彦四郎の中国生活

中国滞在記

クリスマスイブの日、「日式クラブ」に行く―『花戦さ』、『セックスボランティア』を読む―

2016-12-28 06:20:20 | 滞在記

 12月24日(土)、クリスマスイブの日。昼頃、アパートの下の「先祖廟」から炎が舞い上がっていた。年末の雰囲気が街にも流れ始めた感じがする。中国の人たちにとっての本当の年末・年始は「春節」[旧正月](※今年は2017年1月28日)である。しかし、12月末ともなると 「春節」の前哨戦的な それなりの年末となる。(◆大学は12月30日まで授業があり、12月31日[土]〜1月2日[月]までが休み。3日から始まる。)

 クリスマスイブの夜を 一人で過ごすのは お互いにちょっと寂しいなということで、福建師範大学教員の亀山さんから数日前に連絡があり、この日の夕方の7時すぎに 市内の日本料理店「福膳」で 待ち合わせをした。お客さんがいっぱい(※ほとんどが中国人)で席がとれなかったので、隣の店で まずはビールで乾杯した。

 福州には180人あまりの日本人がいるようだが、そのほとんどは日系企業の駐在員の人たちだ。そして その駐在員の人たちが よく行く「日式クラブ(日本式クラブ)」というのが5〜6軒ある。店の女性は、多少は日本語会話ができる中国人たちだ。まあ、日本でいえば 「スナック」という感じだろうか。こういう「日式クラブ」に 久しぶりに亀山さんと2人で行った。店に行くと たくさんの日本人たちで溢れていた。福州日本企業会の副会長・小池さんなど 顔見知りの人もいた。

 この日は、「クリスマス・イベント」があって、ビンゴゲームやローソクの炎を息で吹き消すゲームなどが行われた。いずれも景品が当たる。(私は日本の「焼酎-いいちこ」がもらえた)  アパートに帰ると、入り口のドアノブに「りんご」と「ショートケーキ」の小箱が掛けられていた。福建師範大学の2人の学生が置いて行ってくれたようだ。ありがたい。この日、亀山さんが泊まっていった。

 『花戦さ』(鬼塚忠)を読んだ。花の名手「池坊専好」を主人公とした史実をもとにした物語。利休との深い相互理解と友情、秀吉に対する怒り----。私は、この本を読んで 華道の家元「池坊」の歴史の一端を初めて知った。この物語の映画は2017年6月に全国公開されるようだ。原作はとても優れた「歴史小説」だった。生け花をする日本人の自然への感受性や自然観の不思議さというものを 外国生活の中で思うようになった。

 同じような題名の『花いくさ』(岩崎峰子)という本を、7〜8年前に読んだことがある。なかなか素晴らしい本だった。祇園の名芸妓 岩崎峰子さんの 実話が綴られていた。祇園など京都五花街のことや舞妓や芸妓、茶屋、置屋など この世界のことがよくわかる本でもあった。3年間の間 、毎日通い続けて 峰子を指名し続けた勝新太郎との恋(彼は当時、中村玉緒と結婚していたが、その後離婚。)など 彼女は この世界では とても有名な人のようだ。現在も この祇園で暮らしているようだが-----。12月23日の夕方、たまたま この『花いくさ』を映画化したものが、BSフジで放映されていたので見た。峰子役は井上真央だったが、「井上真央さんってなかなかいい女優さんなんだ--。」と初めて思った。ああ、京都の町並みと鴨川が懐かしいなあ。

 『セックスボランティア』(河合香織)という本を読了した。「性」とは 人間にとって生きる根本-----。それは たとえ障害者であっても同じこと。「性」という文字は「心が生きる」という意味をあらわしている。まさに、その文字が意味するように、人間にとって 異性というものの存在は 生きる根本の一つなのだと つくづく思い知らせてくれるルポルタージュの著作であった。(2006年頃に初版、現在も重版[18版]が重ねられている)        川端康成の『山の音』や『眠れる美女』、谷崎潤一郎の 作品群、そしてこの河合さんの本など---。「人間とは どんな生き物なのか--」ということの根源の一つ「性」ということを 教えてくれる。

 

 

 

 

 

 

 

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