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てらまち・ねっと



 今年話題になっている映画、「そして父になる」。
 9月28日(土)から全国でロードショーとされていた。
 それが、24日(火)から全国で先行して公開されている。

 ずっと、面白そうな映画だと思っていたので、観てきた。
       (関のシネックスマーゴ
 主人公の「男」にじれったさを感じつつも、とてもいい映画との印象。

 映画を観た後で、ネットでの「評」などを見た。
 とりあえず、公式ページにリンクし、28日からの公開の宣伝。
 その他、評を留めておく。

 特に端的な表現と映ったのは、次の評。 
     9.25「日刊サイゾー」から。(ブログ末で一部にリンク)
 「・・・小学校など就学時の血液検査で取り違えが発覚するが、事実を知った双方の親たちはほぼ全員が血のつながりを重視して、それまで育てた子どもたちを交換するという。
   交換後は連絡を絶ち、取り違え事件はなかったことにしてしまうそうだ。」

   「仕事の合間を縫って子育てに取り組んでいた是枝監督は、この事実に興味を抱いた。
    お腹を痛め、出産後は母乳を与える母親と違って、父親の場合は自分から意識して子どもに向き合わないと親子であることを自覚することができない。
    父と子がお互いに自分たちは親子であることを認め合う手段は、“血のつながり”なのか、
    それとも“一緒に過ごした時間”なのか。是枝監督は「取り違え事件」を現代のドラマに置き換えて、観る者に問い掛ける。」


 男とか親とか父とか、女とか母とか、そんなことの感想はやめておく。
    (後日追記 9月29日ブログ⇒ ◆「そして父になる」ハリウッドへ/「スピルバーグがほれ込み、米リメイクが決定」  )

 ところで、今日は議会改革の特別委員会の会議。  

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  ● ⇒  「そして父になる」公式サイト 


(写真をクリックすると拡大)


「そして父になる」
9月28日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
9月24日(火)~27日(金)全国先行ロードショー


 ● 是枝監督「そして父になる」先行上映
          9月24日 NHK
世界3大映画祭の1つ、フランスのカンヌ映画祭でことし審査員賞を受賞した是枝裕和監督の映画「そして父になる」の日本での上映が24日から始まり、映画館には世界で認められた作品をいち早く見ようと、観客が相次いで訪れました。

映画「そして父になる」は、6年間育てた息子が病院で取り違えられた他人の子どもだと分かった2組の夫婦を描いた物語です。

ことし5月、カンヌ映画祭のコンペティション部門で日本映画としては26年ぶりとなる審査員賞を受賞したほか、カナダのトロントや韓国のプサンなど、数々の国際映画祭に出品され、話題となっています。

カンヌでの受賞を受けて配給会社に問い合わせが相次いだため、今月28日からの全国公開に先駆けて、24日から先行上映が始まりました。

このうち東京・新宿の映画館では、午前10時すぎからの初回で、世界で認められた作品をいち早く見ようと、映画ファンが入場口に列を作っていました。
訪れた60代の男性は「ずっと公開を待っていました。世界的な賞をとった作品なので期待したいです」と話していました。

また40代の女性は「子どもの取り違えという題材も興味深いですし、主演の福山雅治さんの演技も気になって見に来ました。とても楽しみです」と話していました。
配給会社によりますと、「そして父になる」はすでに世界の230の国と地域で上映されることが決まっているということです。

●福山雅治さん語る「父親になるには」
       NHK 
 俳優としてもめざましい活躍を続けるシンガーソングライターの福山雅治さん(44)。
これまで「天才物理学者」や「坂本龍馬」など特徴的なキャラクターを演じてきましたが、今月公開の映画「そして父になる」では、家族との関係に思い悩む父親役に挑みました。
父親らしく見えるか不安で、監督に「大丈夫ですか?」と相談したこともあったそうです。

初の父親役に戸惑い
是枝裕和監督の最新作「そして父になる」で福山さんが演じたのは、大手建設会社のエリートサラリーマン。

プライドが高く人の気持ちが分からないといった欠点もありつつ、高級マンションで妻と息子と幸せに暮らしていました。
しかしある日、6年間育てた息子が、生まれたときに取り違えられた他人の子どもだと判明します。
福山さん演じる父親は、悩んだ末に相手方の夫婦と子どもを交換することを決断しますが、温かい家庭を築いている相手夫婦に比べて子どもとの関係をうまく作れない自分に、思い悩みます。
初めての父親役に福山さんは、当初は戸惑ったといいます。

「ものすごくキャラが立ってる役をここ数年演じていたので、会社勤めの、日本に多くいる勤め人を演じるというのが難しかったですね。とにかく父親っぽく見えないだろうなと思ったんですよ。家庭的じゃないというか。『監督、大丈夫ですかね?』と最初伺ったら、監督からは『いや、父性を獲得していくというテーマなので、むしろ最初はお父さんぽく見えてないほうがよりいいと思います』と言われて。父親として、という感覚よりも、むしろ自分はどういうふうに母親や父親から育てられたのかなということを思い出しながらやっていました」(福山さん)

