彦四郎の中国生活

中国滞在記

世界自然・文化遺産「武夷山(ぶいさん)」に行く❶―中国人が死ぬまでに一度は行きたい場所の一つ

2016-10-15 19:38:04 | 滞在記

 10月5日の早朝、趙君の両親に別れの挨拶をした後、村に一軒だけある「長坪旅館」前のバス停で、「武夷山」行のバスを7時頃から待っていた。そこに白タクが来た。趙君と白タク運転手の値段交渉がまとまり、白タクで「武夷山自然風景区」に向かった。40分間ほどで「風景区北口」に到着した。
 国慶節期間中ということもあり、「筏(いかだ)」で1時間半ほど川を下って「武夷山」の風景を見ることができるチケットは、朝8時の時点で売り切れていた。とりあえず、今日 宿泊できるビジネスホテルを探すため、バス停に向かう。途中、「天上宮」という歴史のありそうな「媽祖伝説」のお寺があった。バスに乗り、市内の「スーパー8」というビジネスホテルに向かい宿泊手続きをした。ツインの部屋で320元(約5000円)の値段。
 荷物をホテルに置いて、「風景区南口」にバスで向かう。15分くらいで到着した。風景区の入場料は結構高かった。一人200元(約3200円) 。風景区に入場したら、列車のようなバスが停まっていた。広い風景区内は、乗車料金はいらない。入場料に含まれているということだった。最もたくさんの人が行くという「天遊鋒」地区にバスを下りて向かった。川にかかる橋の上から、たくさんの観光筏が下ってきていた。

 途中、「武夷精舎」という学堂があった。ここは、かって朱子学の祖「朱熹(しゅき)」が学堂を設立し講義を行った場所であった。「少年 老いやすく 学成り難し---」という儒学の教えを記した拓本が売っていたので買った。38元(約500円)だった。
 「天遊鋒」の風景区に到着し山を登り始めた。途中まで登ると山の山頂が見える場所に着いた。そこに着いて、山頂の方を見上げて驚いた。ものすごくたくさんの人々が山頂を目指して「人間の紐(ひも)」のように連なっていた。「うわー!!ここを登るのか!!!かなり急な勾配だぞ!!----。」
 さらに進み登ると看板があった。「ここから848段の階段があります。」と書かれていた。垂直な壁として剃り立つ巨大な岩山をこれから本格的に登ることになった。なにか、息子とアメリカのヨセミテ国立公園に行った際の垂直に切りたった岩山ドームを思い出した。

 ものすごくたくさんの人が山頂を目指していた。なかなか前に進めないので、急こう配の細い道を登っていても全然疲れなかった。一歩一歩ゆっくりと「牛歩」のように登るからだ。ときどき渓谷の川や遠方の山々を眺めながらゆっくりと登った。下を見ると、たくさんの人々の列が続いていた。
 山頂に着くと、「天游閣」という立派な寺があった。寺の近くで、買って持つて来た「パンやトウモロコシ」の昼食を趙君と食べた。

 山を下り始める。下りの道は、道幅が少し広くてなだらかだった。途中に「武夷山」の茶畑があった。この地で収穫する茶は世界最高級の茶として高値で売られている。山を下り下りて河原に行った。たくさんの筏が川を下ってきていた。

 今 登って下りて来た 巨大な岩山「天遊鋒」の切りたった垂直な岩を見上げる。「すごい!!!」の一言だった。駕籠かきの人達もいた。やや広い下りの道を登って「客」を上に運び、往復するようだった。料金は350元(約5500円)。一日に一人を運べは、けっこういい収入になるようだったが、それにしても大変な仕事だと感じた。

 「天遊鋒風景区」の入り口に戻り、来た道を戻り バス停に行く。ここからバスで、次の「一線岩風景区」に向かった。到着後、再び山を登り始めると いたるところに 剃り立った岩山があった。巨大な岩山が垂直に切れていて、上を見上げると 空からの光が差し込んでいた。「一本の線のように見える岩」というネーミングが納得できた。

 さて、ここ「武夷山風景区」<1999年に世界遺産指定>は、中国人にとって「死ぬまでに一度は来たい三つの山岳風景区の一つ」らしい。後の二つは、「黄山風景区」<1990年に世界遺産指定>と「中国南方カルスト(※桂林地区)」<2008年世界遺産指定>。いずれも世界遺産となっている。他に、「泰山(たいさん)」<1987年世界遺産指定>と「武陵源(ぶりょうげん)」<世界遺産指定>も多くの人々が訪れる。この5つの世界遺産指定の風景は、中国人の心のルーツでもある水墨画の世界の風景である。日本には、このような風景は ほとんど見ることができない風景だった。

  ちなみに、中国で世界遺産に登録された場所は47箇所。世界で最も登録数の多いイタリアの50箇所に次いで2番目に多い国である。日本は、小さな島国ながら20箇所の登録数があるのは誇るべきことだと思う。







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