すること」などと書かれている。

 新野さんによると、事故発生後、大気中の放射性物質の広がりをコンピューターで解析して予測しようとする動きが会員の間で広まったことを危惧し、文書を出した。

 情報公開を抑える文書には不満も広まり、ネット上では「学者の言葉ではない」「時代錯誤」などとする批判が相次いだ。「研究をやめないといけないのか」など、会員からの問い合わせを受けた新野さんは「研究は大切だが、放射性物質の拡散に特化して作った予測方法ではない。社会的影響もあるので、政府が出すべきだと思う」と話す。

 だが、今回の原発事故では、原子力安全委員会によるSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測)の試算の発表は遅すぎた。震災発生から10日以上たった23日に発表したときには、国民に不安が広まっていた。

 気象学会員でもある山形俊男東京大理学部長は「学問は自由なもの。文書を見たときは、少し怖い感じがした」と話す。「ただ、国民の不安をあおるのもよくない。英知を集めて研究し、政府に対しても適切に助言をするべきだ」

 火山防災に携わってきた小山真人静岡大教授は、かつて雲仙岳の噴火で火砕流の危険を伝えることに失敗した経験をふまえ、「通知は『パニック神話』に侵されている。住民は複数の情報を得て、初めて安心したり、避難行動をしたりする。トップが情報統制を命じるのは、学会の自殺宣言に等しい」と話している。(鈴木彩子、木村俊介)

●「放射能被害を過小評価」 ロシアの科学者 福島原発を懸念
    西日本 2011年3月27日
 旧ソ連で1986年に起きたチェルノブイリ原発事故について、人や環境に及ぼす影響を調べているロシアの科学者アレクセイ・ヤブロコフ博士が25日、ワシントンで記者会見し、福島第1原発事故の状況に強い懸念を示した。博士の発言要旨は次の通り。

 チェルノブイリ事故の放射性降下物は計約5千万キュリーだが、福島第1原発は今のところ私の知る限り約200万キュリーで格段に少ない。チェルノブイリは爆発とともに何日も核燃料が燃え続けたが、福島ではそういう事態はなく状況は明らかに違う。

 だが、福島第1はチェルノブイリより人口密集地に位置し、200キロの距離に人口3千万人の巨大首都圏がある。さらに、福島第1の3号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使ったプルサーマル発電だ。もしここからプルトニウムが大量に放出される事態となれば、極めて甚大な被害が生じる。除去は不可能で、人が住めない土地が生まれる。それを大変懸念している。

 チェルノブイリ事故の最終的な死者の推定について、国際原子力機関(IAEA)は「最大9千人」としているが、ばかげている。私の調査では100万人近くになり、放射能の影響は7世代に及ぶ。

 セシウムやプルトニウムなどは年に1-3センチずつ土壌に入り込み、食物の根がそれを吸い上げ、大気に再び放出する。例えば、チェルノブイリの影響を受けたスウェーデンのヘラジカから昨年、検出された放射性物質の量は20年前と同じレベルだった。そういう事実を知るべきだ。

 日本政府は、国民に対し放射能被害を過小評価している。「健康に直ちに影響はない」という言い方はおかしい。直ちにではないが、影響はあるということだからだ。

●【原発】米南部で放射性物質 福島原発から放出か
      朝日 (03/29 11:50)
 福島第一原発事故によるとみられる放射性物質は世界中に広がっています。フロリダ州などアメリカの3つの州で新たに観測されました。

 アメリカ南部のフロリダ州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州に原発を持つ電力会社が、通常見つからないはずのヨウ素131を観測したと環境当局に報告しました。アメリカではこれまでにも、カリフォルニアやハワイなど各州で、福島第一原発から出たとみられる放射性物質が観測されています。

 また、韓国原子力安全技術院によると、ソウルなど韓国国内の12カ所でも28日、福島第一原発の事故が原因とみられる微量のヨウ素131が観測されました。いずれも微量で、環境や人体への影響はないということです。

●福島第1原発:100キロ圏外で汚染も…仏安全機関総裁
       毎日新聞 2011年3月29日 
 【パリ福原直樹】フランスの原子力安全機関のラコスト総裁は28日、福島第1原発事故について、同原発から放出される放射性物質は「半径30キロを優に超え、一部の産品に影響が出ているのは明らかだ。半径100キロ圏を優に超える地域で、放射能汚染が確認されても驚くべき状況ではない」と発言した。