子役とは台本なしで
幼い子役との共演が重要だった今回の映画では、自然な空気感を出すため子役に台本は渡さず、本番直前に設定を説明する手法がとられました。
福山さんは、子役の反応に応える演技を心がけたといいます。
「全くお芝居をしに来てない子どもと、お芝居しようとしてる大人とが1つのフレーム(画面)で同居するときって、やっぱりこっちがすごく『芝居芝居』すると、ちょっと変なんですよね。なので子どもにゆだねるという感じですね。子どもが行きたいほう、行っちゃったほうについていく。導かれる、ゆだねる、流されるというのが、すごく楽しいなと思いました」(福山さん)

「年相応」の表現をしたい
これまでと違う役を演じたことが、俳優としても歌手としても大きな糧になったという福山さん。
これから目指す境地は。
「40代後半、50代にかけては、またちょっと違う、『社長』みたいなことになってくるかもしれないですよね。まあ社長になれたらいいですけど、係長ぐらいかもしれないんですけども(笑)。役もそうですし、歌の内容もね、10代のころの気持ちを歌ってもいいんですけども、44歳、45歳とかになってきて、ただ世の中が悪いとか、世の中のせいで自分は・・・ていうのもね。とにかく『年相応の表現』をしたいなというのはいつも思っています」(福山さん)


●『そして父になる』 母親の悩みに比べて男のは…
          2013年9月24日 琉球新報
 本年度のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。福山雅治が初の父親役を演じたことでも話題だ。
 6歳になる子供の取り違えが発覚し、あらためて自身と子供の絆を再認識する、エリート男の成長記でもある。

 「父になる」物語として考えさせられることは多々あるのだが、でもやっぱり、すんごい残酷で身勝手な男の話なのだ。優秀な自分とちっとも似ていない息子が実は他人の子だったと発覚した時につぶやく一言に愕然。「やっぱりそういうことだったのか」と。この言葉に妻役の尾野真千子は傷つき、最後まで根に持つことになる。

 普段は男女云々で映画を見たくないのだが、今回ばかりは男目線の物語だなーと、尾野と真木よう子演じる母親役に共感しきり。劇中で彼女たちが吐露する言葉が重い。尾野はおなかを痛めて産んだ母親なのに取り違えられた時に気づかなかった自分を責め、真木は似てない子供に、親戚から浮気を疑われたことがあると告白する。
それに比べて男の悩みってのは…小さい。

 くしくも、同じ取り違えを題材にした『もうひとりの息子』も10月19日に公開。こちらは宗教や人種といったアイデンティティーに関わる問題も絡む。両作観ることをオススメしたい。★★★★☆(中山治美)

 【データ】
監督・脚本・編集:是枝裕和
撮影監督:瀧本幹也
出演:福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー
9月28日(土)から全国公開
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中山治美のプロフィル
 なかやま・はるみ 映画ジャーナリスト。1969年水戸出身。スポーツ紙出身の血が騒ぎ、撮影現場やカンヌ、ベネチアなど映画祭取材に燃える。三池崇史、深作欣二、キム・キドク、アキ・カウリスマキなどひとクセのあるオヤジたちが大好き。
(共同通信)


●登場人物たちの感情の変遷がひたひたと伝わってくる誠実な映画 
     2013年9月25日更新 映画.com
2013年9月28日より新宿ピカデリーほかにてロードショー

誠実な映画だ。
まず、タイトルに寸分の偽りもない。まさにその通りの映画。だからといって予定調和的なところは微塵もなく、終始サスペンスフルで心を揺り動かされ続けるだろう。登場人物がここでどう感じるのか、どういう選択をするのか、それは正しいのか、自分だったらどうか。固唾をのんで見守る時間は濃密で、豊かな体験となる。


「やっぱり、そういうことか」。ひとり息子が生まれた病院で取り違えられていたと知ったときの、良多の反応だ。福山雅治演じる良多は、仕事命のエリートサラリーマン。自分の思うような強い子に育っていない息子に不満を感じていたようだが、この反応は最悪。クールで鼻持ちならない上から目線の主人公はしかし、ただのいけ好かない男ではないことがわかってくる。彼なりに悩み、葛藤し、血と時間と、愛について考える。そして父になる。

