●北海道
アライグマによる被害
カナダやアメリカからペットとして道内に持ち込まれたアライグマは、'80年代頃から、野外に逃げ出したり、飼い主が放したりしたことで野生化し、道央部を中心に繁殖しています。
アライグマは、環境適応能力や繁殖力が高く、急速にその分布域を拡大し、’08年7月末現在、道内128市町村において生息情報があります。
本道の生態系は、様々な生物が相互に作用しあい長い年月をかけ形成されており、外部からの生物の侵入にもろい面を有しており、アライグマについては、本道固有の生態系や農作物などに被害を与えているほか、人間への健康被害も懸念されています。
生態系 野幌森林公園のアオサギ営巣地消滅、シマフクロウの巣への接近、ザリガニやカエルを捕食、生息域が重複するタヌキやキツネを駆逐など
農作物等 トウモロコシ、メロン、スイカ、イチゴ、水稲、ロールパックサイレージ、飼料、ニジマス、緑化木の食害など
アライグマの特徴について
あなたの住まいの周辺にアライグマを住みつかせないようにしましょう
道内においては、主に森林や農地に生息していますが、本州関東地域においては、住宅の屋根裏や物置などにも住み着き、庭のコイを捕食したり住宅への被害が出ていますので、市街地においても注意が必要です。
●餌付けをしてはいけません。生ゴミの容器は丈夫なものを用いてしっかりとフタをしましょう。
●ベランダの下、屋根裏、物置へ侵入させないよう物理的に遮断しましょう。
●アライグマ回虫などに感染しないように、庭仕事や砂遊びの後は手・ツメの間をよく洗いましょう。
アライグマを目撃したら、農作物等に被害を受けたら
新たなアライグマの生息情報つきましては、市町村、各支庁環境生活課または道庁自然環境課へご一報ください。
|