彦四郎の中国生活

中国滞在記

福井県南越前町へ帰る❶—戦国時代の「疋壇城」、日本最古の現役トンネル「柳ヶ瀬隧道」

2017-07-16 05:18:06 | 滞在記

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 7月10日(月)、故郷の福井県南越前町の実家に向かって車を走らせた。京都市地域から滋賀県を経て福井県の敦賀市に向かう。滋賀県と福井県の県境を越えるルートは、主に5つのルートがある。(①北陸高速道路②国道8号線[深坂峠越]③国道161号線[山中峠越]④国道365号線[栃ノ木峠越]⑤県道・柳ヶ瀬街道線[柳ヶ瀬トンネル])。⑤は、主に地元の人が利用するぐらいだ。このルートにある「柳ヶ瀬トンネル(隧道)」は、日本の現役トンネルとしては、現在では最も古いトンネルのようだ。この⑤ルートは、途中の景色がよく、敦賀に至る時間も高速以外の他のルートより早い。ゆっくりと景色を楽しみながら、高速代金もいらない。しかし、とても怖いトンネルで、夜にここを通ろうとは絶対に思えない「有名な心霊スポット」のようだ。窓を開けて走るのは昼でも怖い。

 1884年(明治17年)に、北陸線(鉄道)のトンネルとして開通し、1962年(昭和37年)まで使われていた。列車のすれ違いができる深坂トンネルが開通したため廃線となった。その後、このトンネルは車道として使われている。車のすれ違いはできないので、信号によって通行ができる。その長さは、1352m。開通当時は、日本最長のトンネルだった。

 トンネル内は、わずかにオレンジ色の灯りがともる。これまでに、このトンネル内で何人もの人が死んでいるようだ。幽霊は、なぜかわからないが「老婆」の幽霊がでるという。私は、十数回このトンネルを通っているがまだ見たことはない。気が付かなかっただけかもしれない。この隧道(トンネル)の上の方の山の山頂付近には、「玄蕃尾城」という見事な土で造られた有名な山城がある。(柴田勝家が築城。賤ケ岳合戦で使われた城。)

  柳ヶ瀬街道を抜けると敦賀市の「疋田地区」に入る。ここは、古来から越前と近江を結ぶ交通の要衝地であり、古代三大関所の一つ「愛発の関」があったと推定される地だ。ここに、戦国時代に朝倉氏によって造られた「疋壇城」跡がある。

 1570年に、織田信長の越前侵攻の際に、敦賀市内にある「金ケ崎城・手筒山城」とともに落城した。信長と同盟関係にあった北近江の浅井長政の離反により、急きょ信長軍は越前侵攻をあきらめて撤退。その後、この城は修復されたが、1573年に再び信長軍が侵攻。近くの「刀根坂」の戦いで朝倉義景軍が敗れ、この「疋壇城」も再び落城し、多くの城兵が城を枕にして討ち死にをした城だ。ほどなく、浅井長政の「小谷城」も落城し、娘の「茶々」など3姉妹だけが生き残る。後の、「淀君」や「お江」「お初」などである。

 落城後450年あまりを経た今も、石垣なども残っているし、深い内堀跡なども見られる。当時は、3箇所の出丸などもあった、けっこう規模の大きな城だったようだ。本丸は今は、畑として使われている。また、2の丸跡地は、小学校があったが今は廃校となっている。

 この「疋田地区」の集落内には水路が流れている。古来から日本海の重要な港として栄えた敦賀と琵琶湖の間に運河を作る試みは歴史的に何度も試みられたが、完成には至らなかったようだ。

 敦賀市内に着き、「日本海魚街(日本海側で最大規模)」で、「カニ・サザエ・甘えび・ハマグリ」をセットにしたものを買い、3軒の親戚筋に郵送した。

 敦賀市内から国道8号線を走り、日本海に沿って南越前町に向かう。杉津集落の海岸線が美しい。故郷・南越前町の河野地区に着く。午後4時半の時間となっていた。地元の河野小学校の子どもたちが 放課後の海で泳いでいた。「何年生?」と聞くと、4年生と6年生だった。

 故郷の実家には、今年の1月に中国から帰国した折りに帰省して以来、半年ぶりだった。今日の帰省を告げるため、昨日から一人暮らしの実家の母に電話を何度もしているのだが、家電話にも携帯電話にもつながらず心配になりながらの帰省だった。

 家に帰っても母の姿はなかった。家の中で倒れているわけではなかったので、一安心をする。夕方、隣町の越前町に行く。港には、集魚灯のある「イカ釣り船」などが停泊していた。夜には出航して漁に出るのだろう。

 

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