良多夫妻と対照的な、商店を営む相手方の夫婦。いきなり衝撃の事実を突きつけられた、ふたりの子供たち。6人それぞれが、驚くべきリアリティを醸し出す。セリフとセリフの間のふとしたしぐさや息づかいに感情がほとばしったり、視線が雄弁に語りだしたり。それぞれの感情の変遷がひたひたと伝わってくる。よくわかる。それだけに、クライマックスで涙をこらえるのはまず無理! まったく、この監督の真実(と私たちが心から信じられるもの)を導き出す手腕には舌を巻くばかり。それもこれも、映画に対する監督自身の誠実さがあってこそのものなのだ。


●「作って良かった…」是枝裕和監督、「そして父になる」&カンヌ振り返る
          (2013年9月4日 読売新聞)
 今年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した「そして父になる」の公開を前に3日、東京・アップルストア銀座でトークイベント「Meet the Filmmaker」が開催され、メガホンを取った是枝裕和監督と撮影監督を務めた瀧本幹也氏が出席した。

 本作は、ある日突然、自分の子どもが病院で取り違えられたという事実を突きつけられた親の姿を通して、家族愛と絆を問いかけるヒューマンドラマ。福山雅治が主人公の父親役を務め、その妻を尾野真千子が、子どもを取り違えられてしまったもうひと組の夫婦をリリー・フランキーと真木よう子が演じる。

 第37回モントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞した「利休にたずねよ」をはじめ、現在、国際舞台での活躍が目覚ましい日本映画。その先陣を切って、カンヌで栄冠を勝ち取った是枝監督は「カンヌは映画を作る人へのリスペクトがちゃんと演出されている。褒められてうれしい、というだけじゃなく、身が引き締まる思いがする」と振り返り、早くもハリウッドリメイクが噂うわさされる「そして父になる」を「作って良かったなと思える作品」だと語った。

 瀧本氏は広告の世界を中心に活躍するフォトグラファーで、「トヨタReBORN大河シリーズ」や「サッポロ黒ラベル大人エレベーター」などの撮影を手掛けるほか、是枝監督作品「空気人形」のスチールも担当している。今回、是枝監督からの大抜擢ばってきを受け、初めて映画作品の撮影監督を務め、「自分にとって映画の仕事は“禁断”な感じで、やってしまうとのめりこんでしまうことが自分で分かっていた。アウェイ感もあったが、やってみると案の定、面白すぎる」とその魅力に、ハマってしまった様子だ。

 是枝監督の演出については「事件が起こるのを期待しているというか、予定調和では満足せず、なかなかカットがかからないことも」(瀧本氏)。当の是枝監督は「自分で台本を書いて、現場に臨むが、台本通りだとOKって言いたくなくなる。あまのじゃくなのか、別の何かが生まれないかと欲が出てしまう」と自己分析した。

「そして父になる」
9月28日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
9月24日(火)~27日(金)全国先行ロードショー


 ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.240
血縁・地縁が崩壊した現代に是枝監督が問う! 新しい“父性像”の模索ドラマ『そして父になる』 

  2013.9.25 日刊サイゾー
 父親を家長にした従来の家族制度は、現代社会において完全に破綻してしまっていることを『誰も知らない』(04)の中で描き出した是枝裕和監督。

シリアスさを極めた『誰も知らない』の後、是枝監督自身に子どもが生まれたことも影響し、『歩いても 歩いても』(08)や『奇跡』(11)は温かみを感じさせる作風へと変わってきた。とても面倒で、形態は様々だけれど、“家族”という最小単位が機能することで社会が成り立つことが是枝作品から伝わってくる。『歩いても 歩いても』『奇跡』に続いて、家族の在り方を問い直しているのが、今年のカンヌ映画祭で審査員賞を受賞した『そして父になる』だ。崩壊した家族制度の中でもっとも存在感を失ってしまった“父親”を主軸に、是枝監督は新しい時代の新しい家族像を打ち出そうとしている。

 『誰も知らない』は1988年に実際に起きた「西巣鴨四兄妹置き去り事件」をモデルにしていたが、『そして父になる』は1960年代に日本各地で多発した「新生児取り違え事件」を題材にしたもの。当時の日本は看護士の絶対数が不足しており、沐浴中に赤ちゃんが取り違えられる事故が少なくなかった。小学校など就学時の血液検査で取り違えが発覚するが、事実を知った双方の親たちはほぼ全員が血のつながりを重視して、それまで育てた子どもたちを交換するという。交換後は連絡を絶ち、取り違え事件はなかったことにしてしまうそうだ。

 仕事の合間を縫って子育てに取り組んでいた是枝監督は、この事実に興味を抱いた。お腹を痛め、出産後は母乳を与える母親と違って、父親の場合は自分から意識して子どもに向き合わないと親子であることを自覚することができない。父と子がお互いに自分たちは親子であることを認め合う手段は、“血のつながり”なのか、それとも“一緒に過ごした時間”なのか。是枝監督は「取り違え事件」を現代のドラマに置き換えて、観る者に問い掛ける。
・・・ (以下略) ・・・


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