 総裁は日本からの情報を基に分析。「事故状況は非常に深刻なまま」で「汚染地域の処理には、何年もかかるだろう」との見通しを示した。

●福島原発事故、周辺の地下水や海「著しい汚染」の恐れ=科学者団体
       ロイター 2011年 03月 29日 13:02 JST
 [ワシントン 28日 ロイター] 科学者などで成る国際的な非営利団体「憂慮する科学者同盟」は28日、東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第1原子力発電所の事故の影響について、周辺の地下水、貯水池、海水が発電所から漏れ出た高濃度の放射能による「著しい汚染」に直面していると指摘した。

 数日前は、放射能は広大な海に流れ出れば薄まり、人体に影響を及ぼすリスクはないとの見解を示していた。しかし、28日に2号機のタービン建屋から外部につながる坑道(トレンチ)で高濃度の放射性物質を含む水が検出されたことから、より厳しい見解を示した。
 地震で冷却機能を失った原発にはこれまで、海水を注入するなどの作業が行われてきた。専門家は、各種報道によれば、使用済み核燃料棒プールの水は満杯、あるいは放射能物質を含む水が流れ出ている可能性があると指摘。

 原発の構造に詳しい物理学者である「憂慮する科学者同盟」のエドウィン・ライマン氏は28日の電話会見で「これによって海水が深刻な汚染に見舞われないとは考えづらい。希薄化される一方で、一部は再濃縮されることもある」と述べた。

 環境や人体への影響を正確に予測するには、日本側からのさらなる情報が必要としている。また、東京の水道水で低レベルの放射能物質が検出されたことと、最新の事実との関連性には言及していない。

 ライマン氏は、原発を冷却するために使用された海水は放射能物質を含み、周辺の海、貯水池、地下水を汚染する可能性とともに、原子炉内外から漏れ出た水が危険と指摘した。

 週末には2号機のタービン建屋地下にたまった水から原発通常運転時の10万倍という高濃度の放射性物質が検出されたと報道されたが、「憂慮する科学者同盟」の原子力の安全性プロジェクトの責任者で原発エンジニアのデビッド・ロックバウム氏は「(放射性)物質が漏れ出す経路はいくらでもある」と指摘。

1号機、3号機、4号機は建屋が崩壊しているため、もはや汚染が防御されない状態で、建屋内にたまった水が蒸発することで、放射性物質が拡散する可能性があると述べた。

●原発事故めぐる週刊現代VSポスト 「危険強調」路線と「恐怖あおるな」派
       j-cast 2011/3/28
福島第1原発事故をめぐり、週刊現代と週刊ポストの路線の違いが目立っている。現代が、「『放射能汚染』列島 全情報」などの見出しで危険性を前面に出す一方、ポストは「生半可な知識で恐怖心を煽ることを慎むべきだ」との立場を鮮明にしている。

2011年3月28日に首都圏の書店などに並んだ週刊現代(4月9日号)と週刊ポスト(4月8日号)の最新号は、原発事故や「放射能」関連情報について対照的だった。

現代「本誌の試算では『安全』なんて、とても言えない」
週刊現代の原発関連記事の見出しは、「『体内被曝』は始まっている」「世界の常識『安全な被曝』なんてありえない」などとなっている。一方週刊ポストの方は、「実は普段から食べている『放射線を受けた食品』」「米ソ冷戦時代は日本中が高濃度放射線下だった」といった調子だ。

現代は、見出しに続く前文風の項目紹介で「『人体に影響は及ばない』 政府はそんな認識で本当にいいのか。本誌の試算では『安全』なんて、とても言えない」とうたっている。記事ではたとえば、「ECRR(放射線リスク欧州委員会)のクリス・バスビー博士」の「私がリーダーならば、東京の人も絶対に避難させます。なぜなら福島原発はまだ放射性物質を放出しつづけています。(中略)避難させずに後でがん患者が増えたらどうするんですか」というコメントを紹介している。

ポストの小見出しは、「広島、長崎でも『遺伝的異常』は全くなかった」「『決死隊』より宇宙飛行士のほうが被曝していた」などだ。前文では、「こういう時こそ、生半可な知識で恐怖心を煽ることを慎むべきだ」として、「放射能をどれくらい恐れるべきか、恐れなくていいのか」をレポートする、としている。
ポスト「恐怖心を煽ることを慎むべきだ」

もちろん、現代にも「放射能汚染による人体への影響は、何十年も経ってからがんや白血病を発症するように、すぐにはわからないものが多い」という記述が記事中にはあるし、ポストも「いたずらに『放射能は安全だ』ということは本稿の趣旨ではないが(略)」とことわっている。それでも、全体的には危険性を強調する現代路線と、ポストの「恐怖あおるな」路線の違いは際だっていると言えそうだ。

両誌は先週号も、表紙の見出しをみる限り、「制御不能 福島原発 これから始まる『本当の恐怖』」(現代)、「日本を信じよう」(ポスト)と路線の違いを感じさせる構成となっていた。

先週号の週刊誌をめぐっては、朝日新聞出版の週刊誌「AERA(アエラ)」(3月28日号)が、表紙に「放射能がくる」との見出しをつけ、防護マスクをつけた作業員らしき人の顔のアップ写真を載せたことが「不安をあおる」として批判を招いた。同誌編集部がネットのツイッターや同誌サイト上で謝罪する騒動に発展した。

●高速増殖炉「もんじゅ」課長が自殺 トラブル復旧を担当、今月中旬から不明
       産経 2011.2.22 11:26
 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で昨年8月に原子炉容器内に炉内中継装置が落下し、抜けなくなっている問題で、復旧作業にあたっていた燃料環境課の男性課長(57)が自殺していたことが22日分かった。

 関係者によると、課長は今月14日、同市内の山中で遺体が発見された。現場付近から遺書なども見つかったことから、自殺とみられるという。今月中旬に行方不明になり、家族から福井県警敦賀署に捜索願が出されていた。

 燃料環境課は、燃料交換などを扱う部署。40%出力試験に向けた昨年夏の炉心確認試験前後からトラブルが多発している。関係者によると、同課は国のヒアリングなどを受ける機会も多く最も忙しい部署。課長も同部署の勤務が長かったという。


 ●もんじゅは今、どうなっているか
    河野太郎公式サイト  2011年3月29日 16:54
・・・・・
平成7年末にナトリウム漏洩の大事故を起こしたもんじゅは、その後15年弱停止していました。平成22年5月6日に試運転を再開しましたが、8月26日に炉内中継装置という直径46cmのパイプ状の装置を原子炉内部に落とすという事故を起こしました。

炉内中継装置をつかむ機能を果たすロッドとパワーシリンダのつなぎ目のねじが緩んだことが原因でした。このパワーシリンダは、平成15年に現在のものと交換されました。以前のものには、設計後の製作の段階で、ねじの緩みを防ぐ対策がとられていましたが、なぜかそれが設計に反映されず、交換された新しいものにはねじの緩み対策がありませんでした。

しかも、ねじそのものがきちんと止められていませんでした。

この部分は、次のものではねじ止めをやめ、一体成形されることになっています。

落下したパイプ状の炉内中継装置は、途中で変形し、さやの部分に引っかかって抜くことができなくなりました。
(平成22年10月13日)

この時点で、上記のブログ記事が書かれています。

この後、対策が検討される中で、炉内中継装置のさやにあたるスリーブごと一緒に引き抜くことが決定され、現在、そのための治具が作成されています。4月からモックアップで引き抜きの訓練が始まり、6月にさやごと引き抜きが試みられることになります。

もんじゅの原子炉内には液体ナトリウムがあり、それが気化したものがさやの壁面に蒸着していることが予測され、引き抜きに必要な力はかなり大きくなると思われます。

さらに、空気が原子炉に入ることを防ぐためにアルゴンガスが密封されているので、引き抜き作業をするためには、その部分に覆いを掛け、そこにアルゴンガスを入れ続けながら、作業をすることになります。

ちなみにこのスリーブは、抜くことを想定しておらず、これまで抜いたこともありません。構造上は、抜くことは可能です。もし抜けなければ、上記の記事にあるように、ふたを壊さなくてはならないかもしれません。

炉内中継装置をスリーブごと抜くことができれば、先端を確認し、炉内に損傷がないかも確認することができます。

独立行政法人 日本原子力研究開発機構には、現在行われている作業が、ホームページ上でもっとわかりやすくなるように、お願いしました。


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